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クルミドコーヒー

こんなに、大切な場所になるなんて知らなかった。
こんなに、大切な人になるなんて知らなかった。
「あの頃」のわたしは。

そんなふうに思うことが最近、急に増えた。

数年先の未来から、今、のわたしを見れば
「あの頃」のわたしなのだ。かならず。

だから、今日がどうしてこんなふうに
すっきりしなくて曖昧なんだろう。
どうしても、無意味に感じてしまって
とりとめもないんだろう。って

わからなくてもいい。
わからないほうがいい。
理由がないから、ただ単純に
自分の、今、を受け入れてあげること。
監視せずに、叱らずに
点数なんかつけずに。

腕利きの裁判官は
この世とさよならするときの
遠い未来に、ぽつんと立ってたら、充分だ。


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