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[184]日本福州十邑社団聯合総会(中国秘密警察)の転居先情報など

今回は先回の記事[183]の続報でもあります。

今回も情報量が多いですが、最後までお付き合いください。
一行で纏めるなら、日本福州十邑社団聯合総会の移転先から人民日報と上海電力人脈が浮かび上がったというお話です。


時事ネタ

今回のネタに直接関係する内容です。

警視庁公安部によって先月書類送検された日本福州十邑社団聯合総会の関係者(松下新平参議院議員の元秘書である呉麗香)は何故か不起訴になっています。中国に逃亡した後で身柄を拘束していないから、結果的に不起訴ということなのでしょうか?(不起訴の種類が起訴猶予の場合、これに該当しそうですが詳細は明らかにされていません)
書類送検を受けて、こちらの中国の記事では、

中国メディアによる呉麗香の書類送検に関する記事

と、呉麗香が仮名で何丽红が本名であること、日本福州十邑社団聯合総会の常務理事だったことが書かれています。(ただし、登記上は理事としてどちらの名前も挙がっていませんでした)
2024/4/3追記
書類送検された呉麗香(何丽红)および再逮捕(下のFNN報道による)された豊原明(魏大比)の二人の名前が載った名簿を見つけました。

こちらの記事は2021/1/13の日付で日本福州十邑社団聯合総会の紹介記事です。

2021/1時点の日本福州十邑社団聯合総会人事

追記終わり

そして、いつものごとく三木慎一郎さんのポストから引用ですが、関係者2名(呉麗香、豊原明)が書類送検・逮捕なのにこんな状況。

今回が初めての登壇ではありません。設立当初からなんです。今から5年前の2019/3/31の情報です。

日本福州十邑社団聯合総会の創立式典でスピーチする鳩山由紀夫

筋金入りですね。言葉が有りません。流石Loopy。ブリヂストンが狙われるのも当然だったのかもしれません。

メモ 豊原明=魏大比

豊原明が逮捕された後の名校教育側が中国の知乎と呼ばれるQ&Aサイトで発表したものです。名校教育は豊原が創立した企業で、中国人留学生相手の塾を事業としています。豊原逮捕の報を受けて、代表が変わるという旨を発信しています。

豊原明(魏大比)逮捕を受けて名校教育側の発表

何故日本のメディアは、帰化したことや中国名での名前を発表しないのでしょう。外国人犯罪、特に中国人犯罪の場合、中国籍の男、女とだけしか書かずに名前が出ない場合が殆どです。あまりにもおかしすぎる。

日本福州十邑社団聯合総会

2019/03/29なので丁度5年前の情報ですが、幹部の状況を記したものに辿り着きました。

名誉会长:陈熹先生(著名华侨领袖、2017年日本天皇绀绶褒章和奖状获得者、2018年被“亚洲周刊”评为世界杰出青年华商)

会长:施洪清先生(长乐金峰人)

执行会长:陈本荣先生(长乐潭头人)

秘书长:池秀清先生(长乐湖南人)

副会长:林伟先生、刘国利先生(长乐湖南人)、魏大比先生、翁雄先生、潘验松先生(长乐文武砂人)、郑师彬先生(长乐吴航人)、魏鹏程先生、李晓航先生、郭联辉先生、张华强先生,以及李筱雅女士(长乐航城人)、岩田杨子女士

监事长:野口正男先生

副会長に豊原明こと魏大比の名前が載っています。

一方、こちらは2023/12/3と最近の記事

世界福州十邑総会の呉会長が来日したという記事

名誉会長:陳本栄
会長:郭聯輝(城山清張)
常務副会長:劉国利、鄭世斌、池秀清、潘験松、翁雄、李暁雅、岩田揚子、李鴻
事務局長:林道国
林暁明・執行会長、施洪清・創業会長
となっています。分からない人物も何人かいます。事務局長の林道国の名前は頭の片隅に入れておいてください。

どの写真が誰だかが有る程度分かる記事がありましたので、これを使って紹介します。

記事の見出しと記者、日付

2022年10月の記事ですので、役職は現在とは変わっていると思います。注目は記者です。これを見てピンと来た方もいるでしょう。中国共産党の機関紙である人民日報の日本版「人民日報海外版日本月刊」の蒋豊編集長です。

