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わたしファンディング、のこと

シンプルな音づくりにしてもざっと70万円はかかりそうな、中原中也の新作レコーディング。最近、内観と練習でいそがしくあんまり働いていないわたしには、活動資金というものがまったくない。

しかし無名なわたしには、大々的にクラウドファンディングできるほどファンが多くない。以前はこのことを「おはずかしながら」と口走っていたし、実際に、自分に魅力がないから人気がないんだと傷ついてもいたけど、今はそうは思わない。なぜなら、今この国で売れている音楽の中に、100年後にも愛されるであろう作品が見当たらないから。
「何となく良いかんじ」のものはある。でも音の中に、魂がない。

魂というのはなにかというと、伝統だ。つまり自分のものではない。
現在、所有しているのはわたし。でもそれは、たまたまのことで、長い時間をかけて受け継いできた「生きる力」のことを言う。それは、過去から未来へと、単に「進もうとする」だけではなく「繋がろうとする」力だ。細胞と細胞を結ぶ、見えないほど小さなくさりのような。途方もない時空の中を、あきらめずに泳いでいこう、泳いでいけるんだ、そこに待っている人たちが存在するんだと わけもわからず信じる力。

だから、魂のない芸術作品は、どれだけ雰囲気よく整っていても、残らない。歌っている者の「自己」や「自我」を超えたもの、感情や欲望の一切を超えて、力強く鳴る「魂」が、消滅した歌は。
とくに声は、聴覚においては、魂のバイブレーションがいちばん生々しく伝わる表現媒体だからシビアだ。リズムもピッチもきちんと数値と波形で合わせられて、みんな歌うミイラになっている。音楽を聴く人たちは、そんな歌ばかり耳にしているから、それが「ふつう」だと感じてしまう。誰が悪いとか、どこが間違ってるとか、それを変えたいとか批判したいとかじゃない。争うために、負けないために、歌うんじゃない。
ただわたしは、死ぬまでは、ちゃんとミイラにならず歌い続けたいのだ。生きているから。

で、中原中也の作品を音楽で残すことがどう社会の役に立つんですか?
いやいや、ライフワークとか言ったってただの趣味ですよね?って
考える「頭」の人々が大半だろう。それはいたってふつうの現象だし
でも 攻撃されたら泣いちゃう。だって、残しときたいんだもん。
と考えて、ううーと妄想していた結果

とても個人的なちいさいレベルで
ゆうちょ銀行によろしくうっ「わたしファンディング」しようかなー?
と思い立ち。今回、勇気を出して実行してみることにしました。
実行と言っても、とてもちいさいレベルなので、わたしがやることは、コースを楽しく考えるだけ。誰も困ってない…!すてき 笑

こんなことやって「何やってるんだろうあの子」と思われちゃうかな、とか、えー誰も参加してくれなかったら悲しいしはずかしいしカッコ悪い!とか、そういうのを考えなくなったことが、わたしのおおきな成長だなって思いました。
だって、ひとりでも参加してくれたら、うれしいでしょう。
0人だったとしても、わたし自身のこころの成長を感じられたでしょう。
どっちでもバンザイできるっていうのは、良いことが起きるしかないっていうことなんだよねぇ。

ということで、この「わたしファンディング」のことを、必要な人に知ってもらえるように、もし賛同してくださる楽しい方がいたら、宣伝よろしくおねがいします!(なかなかいないと思うけど 笑)
以下、今考えているコースの内容です。
(けっこうゆるいので内容が変わっていく可能性あり 笑)


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▼5,000円コース
シンプルセット(CD1枚とデータ音源とおてがみ)
▼10,000円コース
きほんセット(CD2枚とデータ音源とおてがみ)
▼30,000円コース
きほんセット+ライブご招待券(1回分)
▼50,000円コース
きほんセット+ライブご招待券(2回分)
▼80,000円コース
きほんセット+ライブご招待券(2回分)
+無料レッスン券(1回分)
▼100,000円コース
きほんセット+歌いにきてよ券(1回分)
or かおりちゃんとデート券(笑)

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みなさんからの出資が「50万円」に達した時点で
レコーディングすることを決定します。

参加してくださるおもしろい方は
hikitakaori@gmail.com  まで、ご連絡ください。
メール届きましたよー!の確認もふくめて
ゆうちょ銀行の口座をお知らせしますね。

愛をこめて!

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