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【エリア予選突破!】 鱗親和で弟をチャンピオンズカップファイナルに連れていこう!



おはりか!
バーチャルメイドデュエリストの曳山まつりかです。

表題の通り弟がチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド2の出場権を得たのでそれまでの道筋を備忘録的に残します。

前半は取り組みについての日記パート
後半は鱗親和についての考察パート

となっています。気楽に読んでください。

前シーズンの記事はこちらです。
現在の競技シーンにおける予選群のアウトラインについても説明しているのでエリア予選って何?って人は合わせてどうぞ。


デッキ選択

前シーズンはパイオニア、今シーズンはモダンとフォーマットが変わっていますが
引き続き予選群に取り組むための方策として

プレイするデッキの固定化
デッキのFoil化

を続けています。

パイオニア同様、モダンもやり込み環境であると感じていることや
割けるリソース(カード資産・練習時間)の観点から単一のデッキを使い込む方針を取りました。


というより複数のモダンデッキを組むのは無理です……。

デジタルから復帰したプレイヤーにモダンのデッキを複数種類組めるようなカード資産はないです。
50万円くらいかければ一通り揃う気はしますがそこまでの覚悟はなく……。

ひとつデッキを組むだけでも負担が大きいのでスタート時点でのモチベーションはあまり高くありませんでした。

今のところファイナルについては弟はコロナ罹患で欠席した初回以外は全て皆勤しているので継続参戦したいと思っているのですが、今回エリア予選が抜けられなかったらしばらく休もうと思っていたほどです。

スタンダードのカードまで揃えると本当に首が回らなくなりますからね…。

というわけで比較的手元にパーツがあったということもあり鱗親和を選択しました。
最初は頑張ってアミュレットタイタンを組もうと考えていたのですが、カードを集めている途中で《アガサの魂の大釜》という新兵器が登場したのでこちらに。


普通の親和のために集めていたカードです

死蔵していた《電結の荒廃者》マスターピース版
おもちチャウダーさまに描いていただいた《飛行機械》トークン
思いっきり使えるのもポイントですね。



モチベーション維持の施策フルFoil化の進捗は40%ぐらいです。

モダンでFoil化は、なかなかきついですね…。
のんびり集めていこうと思います。

パイオニアのロータスコンボは無事フルFOIL化できました。
おとぎ話コンフェっティの《全知》も入って大変満足でQOLが上がっています。


やこたこす先生の全知グッズコンプしました


ドクター・フーやドミナリア・リマスターでどんどん新しい《演劇の舞台》が登場しているのがなんとも言えませんが…。

次々新しい絵柄が供給される、これがFOIL沼なんですね…。

結果

話が逸れました。
エリア予選突破までの成績です

9/24 ドラゴンスター日本橋3号店 店舗予選 4-1/2-0 エリア権利獲得(ハンマータイム使用)
10/23 晴れる屋TC プレミアム予選 7-1/0-1 TOP8
10/28 バトロコ高田馬場 プレミアム予選 4-2-1


LCI発売 《激情》《豆の木をのぼれ》禁止---------------------------

1/6 晴れる屋TC エリア予選 4-4
1/7 バトロコ高田馬場 エリア予選 1-3 drop
1/20 青馬堂書店矢向店 エリア予選 5-2 11位
(12人抜け)

