2019.10.16

1年8か月。

初めての一人暮らしの家で過ごした年数。

家賃5万。風呂トイレ別。エアコン付き。
駅から徒歩5分。六畳一間。2口コンロ。

東京に住んでるわりには、なかなか良いところ住んでんじゃんって思われがち。

ふざけろよ!(中学の時の塾の先生の怒り方。「ふざけんなよ!」じゃなくて「ふざけろよ!」だった。逆になんか怖。)

うちの家は…うちの家はな…めちゃめちゃ、ぼろいんだぞ~~~~うわああああぁン😿😿😿😿😿😿

ほんとにぼろい。

「日当たり良好」だけの条件で探した部屋。
全然日当たりが良好じゃない。
インターフォン無し。湿気で常に湿った壁。一回付けると一日中休めないとつかないエアコン。Wi-Fiですら圏外になる。テレビ朝日が受信されない。はずれた網戸。少し強い風で揺れるドアと窓。1階だから布団が干しづらくて涙ちょちょ切れる。

はじめてのひとり暮らしにしてはハードルが高い家を選んだ。

まともに料理なんか作ったこともなく、片付けや掃除が大の苦手で実家には常に母や妹がいて、なんでもやってもらってたしひとりで住んだら寂しいんじゃないか、なんて危惧してた。


だけど最高にたのしい。
自分のための少し固めの米。
洗濯物をしただけで高まる自己肯定感。
食事中に前転。ドアを開けたままトイレ。
賞味期限の切れた牛乳。すぐ詰まる排水溝。
「おかえり」と「ただいま」を一人で言う毎日。

ちっとも寂しくなかった。
ひとりで困ったことなんかひとつもなく毎日家に迎えられてた1年8か月。
近所の居酒屋にひとりで行くようになって友だちも増えて。
遊びに行くことも増えて。

だけど実家に帰ると安心する。
ひとり暮らしを不便に感じたり寂ししく感じることはなかったけど、自分がどれだけのことをやってもらってたかは分かった。

水道光熱費。シャンプーなどの消耗品。
Wi-Fi代。食事のローテーション。
畳んでも仕舞われない洗濯物。


今まで理不尽に怒られたことも何度かあったけど、こんだけの事をひとりでやっていたら文句もつけたくなるか。



実家に帰ると「あれ?!どうしたの?!ヤダ〜!!!なにそのサプライズ〜〜!嬉しい、嬉しい〜〜!宝物に会えた〜〜!!!今日はいい日〜♪」って歓喜する母親。


いまきっと一人暮らしが楽しいと感じるのも、こんな風にしてくれてた
母親がいるからなのかもな。

手取り足取りしてくれてたから、不便を楽しめる人になったよ。
ありがとう。