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[185]日本琉球福州十邑同郷会

先回の記事[184]の続きになります。

今回も情報量が多いのは御勘弁ください。
さっくり一行に纏めると、「中国秘密警察のあった日本福州十邑社団聯合総会と同系列の日本琉球福州十邑同郷会も”日中友好”工作やってます」という内容です。


時事ネタ

豊原明(魏大比)が大阪府警特殊詐欺捜査課によって逮捕された事件ですが、さらに再逮捕されています。

↓再逮捕された記事。

恐らく勾留期間を延ばして様々な取り調べを行うことを目的とした再逮捕なのでは無いかと思います。ご案内の通り、豊原明(魏大比)は中国秘密警察の設置されていた日本福州十邑社団聯合総会の関係者(元副会長)で、主に国会議員への工作を仕掛ける日本華僑不動産協会の監事(現在は同協会のHPから名前を削除)でもあったため、以前より注目してきた人物でした。
豊原明(魏大比)が創業していた名校教育は日本福州十邑社団聯合総会の賛助企業でもあります。

日本福州十邑社団聯合総会の賛助企業(坂東忠信さんのチャンネル桜でのフリップより)

日本華僑不動産協会協会の刊行誌である東洋投資の創刊号にも載っている通り、日本華僑不動産協会の創設メンバーでもあるわけです。(豊原明の逮捕を受けて現在は日本華僑不動産協会のHPから削除されているためアーカイブのリンク)

https://web.archive.org/web/20231112182658/https://ocreaj.jp/wp-content/uploads/2022/08/202208.pdf

東洋投資創刊号(現在はリンクが削除されている)

豊原明の右に蒋豊が並んでいることからも日本華僑不動産協会協会人民日報海外版日本月刊の関係が分かります。
今回の逮捕による取り調べの中から中国人コミュニティーの暗部が明らかになっていくことを期待しています。

日本琉球福州十邑同郷会

日本福州十邑社団聯合総会と同様、世界福州十邑総会の傘下にある組織が日本琉球福州十邑同郷会です。FBIが捜査したNYにある中国秘密警察の設置されていた長楽公会とも関連の深い美國福建同鄉會(NYにあり長楽公会の近く)も世界福州十邑総会の傘下になります。なお、美国とはアメリカのことです。他にも日本国内の世界福州十邑総会の傘下にあるのは、日本神戸福建協会になります。

日本琉球福州十邑同郷会登記情報

会長の山内明恵については自身が経営する雑貨屋のHPに素性が書かれています。

フリーショップえびすHPより

以前に偶々、この近所に住んでいた方に話を聞くことがありました。楊(山内明恵)の夫は沖縄の方ですが、親子ほど年の離れた夫婦(楊の方が若い)ということだそうです。察します。
日本琉球福州十邑同郷会については、興味深い記事がありました。

福州との民間交流イベントに関する記事のタイトル部分

日付は2023/12/9なので、昨年末です。イベントとしては最近ですね。記者は原田優美とあります。この名前を憶えておいてください。
出席者に関する紹介部分を抜粋します。

当晚,琉球福州十邑同乡会举行盛大欢迎晚宴暨2023年琉球福州十邑同乡会年会,100多位国内外贵宾齐聚一堂,包括冲绳县议员山内末子、那霸市议会议长野原嘉孝、那霸市议员翁长俊英、冲绳华侨华人总会会长东江芝军、冲绳新华侨华人总会副会长黄棱、冲绳福建同乡会会长陈林、琉球福州十邑同乡会副会长孙浩、在日福州乡亲、华侨华人等。

日本側の県・市議会議員として3人が出席しています。

沖縄県議会議員 山内末子(無所属)

山内末子議員

苗字が山内なので、山内明恵の親戚にあたるのかもしれません。
中国語で書かれたスピーチの機械訳
「民間交流団体”福州福建文化研究協会”の沖縄訪問を心より歓迎し、皆さんと集まれることを大変光栄に思います。沖縄の書道、文化、芸術は中国文化の影響を深く受けています。那覇市と福州市は42年間の友好交流の歴史があり、当店近くの福州園は文化交流の歴史の証人です!」
だそうです。当店とはこのイベントを行ったレストランの事を差しているようです。
福州園とは、「那覇市市制70周年と中国福州市との友好都市締結10周年の記念事業として平成4年に建設された中国式庭園」です。那覇市、なにやってんだか。

那覇市議会議員 野原嘉孝(公明党)

野原嘉孝議員

機械訳「沖縄在住の華僑だけでなく、福州から文化交流団体がはるばる訪れることを大いに歓迎します。中日友好の未来がさらに輝かしいものとなることを願っています。中日友好と皆様の健康と幸せを願って飲もうではありませんか!」


那覇市議会議員 翁長俊英(公明党)

翁長俊英議員

同じく機械訳「中国は琉球にとって大きな恩人だ!」


やはり公明党。
それにしても、3人ともリップサービスにしては度が過ぎませんかね?