チャンピオンズカップファイナル常滑やコミケに向けての同人誌制作期間が挟まったこともあり、途中2ヶ月くらい間が空いてます。

比較的スムーズに抜けられたように見えますが、エリア予選の参加予定は最大4回と少なめだったので実際にはなんとかギリギリ抜けられたという気持ちです。

引き続き現行システムを体験してみて


エリア予選の日程は近隣地域での被りが少なくなり、回りやすくなったと感じました。また人数に比例して枠が広がっているのもよかったと思います。

ただ期間が集中(3週間)しているので時期が悪いとシーズン自体を棒に振ってしまう可能性があるのがな悩ましいところ。

1/13-14の週は2回参加可能な予選がありましたが、好きなアーティストのライブイベントを優先しました。ライブは予選と違って確実に優勝できるので良いですね。


最高のライブでした アーカイブで観てください



そのほか、1/7のイエローサブマリン秋葉原店でのエリア予選は参加させるつもりだったのですが、過酷なハンター試験に阻まれ参加ができませんでした。

予約受付開始から2分で90人の枠が売り切れてしまうとは……。

エリア権利持っていても出られない、というのは中々に困るので改善されるといいなと思っています

前シーズンでもそうでしたが、弟の友人が増えたり声をかけてくれる方がいらっしゃったのはとても嬉しかったです。
プレイマットを使ってくださっているのを見かけたときはとても幸せです。

予選巡りはつらい部分もありますが、こういう機会があると楽しい気持ちでイベントを過ごすことができます。

弟と対戦してくださった方、関わってくださった方、ありがとうございます。


鱗親和について


ケアしたいですが大体祈ってます

弟をファイナルに連れて行ってくれた鱗親和についての雑感です。

《アガサの魂の大釜》で一躍メタゲームに食い込んだ鱗親和ですが、現状少し力不足を感じます。

エリア期間3週間の中、現時点で公開されている結果の中ではほとんど鱗親和は突破できていません
母数が少なく、Tier1ではないことは明白なので不思議ではないのですが、ほぼゼロというのは現状あまり立ち位置は良くないのかなと思っています。

環境を見渡すと決して悪くないはずなのですが不思議です。
トップメタのカスケードクラッシュやラクドスには強く出れるデッキですし、苦手なトロンは下火気味です。オンラインでのトップメタであるヨーグモスもリアルではそこまで数はいません。

見た目のポジションは良さそうなのに結果が出ないのはなぜなのか。
肌感覚として禁止改訂前よりも厳しいゲームが増えた印象があります。

いくつか原因はあると思いますがラクドスの抑圧が減ったことによるメタゲームの変化で環境に存在するキラーカードの絶対数が増えたのではと考えます。

・ヨーグモスの増加に伴う《呪われたトーテム像》の増加
・緑デッキの増加に伴う《活性の力》の増加
・アミュレット・サーガデッキの増加による《血染めの月》の増加
・有利なラクドススキャムの減少
・ラクドスの《溶鉄の崩壊》や赤デッキの《兄弟仲の終焉》の採用
・これまで有利だと考えられていたデッキに対しての相性変化


ざっとあげましたが、他にも見えていない要素がたくさんあると思います。

こうやって考える中で気がついたことがあります。
モダンという環境は単純なデッキ単位でのメタゲームでは読み解けないということです。
モダンはスタンダード・パイオニアと比較すると非常に多くのデッキが存在しますす。またカードパワーも高く、それをサーチする手段も豊富です。
よって1枚のカードの影響力が大きいと考えます。
特に鱗神話のようなデッキにとっては。


1回は耐えられますが2回目は….



「相性ゲー」と呼ばれることの多いモダン環境ですが、少なくともキラーカードの多い鱗親和にとってはデッキ単位ではなく、カード単位でメタゲームを読み解く必要があるように感じました。

考えてみれば当たり前のことで普段は誰もがデッキ構築の際に無意識的に織り込んでいるものだと思います。
ロータスコンボをプレイしている時もメタゲームよりも環境の《減衰球》の枚数に左右されることが多かったと思います。
単に相性関係だけをベースに考えを構築すると見落としやすい部分であり、実際こうやって整理して書き出すまで、変な違和感としてしか認知できていませんでした。
あくまで仮説でありキラーカードの増加が鱗親和のポジション認識の不一致が原因と必ずしも言えるわけではありませんが、考えることで視点がひとつ増えたことは収穫です。

あとはこれを克服できるかが課題なのですが…….。

皆目見当がつきません。

カルロフ邸でアガサ並みのブレイクスルーが起こってくれることを祈るばかりです。

最後にいくつか現在の採用カードについての所感をメモしていきます。
弟が予選を突破リストは反省点だらけで到底このままでは人に勧められるものではないです。デッキガイドを期待していた方には申し訳ないです。


