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2022年のDevolver Directの内容を予想する(Part2/3:おさらい編2)

Devolver Directの予想をしようとおさらいしていたら異常な文字数になったので分割してお届けしています。今回はおさらい編2として、2020年と2021年の内容をみていきます。

おさらい編1はこちら↓

おさらいの続き

2020年

冒頭、日本刀を振り回すニーナ。まだグロくありません。Shadow Warrior 3の宣伝です。こうして始まった第二回Devolver Directもニーナの脳内で進行していきます。
当時、ゲーム会社各社の"Direct的"動画はさらに増え続けていました。今回はそれを皮肉ったシーンも登場し、作中世界では直近数時間で数百本のゲームが発表され飽和状態だと言及されます。しかしこれはあながち嘘でもなく、2020年はE3が中止になったこともあり「E3期間」中にどこもかしこもネット上で新作発表を行っており、ゲーマーは情報を追うのが大変でした(というか今でもこの風潮は続いており、ずっと大変です)。

しかもこの"Direct的"動画はこの数年で変化してきており、「サプライズを入れること」が重要視されるようになっていました。
Appleの"One More Thing"しかり、任天堂の"最後にこちらをご覧ください"(といって有名IPの新作を突然発表する)しかり、発表にサプライズを用意するのが当たり前という空気が当時はありました。

そんな空気の中、Devolverもサプライズを用意しました。他社の重役を出したり、有名クリエイターによる開発すら始まっていないゲームを発表したり、「内容ではなくネームバリュー」と言わんばかりのサプライズ発表を大量に行います(もちろんほとんどがジョーク)。

しかしDevolverは本物のサプライズも用意しました。中止となったE3を疑似体験できるゲームDevolverland Expoです。これはジョークではなく本当のゲームであり、Devolverのゲームだけではありますがトレーラーを見たり、ゲームの世界観を表現した会場を歩き回ったり、あるいはボスを倒したりとかなりしっかりしたゲームとなっています。しかも無料。

普通にゲームとして面白いです。私は実績を全部解除するまで遊びつくしました。そしてカンファレンスをゲームとして体験できるという革新性…感動が止まりません。ぜひ遊んでみてください。

さて、なんやかんやあって第二回Devolver Directも終了となり、最後は悪役が爆散し(グロ注意)、ニーナが解放されハッピーエンドというこれまでになかった終わり方を見せてくれます。

2021年

Devolver MaxPass+ Showcaseと題された今作。これまでになかった日本語字幕も付いているのが嬉しいですね。
なんとこれまでのグロテスクなショーケースはすべて企画段階のプロモーションビデオであったということが明かされます。しかしドラマ仕立てのバカげたビデオシリーズ企画(「Devolver Digital Cinematic Universe」などという映画業界すら皮肉ったタイトルが付いている)は却下されてしまいます。

そしてDevolverの新たな戦略として発表されたのがDevolver MaxPass+(DMP+)です。要はこれはゲームのサブスクサービスです。近年ではサブスクサービスはかなり一般的なものとなりましたが、Devolverもその波に乗ろうということです。ゲーム業界ではXBOX Game PassPlayStation Nowなどが有名ですが、StadiaApple Arcadeなど新興勢力も現れ始めていた時期です。

では、DMP+ではどんなサービスが受けられるのか気になるところですが、最初に説明されるのはDevolver MaxPass+ Exclusive Merch CollectionというDMP+加入者のみが購入できるアパレルシリーズの紹介。
続いて、加入者はSteamでDevolverのゲームを特別割引で購入できるという案内も(無料じゃないの?と突っ込んではいけません)。
最終的にニーナはこの紹介映像を収録したビデオテープ(物理)を販売しようと提案。
しかもDevolver MaxPass+ Triple Platinum Elite Gold Star Magnum Double XL Tier加入者限定で!

…もうお分かりだと思いますが、もちろん全てDevolverなりのブラックジョークにすぎません。確かに、昨今のサブスクサービスは基本プランとは別の追加プランも当たり前のようにあり、なおかつどのプランでどのサービスが受けられるのか分かりづらいものもありますよね(そういえば今年の6月にリニューアルするサブスクサービスがありましたよね、ソニーの…)。

こうしてDevolverなりのやりたい放題ショーは幕を閉じるわけですが、作中に登場したアパレルや世界に1本だけのビデオテープは実際に(かなり高額で)販売されました。しかも全部完売です。物好きっているもんなんですね(私もリアルタイムで見ていて買うかどうかその後数時間悩みました)

あと今回のエンディングテーマ"Daydream"が軽快ですごくいい曲なので聞いてみてください。

そういえば、今回はグロいシーンは無かったですね。でも動画冒頭にこれまでのあらすじとして出血大サービスな映像が流れるのでやっぱりグロ注意

おさらいの終わり

2017年から始まったDevolver Directのおさらいもこれにて終了です。Devolver Directなんて便宜的に呼んでいますが、実際この名称が使われたのは全体の半分以下(五分の二)なのであんまり正しくなかったですね。
本来はDevolver Digital Showcaseあたりが妥当な呼び方でしょうか(決してDevolver Digital Cinematic Universeではない)。

さて、次回はついに最終回!
やっと2022年の予想に入ります。

2022年予想編はこちら↓

ではまた~

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