日本沖縄華僑華人総会 東江 芝軍会長

東江芝軍会長

日本沖縄華僑華人総会はどんなことをしているのか?HP内にある業務案内に書いてあります。

日本沖縄華僑華人総会業務内容

中華人民共和国福岡総領事館の業務代行をしています。パスポートの発行などです。
中国秘密警察は表向きは免許の更新手続き(法務相談、防疫関連も)としていました。それでも立派な主権侵害です。実際には、反体制派の摘発なども行っています。

記事[138]などにも書きましたが、日本で報道ベースで知られている中国秘密警察は4カ所。その内の一つが秋葉原にあった日本福州十邑社団聯合総会です。他1カ所は福岡にある日本南通同郷会の関係組織。
残り2カ所は、日本沖縄華僑華人総会の上部団体で銀座にある日本華僑華人聯合総会および東京華僑総会(同一住所)。そして日本華僑華人聯合総会の下部組織で名古屋にある愛知華僑総会と4カ所中2カ所が華僑総会になります。
少しややこしいのですが、華僑総会と新華僑総会という2つの団体が存在します。華僑総会は老華僑と呼ばれる古くからシナを離れた華僑で、2世、3世が中心であり中国共産党による支配を嫌って逃げてきた層も一定以上います。だからこそ、反体制派を摘発する秘密警察が設置されているとも言えます。
一方の新華僑総会は、ここ20~30年以内に中国を離れた新華僑と言われる華僑(ビジネス帰化人含む)で構成された組織です。この組織の厄介なところは、天安門事件以降の強烈な反日教育と愛国教育(内を纏めるために外に敵を作る)で育った世代が多いということです。人民日報人脈なども新華僑になります。こちらは秘密警察を置くまでも無く、手足となって動く層が殆どなのです。
この日本琉球福州十邑同郷会は、秘密警察のあった日本福州十邑社団聯合総会と同系列の同郷会であり、秘密警察が2カ所が確認される日本華僑華人聯合総会系列の日本沖縄華僑華人総会と交流があるわけです。何も無い方が不思議ですよね。福建省などの沿岸部はシーパワーが強く海外に出て華僑となる人数が多いだけに、反体制派を摘発・監視する秘密警察が設置されているのだと考えられます。

沖縄新華僑華人総会 黄棱副会長

こちらが先ほど説明した新華僑の団体になります。上にある登記でも名前が出てきました。理事を退任したのは2022/6/30でしたが、このイベントは2023/12なので退任に関係なく交流が続いているということです。
沖縄新華僑総会の方の活動内容を見てみます。

沖縄新華僑総会活動内容

特に中国の法律を順守するという点と1)2)6)に注目です。
何で日本なのに中国の法律を順守するんですか?中国の法律というのは、国家情報法国防動員法を含むということです。中国共産党からスパイをする指示があった場合は従わなければならず、従わなければ罰則があるということになります。そして有事と認定された際は兵として行動することになります。
1)2)6)は言い換えれば、福岡総領事館の管理の元、帰化人を含む中国人ネットワークを強化するということになります。これが新華僑組織の危うさです。当然ながらパスポート業務や各種申請業務も行っていて、福岡総領事館沖縄新華僑華人総会の関係を日本で例えるなら警察と運転免許センター以上の関係ということです。
そして、この沖縄新華僑華人総会の副会長が日本琉球福州十邑同郷会の理事だったことにこの同郷会の闇の一端が見えるのです。

沖縄福建同郷会 陳林会長

沖縄福建同郷会についてはHPがありませんでした。この同郷会が記事に出てくるのは、2012年付近で当時の会長は林海涛でした。
陳林については、2017年に副会長であることが書かれた記事を見つけました。

陳林も黄棱と同様、登記に登場し2022/6/30に退任しています。

顧問に任命された原田優美と栗橋玲娜

原田優美(中央左)、栗橋玲娜(中央右)

赤い盾の様な物を持った女性二人が原田優美(劉丹蕻)と栗橋玲娜(柯玲娜)です。
この記事ではこの二名が日本琉球福州十邑同郷会の顧問に任命されたとあります。では、この二名とは一体どんな人物なのか?分かる範囲で調べました。

原田優美(劉丹蕻)

そもそも、この日本琉球福州十邑同郷会と福州との民間交流イベントについての記事を書いたのは、この原田優美でした。自らが出てくる内容を自らが記事にする。同じことを人民日報の蒋豊もやっていました。この自画自賛のメンタリティーは我々日本人には理解しにくいですよね。
帰化人なんじゃないの?と思って調べるとやはり福建省福州市出身の帰化人だったわけですが・・・この人物は色々な意味でヤバいとしか表現できません。原田優美(劉丹蕻)廻りについては、かなりのボリュームになるので今回はザックリとした内容になります。別途記事にします。

