なごり葉

こないだの
過去にない台風の勢いで 根元から折れた庭のハナミズキは
毎朝 窓をあけると光に照らされて
御神木と呼ばれるようになるほど、大切で 穏やかで美しくて
平和そのものの 象徴だった

疲れ切ったわたしがこのマンションに越してきたのは
たった半年ほど前だったけど
彼は何十年も変わらずそこにいた

何も言わず すべてを語るまなざしで
悲喜交々の営みを見守っていた

「にんげんの姿は 実によいものだね」
ベランダに残された彼の落ち葉を まだ片付けられないで
わたしは風邪をひいてしまった

秋がどうにも短すぎる
節々の痛みと首すじの寒気  崩れていく四季の移ろい
わたしは明後日、眠らず何を歌えるだろう

でもきっときみに救われた  ある晴れた午後のことを
思い起こして歌うだろう
離れ離れになっても音の中では  いつだって会えるのだ
だからわたしはLIVEをあいする

死んだ者こそ生きている
心の奥に 音となり木霊する

その瞬間にたまらなく
生まれてきた約束を果たしている  気がするから

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10月19日(金)「眠れない夜めくる本」
演奏:blanket 〜何も感じなくていい音楽〜
@祖師ヶ谷大蔵 cafe ムリウイ
19:00〜 投げ銭制・席料500円(要ドリンクオーダー)

笑わなくていい  泣かなくていい  感動しなくていい
もうなんなら  聞かなくていい
繰り返す朝と夜   あなたの膝掛けに
〜blanket〜

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いっしょに過ごしてもらえたらうれしいです。
突然でも大丈夫、お待ちしてます。

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優しさをありがとう
7

引田香織

essay

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