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2021 初夢。 畳張りの本屋の夢。

初夢は豪華?3本立てだった。

① 祖父の幽霊の夢
今はもう無い祖父の家の、でっかい仏間のでっかい仏壇の前に、
三宝に乗ったお供え物がずらりと並べてあった。
並べてあった…というか、仏壇の前だけに並びきれずに、仏間いっぱいに敷き詰めてあった、と言った方がいい量だった。
祖父が亡くなってもう20年ちかく経つ。

20年も経ってなぜ今そうしてみようと思い立ったのかは謎だが、わたしは
「おじいちゃん、居る?」と、頭の中で話しかけた。
「居るなら証明して」

すると、お供え物の中の霜降り牛肉薄切りが(お供えに霜降り牛肉…?)ひらひらと
飛んできて、広げたわたしの手のひらの上にふぁさぁ〜っと乗った。
ひらひら、ひらひら、牛肉は合計4枚飛んできて、わたしの手のひらを覆った。
おじいちゃんの幽霊、居たよ!
牛肉はその後美味しくいただきました。いい肉だった。


② 着ていく服が見つからない夢、バイクのうしろに乗る夢
今日はデートの約束があった。
あれ着て行こう、と目論んでいた服が、けれどどこを探しても見つからない。
なんで早くから準備しておかなかったのか。わたしはいつもこうだ。
もう時間がない。
仕方ないので目についた よく着る赤いコートとチェックのスカートを着ていく
ことにする。
もう時間がない。
友達が、バイクで送っていってくれると言う。
スカートでバイクかぁ…でも背に腹は変えられまい、とバイクに跨る。
友達のバイクはでっかいオンロードバイク。
華奢な彼女の腰に手を回すのか、と、ちょっとドキドキする。
けれど、タンデムグリップのほうを持ってくれと言われる。
スカートかつ生足で、この状態で乗るのかー。
寒そうだな、と狼狽した。
けれど乗ってみたら風は全く冷たく感じず、むしろ爽快だった。
普通は夏でも風は冷たいと感じるのではないか。
なんでわたしは急いで待ち合わせの場所に向かっているのか。
このまま彼女とバイクでどこまでも行きたい、のではないか。


③畳張りの本屋さんの夢
じつは、友達と一緒にバイクで着いたところが大きな本屋さんだった。
だからこの夢は②の続きでもあるんだけど、
デートの待ち合わせに向かっているという設定がすっぽり消えてしまったので、
別口としてカウントしとく。

ホームセンターみたいなでっかい味気ない建物の中に入ると、
中は神社の拝殿のように美しい造りになっていた。
でもここは本屋なのだ。磨きぬかれた梁がつやつやと光っている。
本棚が天井までびっしりと並び、室内はもちろんのこと廊下まで全て畳張りだ。
お屠蘇のような芳しい香りがした。
歩くと畳が素足の裏に心地いい。
すごい、なんて素敵な場所だろう。しぜんと涙が流れる。

本は、ふつうの書店と同様、棚差しがメインだけど平置きもある。
棚差しの背を眺めて歩く。
ときどきカバー面を向けられ並んでいる本もあり、そのどれもが面白そうで、
ワクワクが止まらない。
友達はもう何冊かは手に取っていて、買って帰る気でいることがわかる。
わたしはどうしよう。買ったら荷物になるな。
でもきっと、ここでは、ずっと探していた本がぞろぞろ見つかってしまう。
そしたら買うな。ぜったい買う。

高揚しながら、わたしは
「死ぬのは確実じゃないけど、死んだら本が読み放題になるのは確実なんだ」
と、喜びに震え納得していた。

逆じゃないか?

目が覚めてから、
生きてるものはいつか死ぬのが確実であって、
本が読み放題になるかは、(そういう死後もあるのかもだけど)わかんないのにね、と
可笑しく思った。
書いててわかったけどこれ、自分が死ぬ夢だな。


以上。初夢メモでした。

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