施洪清 会長(当時)
池秀清 事務局長(左)、李暁雅 常務副会長(右)
陳本栄 執行会長(左)、潘験松 常務副会長(右)
松坂喜一(陈熹) 名誉会長
林暁明 常務副会長(左)、李鴻 常務副会長(中)
劉国利(中央)
城山清張(郭聯輝)常務副会長

ついでにメモ。
潘験松は日中青年経済文化交流会の理事をやっています。

李鴻は蘭苑という中華料理店の料理長(恐らく経営も)をしています。

李鴻の職業

虎ノ門ヒルズ森ビル内にあります。永田町・霞が関に近いのは偶然では無いでしょう。

この日本福州十邑社団聯合総会の上部団体が世界福州十邑同郷会になり、この記事中にも登場しています。


日本福州十邑社団聯合総会の登記情報を取ってみました。先ずは移転により登記上閉鎖となったものです。(移転後の物は次の項で)
上記で紹介した人物が登場します。それ以外についても調べてみました。
野口正男については、恐らくこれ。

https://www.pusa123.com/pusa/news/fo/126954.shtml

陈观春(左)、野口正男(右)

日本人ぽくない出で立ちなので帰化人でしょう。
そして林偉と思われるのがこちら。

林偉(左端)

解像度が低くて顔がはっきり確認できませんが、YKOに視察に行ったという紹介記事になっています。YKOは施洪清の会社で、左から2番目に映っています。これも分かりにくいですが、特徴から右から2番めが野口正男だと思われます。中央の女性が蓝桂兰で、林偉は女性では無い(今までの紹介に女士と付いていない)ため消去法で一番左が林偉になります。

移転により閉鎖された日本福州十邑社団聯合総会の登記情報

上に挙がっていた名前が記載されています。

日本福州十邑社団聯合総会・中国秘密警察について、溝口墨道さんという方が中国内での動画を上げられていました。

↓映像ナレーションの邦訳は以下 習近平総書記の「人類運命共同体」の理念を実践し、「大華僑任務」観念を貫徹するため、福州公安局は2022年1月10日の第2回中国警察祭全国に於て、福建省公安庁共産党委員・福州市副市長・公安局長が、全国に率先して、海外華人の権益を守る為の「天涯若比隣(世界は近い) 海外110」緊急警察通報服務が開通したことを公開で宣言した。 「電話110」「ウェイチャット110」「メール110」どれでもで緊急警察通報が出来る 緊急警察通報福開通と共に全世界五大陸に30か所の「福州警僑事務海外服務所」を設置し更に華僑の警察通報が便利にする。 それこそ「天涯若比隣(世界は近い) 」で海外華僑が国内にいる時と同じような環境を得られるのである。 「0086-591-110」が世界中の華僑の為の「親切な友人」なるのである。 以下、各国の警察華僑事務海外所の設立宣言。
2:18~ 日本・東京  施洪清、陳本栄、池秀清、潘験松。施洪清が宣言。 「凝聚心僑力僑力 同圓共享中国夢(華僑の強みと心を集中し、中国の夢を分かち合おう!)」をスローガンに「速く、正確、実行」を勤務理念とし、海外華僑に更に高次元で優秀、快速な警察サービスを提供し海外華僑と国内をより緊密化させる。 「天涯若比隣(世界は近い) 海外110」

溝口墨道さんの動画より

登記情報にあった施洪清、陳本栄、池秀清、潘験松の名前がしっかり書かれています。ただし、登記情報を見れば分かるように、この4人+野口正男の名前に下線が引かれているので、理事を辞任していることになります。

日本福州十邑社団聯合総会の移転先

秋葉原に住所があった時点での主要メンバーは先の通りで、中国共産党との関係が拡散されてしまったのか、これらを抜いた形で登記の変更がありました。その際に住所変更もされています。2024/2/29に住所変更の登記なので、丁度更新されたばかりということになります。登記変更のタイミングは、松下新平参議院議員の秘書で日本福州十邑社団聯合総会の関係者だった呉麗香(何丽红)が警視庁公安部に書類送検された2/21の直後ということになります。
やましさを感じてのことですね。

日本福州十邑社団聯合総会の最新の登記情報

ストリートビューでは、該当する建物は昼間から締め切っていて胡散臭さ満載です。

移転先建物(グーグルストリートビューより)

この住所には別の団体が既に登録されています。

雲游道株式会社登記情報

何と翁道逵が代表取締役でした。残念ながら陳暁玲については特定できず。今まで私の記事を読んで来られた方なら御存知かも知れませんが、翁道逵が何者なのかは、記事[179]にて触れています。翁道逵の拠点の一つに日本福州十邑社団聯合総会が転がり込んできたということになります。

