11/16〜11/20 ドル円 トレード戦略

ドル円 week

画像1

今週はブルーゾーン付近より大きな上昇相場を形成して陽線を確定(白矢印)。
しかし強い抵抗帯であるイエローゾーンに押さえ込まれ、先週足の実体まで下落に転じています。

この動きの印象としては、トレンド転換するほどの強い上昇圧力ではあったものの、ローソク足の半分近くまで戻してきている動きを見ると上値が相当重いことが考えられます。

また、仮で白ラインを引いてみるとウェッジのようなパターンを形成してきていることが分かります(あまり綺麗ではないですが)。
教科書通りでいうなら上に抜けていってもよいかもしれませんが、これまでドル円は長期間に渡って乱高下した下落を形成してきており、このような相場で大きく反発(トレンド転換など)する可能性が高いのは”相当数なポジションが溜まっているところ”にある傾向があります。
それはこのチャートで言えばレッドゾーンあたりかなと予測しています。
そうなるとチャネル(白点線)もある程度意識されてくるかもしれません。

例えば、ユーロドルでも2018年6月〜2020年3月あたりまでウェッジを描くように乱高下させた下落相場を形成していましたが、相当数のポジションが溜まったところで大きく反発してトレンド転換する動きをしました。

今回のドル円のケースが全く同じになるかは分かりませんが、もう一段の続落相場があるシナリオも描いておいた方が良いでしょう。

それでは日足を見ていきましょう。


ドル円 day

画像2

ブルーゾーン付近でかなり大きな大陽線を形成(白矢印)。
この大陽線はこれまでの下落相場では見られなかったほどの大きさであり、トレンド転換の可能性も高まります

現在はイエローゾーンの下限でストップしていますが、僕の経験上、これほどの大陽線を作った後に安値を切り上げながら推移していった場合、さらにもう一段伸びていくことが多いのですが、今回は失速して黄色点線を下抜いてしまいました。

もちろんここから逆三尊を形成して続伸していく可能性もまだ十分にありますが、直近の陰線のローソク足も大きくなってきており、すぐにここから上昇していくのは少しばかり難しい印象です。

そしてこれまでの相場、トレンド転換すると見せかけて何度も続落してきているため、先ほど話したように相当数のポジションが溜まっているところまで落とさなければ本格的な上昇に転じるのは難しい可能性もあるでしょう。

それでは来週はどこを基準として戦っていけばよいのか4時間足を見ていきます。


ドル円 4h

画像3

4時間足で観察すると、今ちょうど節目にいるように見えます。
それがイエローゾーンの下限です。
もう少し詳しく言えば仮の青ゾーン(104.552~104.690)あたりが節目であり、 さらにもっと緻密に言えば104.619(黄色点線)が分岐点となる可能性があります。

来週はこの辺りを節目として上か下かどちらかに動いていく可能性があり、しっかり下に抜けた場合は仮の緑ゾーン(104.007~104.183)あたりまでは落としてきそうですね。

上昇した場合は緑点線(104.881~105.065)あたりのプライスアクションを見てショートを検討しますが、基本は上昇圧力が強いのでやや警戒が必要かと思います。

もし月曜日に落とさなければ、上昇するにしても下落するにしても時間がかかり方向感の無い相場に突入する可能性もありそうです。


まとめ

ドル円 day

画像4

ドル円は直近で大きく急騰はしましたが、正直分からないですね。
ここから大きく続伸させるには、何かしらのファンダ要素が重要になってくるかと思いますが、そのような素材があるのかと言われれば、あまり自分には見つけられません。

そもそも11/9の大陽線を形成した急騰相場も、製薬大手のファイザーが90%以上の有効性をもつという新型コロナウィルスのワクチンが完成したという発表を受けて上昇しました。
しかし実際はプレスリリースが出されただけであり、まだ実際にワクチンを確保したわけではありません。
さらにちょっとキナ臭いのが、このファイザー社のCEOは当日暴騰した株価で持ち株の62%を売却していたことが明らかになりました。

そしてもう一つ期待されている米追加景気対策も交渉が停滞していることなど、ここからすぐに上昇に転じれるのか少し疑問です。

このような理由から、個人的にはまだ上昇に転じるのは難しいと考えてショートを軸に戦略を組んでいこうかと考えています。
ただし値動き的には強い買いが入ったことは事実なので、その辺りも織り込んで戦うべきでしょう。


主な抵抗ゾーン

・イエローゾーン(110.758 - 111.326)
・ブルーゾーン(109.327 - 109.569)
・レッドゾーン(107.577 - 108.216)
・ブルーゾーン(106.480 - 106.746)
・イエローゾーン(104.579 - 105.266)
・ブルーゾーン(102.468 - 103.014)
・レッドゾーン(100.085 - 101.296)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?