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「XXXはありません」or「XXXがありません」

UIのラベル、システムメッセージのライティングは誰が責務を持つか、というのは曖昧なことが多い。

経験上、仕様をまとめるときにディレクター的なポジションの人がさっと決めるか、あるいはデザイナーがUIデザイン設計の工程で決めることが多い。チームによってはIAやUXデザイナーがいれば、その人たちかもしれない。今どきではUXライターと呼ばれる人もいる。残念ながら今のチームにはいないので、僕ともうひとりのデザイナーを中心にして議論する。

表題は今日のお題。
「一覧画面においてデータが無い状態」における表現。

「データが無い状態」を表す場合、ただ単に「無い」ことを表すだけでなく「ここにはこういうデータが入ります」のようにすることもあるが、議論対象は純粋に「無い状態」を表したい。

各所で該当画面があるのだが、これはすでにもう「XXXはありません」と「XXXがありません」というブレがある。

・メッセージはありません
・XXX履歴はありません
・XXX情報がありません

とりあえず決まったこととしては「情報の一覧を持つ画面において、データが存在しない」場合は、原則「XXXはありません」で統一することとした。
ぶっちゃけ「は」だろうが「が」だろうか、おそらくユーザーにはその状態は通じる。今回は「決め」として「XXXはありません」に寄せたといってもいい。

「は」と「が」は真面目に考えると使い分けがある。これは調べれば調べるほど闇というか沼にハマっていくのだが考えてみると面白い。だがこれをライティングの原則として定義することは難しく、原則を前述のように決めた上で、違和感を大きく感じるようであれば「XXXがありません」とする、くらいの程度だ。

こうした細かい話ではあるが、向き合うと悩ましい言葉。
みんなどうしてるのだろうか。


明日の元気の素になります。