翁道逵は人民日報海外版日本月刊の理事上海電力日本の会計監査法人であるShineWingjapan有限責任監査法人の代表社員です。
元々、翁道逵と城山清張(郭聯輝)は記事[179]にもある通り、軽井沢ホールディングスで繋がっています。

軽井沢ホールディングスHPより
登記情報

代表取締役である林道国は人民日報海外版日本月刊の企画営業部長でした。その林道国も先ほど、日本福州十邑社団聯合総会の事務局長として出てきました。先の日本福州十邑社団聯合総会の紹介記事も人民日報海外版日本月刊の蒋豊編集長の記事でした。
中国共産党の機関紙である人民日報とその日本版である人民日報海外版日本月刊、中国準国営の上海電力と日本の子会社である上海電力日本、そして中国秘密警察が設置されている日本福州十邑社団聯合総会強い関係が益々鮮明になってきました。
今回、何名かの理事が退任したことによって、中国共産党による支配が更に強くなったと解釈できます。
それでは、城山清張(郭聯輝)を含めた現在の理事達を見ていきます。

城山清張(郭聯輝)

代表理事である郭聯輝です。
華而実商事は城山清張(郭聯輝)が創業した会社です。また、日本福州十邑社団聯合総会の賛助企業でもありました。華而実商事の登記情報を調べてみました。ここに帰化の事実が分かるものがありました。
登記情報の赤線の部分に注目してください。
翁李琳→城山鈴実
郭聯輝→城山清張
と帰化して名前が変わったということになります。妻の翁李琳は、翁道逵の
親族の可能性も考えられます。

華而実商事登記情報

林暁明

登記上で理事、常務副会長として名前が挙がっていた人物です。

林暁明の経歴

経歴を見れば分かりますが、危険人物です。1988年部分のブラウザによる日本語訳です。

1988年、中国人民武装警察浙江省軍団の第一分遣隊となり、1989年に中国共産党に入党し、三等功労章を授与された。

訓練された人間ということになります。これを堂々と書いてしまうのは、理解に苦しみます。本人にとってはステータスなんでしょう。工作員としてはアレですが。

大地コーポレーションの登記情報
大地コーポレーションの住所

博多駅の東側で近所には日本九州華僑華人青年会があります。

人民日報海外版日本月刊でも取り上げられています。繋がりが見えますね。

面白い記事を見つけました。

大地コーポレーションの創立20周年イベントに登壇する松下新平参議院議員

松下新平参議院議員も出席していますが、このイベントには在福岡中国総領事館 総領事も出席しています。どういう背後関係かは良くわかりますね。因みに伊藤忠も出席していました。呆れるばかりです。

大地コーポレーションは別件でも調べた記憶があるんですが、ちょっと思い出せません・・・中国と関係する企業の中で家具に関することで大地コーポレーションに辿り着いたような・・・う~ん。ただ、その時は日本福州十邑社団聯合総会の関係者だとは気づかなかったんです。SBI証券などが株式を保有する企業群を調べたときだったかも。分かったら別途記事にします。

松坂喜一(陈熹)

金を使って大学への工作をすることで紺綬褒章されてしまうとは何とも・・・溜息でますね。
松坂喜一(陈熹)が社長を務めるのが柏物産株式会社で、福建省福州出身なので関連会社があります。

柏物産株式会社HPより

松坂喜一=陈熹なのは、中国のメディアには記載されています。
こちらには、肩書が記載されていました。

陈熹现任柏物产株式会社社长、日本中华总商会常务副会长、福州大学日本校友会会长、日本中国留学生交流会创会名誉会长、日本福建经济文化促进会名誉会长、日本黄檗文化促进会理事长等。

登記情報もついでに載せておきます。

柏物産の登記情報

日本福州十邑社団聯合総会と統一戦線工作部

両者の関係が分かる象徴的な記事を見つけました。

http://mdqs.fqworld.org/qjgy/75456.jhtml

統一戦線工作部が関与するイベントに出席する日本福州十邑社団聯合総会

統括部とは統一戦線工作部のことで、長楽区の統一戦線工作部が開催するイベントに日本福州十邑社団聯合総会が出席しているという記事です。
統一戦線工作部は”統一”という名目で周辺諸国・地域を侵略するための情報工作機関です。その一つとして、華僑に対する監視・管理も行っているわけです。