原田優美(劉丹蕻)は、ジョイフル観光という会社の創業者社長です。外国人用の観光バスや不動産関係の事業を行っています。

また、ジョイフル観光内に日中映像放送機構という会社を作り、会長を務めています。第二の日本新華僑通信社(人民日報海外版日本月刊の発行元)のような感じでしょうか。

更に、同じくジョイフル観光内にある日本総商会の会長を務めています。そもそも日本人が団体名に「総商会」という単語を使っているのを見たことがありません。

日中映像放送機構と日本総商会の人事は殆どが一緒でした。
そして、やはりここにも中国共産党の機関紙である人民日報の人脈が関与しているのです。日本総商会の理事に奧薩卓瑪(細川ヨリカ/帰化名:細川依華)の名前がありました。
奧薩卓瑪は人民日報海外版日本月刊を発行する日本新華僑通信社の副社長で九州華僑華人連合会 の会長でもあります。これで日本総商会がどのような組織であるか理解できるでしょう。対日工作の組織であるということです。

人民日報と関わりを持つ日本総商会

日本総商会の宗旨と役割というのがありましたので見てみます。(宗旨って、共産主義という宗教なんでしょうか)

日本総商会の宗旨と役割

ここでも「中国の法律」という言葉が出てきます。
サービスでは、不動産投資に関する紹介や在日医療に関する紹介です。人民日報人脈も同じことを行っていました。在日医療とは、日本の保険医療制度をただ乗りするということです。
なお、日本総商会内の記事に刘丹蕻(劉丹蕻)=原田優美と書いてあります。


栗橋玲娜(柯玲娜)

中国文化に関する論文を書いていたようです。

この記事から、日本閩南文化交流協会の会長であることが分かります。原田優美(劉丹蕻)は名誉会長、山内(楊)明恵は顧問であることが書かれています。

原田優美(劉丹蕻)、栗橋玲娜(柯玲娜)、山内(楊)明恵の関係

因みにこの記事の写真を撮影しているのは、原田優美(劉丹蕻)が会長を務める日中映像放送機構の黄汇杰(黄滙傑)社長です。この3者の密接っぷりは別の記事にもあります。

日本閩南文化交流協会2023忘年会

柯玲娜はこの記事にもあるように、色々な地方自治体と”日中友好”という名目での工作活動を行っています。


更には、日本閩南文化交流協会は伊達日中友好協会にマスクを寄贈していました。

法則発動です。マスク寄贈=アウト案件。上海電力と協業する伸和工業西村浩やベネッセ創業者の福武總一郎も同じでしたね。パターン化しています。ベネッセ創業者一族と中国との関係は、こちらのシリーズにて。


上原守燕(劉守燕)

登記で登場し、現在も理事に名前がある上原守燕です。辿ってみると面白い関係が出てきました。

この専門学校を出た後に、エステ業界で働いていることが特定できます。
Facebook上では2つのアカウントを持っていました。

Facebookより
Facebookより

同一人物であることが分かります。
自己紹介の中でスパクレエル沖縄でエステティシャンをしていることが書かれています。スパクレエル沖縄は正確には、株式会社くれえる沖縄のスパクレエル旭橋(SPA Clair旭橋)が正しいようです。
株式会社くれえる沖縄を調べてみると・・・・意外な人物が登場します。

くれえる沖縄

会長は安里繁信でした。記事[157]でも取り上げたことのある人物です。

沖縄と日本福州十邑社団聯合総会廻りの相関図

故・小渕恵三首相の娘で小渕優子衆議院議員の沖縄後援会の会長も務めていた安里繁信です。何人かの閣僚経験者とコネクションを持ち、沖縄にも詳しいある方から、小渕優子と安里繁信は”男女の関係”にあったと聞きました。そういう関係だったから後援会会長だったのか、後援会会長だったからそういう関係になったのかは分かりません。
安里繁信や小渕優子(日中友好議連の事務局長)の廻りには多数の中国共産党に協力する人間がいることから、上原守燕(劉守燕)が安里繁信の会社にいることは偶然では無いでしょう。

その他の登記に記載された人物

上記以外で登記情報に登場する黄燕云と孫浩ですが、残念ながら特定できませんでした。

日本琉球福州十邑同郷会の工作活動(4/8追記)

三木慎一郎さんのポストからです。

この中に出てくる琉球経済戦略研究会は、日本福州十邑社団聯合総会の賛助企業だったビンコウHD方徳輝の会社)内に設置されており方徳輝が理事長を務めています。そして、河野洋平が会長を務める日本国際貿易促進協会の下部団体でもあります。日本国際貿易促進協会はアメリカのシンクタンク(ジェームスタウン財団)から統一戦線工作部の影響下にある団体の一つとして名前が挙がっています。関連記事[153]~

そして、このポストにあるように河野洋平とともに玉城デニーが訪中したのがこちら。三木さんのポスト。

琉球経済戦略研究会についての三木さんのポスト。

日本琉球福州十邑同郷会が統一戦線工作部の指示の元に動いているのが良く分かるイベントです。


今回は、ここまで。次回は原田優美を掘り下げていく予定です。(来週は記事をアップできそうにありませんので、再来週になると思います。)

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(つづく)
↓関連記事のまとめです。


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