【初心者向け】Mix師に頼む前に!

▼前書き
 というわけで、歌い手を始めたばかりでなにして良いのか分かりません。
 というような方の為に少し色々書きたいと思います。
 ぶっちゃけ、今はいろいろと敷居が低くなったというか、スマホ録音の人が増えて時代の移り変わりをひしひしと感じているわけですが。
 正直、俺はちゃんと録音をしてくれるならスマホ録音でも全然いいと思っている派です。
 ぶっちゃけ、どうあがいてもPCでインターフェイスとマイク持ってる人には音質で勝つことは不可能なんですが、それなりにiPhoneなりのマイクは高性能だったりするので、ある程度なら何とかなると思っています。
 歌い手の「おん湯」さんという方の歌ってみたを聞くとわかるんですが、あの方はスマホ録音で化け物みたいな音質を実現してたりするので、不可能ではないと思うのです。
 外部音をシャットしたり、マイク感度を下げて声量を上げることで結構変わると思うんです。
 でも、ぶっちゃけ、しっかり声を出せる環境が家にないって学生さんもいるかと思います。そこは一刀両断します。
『環境づくりは自力で頑張ってください』

Mix師に渡す音源とは
 
まず最初の勘違いが起こりやすい点として、
・ボーカルとオケ(音源)は別々で渡す
 というものがあります。ミックスというのは、ボーカルトラックとオケに色々を手を加えて馴染ませていく作業(語弊あるかもしれないけど簡単に書くと大体こんな)のことなので、最初から音源と声を一緒にして渡してしまったらMix師さんも何も出来ないわけです。
 なので、まずはボーカルとオケを別々に渡すという事だけは忘れないでください。
 続きまして、頭出しなんて言葉を聞いたことありませんか?
 これは、オケの音源とボーカルの長さを合わせることをいいます。
 通常、歌いだしの部分から録音すると、書き出しをしたときにスコーンと声が一番先頭に来ちゃうんです。そうすると、曲のイントロから自分の声が流れる。という現象が起きるわけです。
 そうすると、Mix師が手動で歌い始めの場所を探さなければならなくなり、結構な時間を取られます。なので、基本的にMix師は頭出しできてますか?と聞くわけです。
 このご時世、ちょっと検索すれば頭出しのやり方は出てきますので、
・頭出しをした音源を用意する
 と言いうこともマストで覚えておいてくださいませ。
 ここまで2つ書きましたが、ぶっちゃけこれをしっかり押さえて、ノイズなり音割れなりが無ければそれなりには上手く行きます。

▼歌ってみたの難しさ
 歌ってみたというのは、ただのカラオケではありません。
・レコーディング技術
・歌唱技術
 
両方が問われるもの。であるという事を忘れてはいけません。
 加えて、誰かに聞いていただく、という事もあるわけで、最低限のクオリティというのはどうしても必要だと思います。
 俺が言いたいのは、まず上記の2点をしっかりと上達させていただきたいという事です。
 Mixで何とかしてもらおう、ピッチ補正があるから少しくらい音程外れても大丈夫。なんて考えは今すぐ捨ててください。
 ピッチ補正をした声はよっぽどプロの方がやってない限りすぐ分かります。どのミキシングエンジニアに聞いても、上手い人はほんとに少しアシスト加えるだけで良い音源になる。という方が殆どです。
 なので、編集!って考えるより、レコーディング技術と歌唱技術を学んで極めましょう。それさえできれば、生歌でもうまいと思わせられるようになります。

▼あとがき
 さぁ、ここまで色々書いてきましたが、ぶっちゃけ歌ってみたというのはシンプルです。
 上達させるべきところを上達させてしまえば、あとは魅せ方一つです。
 こればかりは上手く教えることも出来なければ、その人のスタイルにもよりけりです。
 個人的に最近の若い歌い手さんの中には、かなり物申したいようなことしてる人もいます。
 ネットリテラシーの欠片も無いことをしている人もいます。
 基本的にはこういった創作は一人でやるのには限界があります。
 イラストを描いていただいたり、動画師さんに動画を動かしてもらったり。
 なので、お互いにリスペクトしあって、失礼のないようにする。というのがまず大事です。結局は人間性です。
 絶対にどちらが上という事もないんですが、相手も人間だという事を忘れず、接してくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?