また、日本福州十邑社団聯合総会に関して参政党の神谷宗平参議院議員が質問主意書をされています。参政党は内紛でゴタゴタしていますが、武田さんも神谷さんも応援していただけに複雑な気持ちです。内紛は別にして、国益のために頑張って欲しいですね。パンデミック条約の話などもありますし。

一 政府は答弁書で「外国又はその機関が我が国の領域内で公権力の行使と呼ばれるような行為を我が国の同意を得ずに行うことは、我が国に対する主権の侵害となる」との認識を明確にしているが、他方で、二〇二二年十一月二十五日付け、松野官房長官記者会見では、中国の海外警察拠点に関する質問に対して、「主権の侵害にあたるか否かについて具体の状況に即して判断すべきものと考えており、全体論としてお答えを控えさせて頂きたい」、「個別に即して判断する必要がある」との曖昧な回答をしており、国民の国家主権に対する懸念は強まるばかりである。

 政府は、我が国における重大な「主権侵害の具体の状況を判断する」ために、中国政府に事情説明を求め、要すれば警告し、また、関係機関を通じて実態を調査して必要なヒアリングを行い、国民に対してその調査結果を明らかにし、必要な措置を採る覚悟があるのかないのかを明らかにされたい。

二 「中共中央印発《中国共産党統一戦線工作条例》」を踏まえた上で、再度、統一戦線工作組織が我が国で何を目的にどのような活動をしているのか、それをどのように評価し対処するのか、明らかにされたい。

三 この度の「新潮」報道で明らかになった「中国の海外警察拠点」に関わる中国系団体「一般社団法人日本福州十邑社団聯合総会」の「高級顧問」に与党議員が就いているとされる事実について、岸田首相はいかなる対応を考えているか、明らかにされたい。

質問主意書から抜粋

言外に日本福州十邑社団聯合総会と統一戦線工作部の関係を示唆しています。これの大本を書いたのは元公安部の坂東忠信さんだったと記憶しています。

これに対する岸田首相の回答です。

一及び三について

 お尋ねについてお答えすることは、我が国の情報収集能力等を明らかにするおそれがあることから、差し控えたい。

二について

 お尋ねについては、「我が国の司法権や日本国憲法が保障する人権諸規定を侵害する」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではなく、また、個別具体的な状況に即して判断されるものであり、一概にお答えすることは困難であるが、一般論としては、外国又はその機関が我が国の領域内で公権力の行使と呼ばれるような行為を我が国の同意を得ずに行うことは、我が国に対する主権の侵害となると認識している。

質問主意書に対する回答

流石媚中だけあります。アメリカに次ぐご主人様の不利益になることは言えませんということですね。国家として深刻な状況です。

首里城火災復旧・復興支援

日本福州十邑社団聯合総会は首里城火災の復興に対する寄付をしていました。

以前から私の記事を読んでくださる方なら既視感があるかもしれません。

クラウドファンディングのCREALSOLA学園への運用益の一部を首里城火災復旧の支援に充てるというものです。
CREALはクリアルのクラウドファンディングで、楽天証券が株主にいて楽天ステイとも業務提携しています。Jトラストの藤澤信義と共に上海電力と協業している伸和工業の西村浩がプロスペクト乗っ取りを行った際に楽天証券も加担しているのです。楽天は米国で規制対象にあるテンセントの子会社を通じて出資されている関係にあります。
SOLA学園は日本華僑不動産協会の代表理事をしている野村昌弘の妻の野村美崎が理事長をしています。日本華僑不動産協会は主に国会議員に対する工作を行うために永田町の傍に住所があり、そのビルは下記の相関図の中の一つであるボルテックスのビルになります。先日逮捕された豊原明は、日本福州十邑社団聯合総会の副会長であり日本華僑不動産協会の監事でもありました。全てが繋がっているわけです。

中国共産党による不動産取得のネットワークの一つであるCREAL

この二つの共通性から同じ人物・組織が指示をしているであろうことが見えてきます。悪人ほど善人面をするんです。
何故このようなことをするのかと考えると、中国の犬である玉城デニーが知事なだけに、中国人が経営する企業などへの発注による資金の還流の可能性が高そうです。


長くなったので、次回に続きます。
次回は、日本琉球福州十邑同郷会についてとまとめの予定です。

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(つづく)
↓関連記事のまとめです。


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