《溶接の壺》

Secret Lair版待ってます

《激情》禁止前はさほど重要視されていなかったカードですが、《活性の力》《兄弟仲の終焉》などが増えた環境では必要なシーンが増えています。
フェアデッキが増加したことで《継ぎ剥ぎ自動機械》も価値を高めており、護法に加えてさらに守る手段としても重宝します。
サイドボード後は少なくとも2枚欲しいカードです。メインボードに3枚採用したリストが増えています。


《岩山被りの小道》

痛くない土地

赤緑土地の選択肢は色々とありますが、現状はこれが最優先されるカードです。
《黒曜石の焦がし口》を無闇に軽くしてはいけません。


《刻まれた勇者》

全盛期の親和デッキを支えたカードです

対フェアデッキ最終兵器としてテストしていましたが、3マナは重い、金属術が意外と厳しいなど少し運用の難しいカードでした。《溶接の壺》でいいです。
白の追放除去には強いので環境が白くなったらまた候補に上がるかも知れません。


《一つの指輪》


こんな強いカード、4枚入れたくなりますね

このデッキの4マナはあまりにも重いです。着地して活躍した時のインパクトはすごいです。成功体験に引っ張られがちですがキャストできずに手札1枚無駄にしていることが多かったので現状はそこまで良いカードだとは思っていません。
土地25枚+《古きものの活性》4枚みたいなマナベースなら運用できる気がします。


《古きものの活性》

探せるようで探せない

マナ食い虫だらけの鱗親和にはあまりフィットしないカードだと思っています。
基本的に必要なカードを素引きした方がマナを効率的に使えるからです。
もちろん都合よく素引きできたら苦労しないのでこのカードが必要という気持ちもわかるのですが、1マナ余分に払ってデッキの最大値ではない動きをすることは、この強力なカードが溢れるモダンで通用するものなのでしょうか。

現状のボクの予選に対するアプローチは
デッキの最大値>利便性・安定性です。
特に予選という短距離走であれば安定した成績よりも極端な成績のが良いです。

実際にエリア予選3回分の成績は
4-4
1-3
5-2
10勝9敗でほぼ勝率50%です。
結果論ですが勝ちどころが良ければ予選についてはこれぐらいの勝率で問題ないのです。

予選と異なり2日間の長いラウンドを泳ぐ必要のあるファイナルではアプローチを変えるかもしれません。

また《活性の力》がよく飛んでくる環境になったと述べたように《活性の力》そのものが環境に対して有効なカードです。鱗親和自身が《活性の力》を使う場合には緑カウントのために採用する必要はあるでしょう。


おわりに

この記事を書きながらファイナルの横浜に向けてモダンに一直線!
というわけにはいかないのが現行制度の悲しいところです。

ファイナル開催の前ですがすでに次のファイナルの予選が待っています。

予選が終わると…

なんと次の予選が始まります…

逃れることのない永劫の輪廻
それが競技MTGです

《永劫の輪廻》

さて、そんな競技MTGの夢と希望と現実を描いた本が実は存在します。

それはボクが素晴らしい執筆者の方と作り上げた競技MTG同人誌、
Omni-thopter 2023 winter です。
(ボクのnoteは同人誌の宣伝のために書いています)

店舗予選からステップアップし続けいつかはプロツアー、そして世界選手権
そんな夢を描いて予選巡りに取り組む人もいると思います。
ボク(と弟)だってその一人です。

そんな方に有益な記事があります。
つまり、世界選手権に辿り着くまで一体どれくらい負担がかかるのか
果たして、世界選手権で勝つことができればどんなものが得られるのか

センシティブなだけに中々表に出てこない夢と希望と現実が詰まっています。
もちろん他の記事も素晴らしいものばかり!

大変好評を博している本ですが、まだの方は是非手に取ってください。
買っていただけることで次の本が作れるようになります。

予選が終わると予選が始まるように
本作りが終わると本作りが始まります

夏コミに向けて早速動き出していますので、お楽しみに!

それではまたお会いいたしましょう。

おつりか!


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