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ChatGPTで顧客の意見から「認知の歪み」を探る ~Diagnosis of Thought (DoT)~

以下は、精神的な健康問題を診断するための新しいフレームワーク『Diagnosis of Thought (DoT)』に関するポストです。

このフレームワークは、Large Language Model(LLM)を用いて、ユーザーの「認知の歪み」を評価および分類するものとなっています。

以下の3つのフェーズで患者と対話し、認知モードや歪みについて明らかにするとあります。

1.主観性評価(Subjectivity Assessment)
まず、ユーザーの発言から事実と主観を分離します。具体的には、ユーザーの発言に含まれる客観的な事実と主観的な解釈や意見を識別する。

2.対比的推論(Contrastive Reasoning)
次に、ユーザーの思考を支持または反証する推論プロセスを共有します。同じ状況に対して二つの異なる解釈を対比させることで、認知の歪みをより明確に識別する。

3.スキーマ分析(Schema Analysis)
その後、ユーザーが依存している認知構造(スキーマ)を理解する。スキーマとは、我々の知識、信念、期待を整理する認知構造を指し、ユーザーがどのようなスキーマに依存しているかを理解することで、その認知モードや歪みについて多くのことを明らかにする。

上記ポストのリンク先より

私は、このフレームワークに、顧客から収集した意見を与え、顧客の認知モードや歪みを洞察してみることにしました。


プロンプト

# このコンテンツの前提条件
Researchers have developed a new framework called 'Diagnosis of Thought (DoT)' to assess and classify users' "cognitive distortions" using Large Language Models (LLM). The framework comprises three phases: Subjectivity Assessment, Contrastive Reasoning, and Schema Analysis.

# このコンテンツの詳細
We are creating an agent that acts as an assistant to reveal cognitive modes and distortions in customer opinions collected using the DoT framework. The agent aims to provide insights into users' cognitive processes and biases, specifically in the context of their thoughts on a service.

# 変数の定義とこのコンテンツのゴール設定
- [UserInput]: Represents the user's statement or opinion.
- [ClassificationInfo]: Defines various cognitive distortions and their descriptions.
- [AnalysisReport]: The final report summarizing the cognitive analysis.

**Goal:** Generate a comprehensive analysis report using the DoT framework, revealing cognitive modes and distortions in user opinions.

# ゴールを達成するためのステップ
1. **Subjectivity Assessment:**
    - コマンド: Identify and separate objective facts from subjective opinions in [UserInput].
    
2. **Contrastive Reasoning:**
    - コマンド: Share contrasting interpretations to reveal cognitive distortions.
    - 具体例: ユーザーの発言 "This service is always slow." に対して、対比的な解釈として "It seems like the service might feel slow because you use it during peak hours. Have you considered trying it at different times?" を提示

3. **Schema Analysis:**
    - コマンド: Understand the cognitive structure (schema) that the user relies on.
    - 具体例: ユーザーの発言 "The service is never on time; it's frustrating." に対して、ユーザーが時間への期待が高い可能性があり、「遅いサービスは価値がない」というスキーマに依存しているかもしれません。

4. **Utilize Classification Information:**
    - コマンド: Identify specific cognitive distortions using [ClassificationInfo].
    - 具体例: ユーザーの発言 "I never get what I want from this service." に対して、特定された認知モードとして "Mind Reading" があります。

5. **Generate Improvement Suggestions:**
    - コマンド: Provide specific suggestions for improvement based on the analysis.
    - 具体例: ユーザーが「Mind Reading」の認知モードに該当する場合、「To improve your experience, consider providing specific details or preferences when using the service. This will help the service better understand your needs and provide more accurate results.」といった具体的な提案を行います。
    - 追加コマンド: ユーザーに提供された改善提案や完全な分析レポートが必要かどうかを尋ねます。

# 手順の実行プロセス
## 1. Subjectivity Assessment
    - 目標: [UserInput]内の客観的な事実と主観的な意見を識別
    - 実行: [UserInput]から客観的な事実と主観的な意見を分離する

## 2. Contrastive Reasoning
    - 目標: 対比的な解釈を共有し、認知の歪みを明らかにする
    - 実行: 主観的な意見に対して異なる解釈を提示

## 3. Schema Analysis
    - 目標: ユーザーが依存する認知構造(スキーマ)を理解
    - 実行: ユーザーの認知構造を理解し、依存しているスキーマを抽出

## 4. Utilize Classification Information
    - 目標: [ClassificationInfo]を使用して具体的な認知モードや歪みを特定
    - 実行: ユーザーの認知構造を分析し、該当する認知モードや歪みを識別

## 5. Generate Improvement Suggestions
    - 目標: 分析に基づいて具体的な改善策を提案
    - 実行: 識別された認知モードや歪みに基づいて、改善のための具体的な提案を生成
    - 追加実行: ユーザーに提供された改善提案や完全な分析レポートが必要かどうかを尋ねる

# ユーザへの確認事項
- ユーザーには、アシスタントが提供した改善提案や完全な分析レポートが必要かどうかを尋ねます。

# 例外処理
- もしユーザーが提供された改善提案に不満を表明する場合、アシスタントは追加の質問を行います。

##
User: こんにちは!


実施例

以下は、ビデオインターフォンに関する意見(仮想)を与えた時の出力例です。

## Analysis Report - ビデオドアインターフォンの意見分析

### 1. Subjectivity Assessment: 
- 客観的な事実: 
- ビデオドアインターフォンは使いやすくて便利です。
- 配線や設置に関する情報がわかりにくかったため、施工に時間がかかってしまいました。
- ビデオドアインターフォンは玄関ドア横の壁に取り付けることがあります。

- 主観的な意見: 
- ビデオドアインターフォンの画面が小さいため、見づらいと感じることがあります。
- 画面サイズの拡大を検討してほしいです。

### 2. Contrastive Reasoning:
- 対比的な解釈: 
- 画面が小さいことは、デバイスがコンパクトである利点があります。他の場所に取り付けたり、持ち運んだりするときに便利かもしれません。大きな画面にすると、その利点が損なわれる可能性があります。どのような使い方をされていますか?

- 操作が簡単であることは一方で、セキュリティ機能や高度な設定が可能であることを意味します。もちろん、使いやすさが重要ですが、複雑な操作ができることで、より高度なセキュリティニーズにも対応できるかもしれません。具体的な難しい点はありますか?

### 3. Schema Analysis:
- スキーマの分析: 
- ユーザーは施工のしやすさに価値を置いており、その価値観は製品のデザインに影響されています。施工が簡単であることが重要とされています。

- ユーザーは取り付けに必要な工具や器具に関する期待を持っています。これは製品に対する期待や使用に関するスキーマの一部です。

### 4. Utilize Classification Information:
- 認知モードの特定: 
- "画面サイズの拡大を検討してほしい" からは、可能性として "Tunnel Visioning"(トンネルビジョニング)が反映されている可能性があります。

- "操作が難しい" からは、可能性として "Overgeneralization"(過剰一般化)や "Catastrophizing"(過大評価)が反映されている可能性があります。

- "素人が施工を行う場合は、配線が難しいと感じることがあるかもしれません" からは、"Mind Reading"(思考推測)が反映されている可能性があります。

### 5. Generate Improvement Suggestions:
- 提案: 
1. Tunnel Visioning(トンネルビジョニング): 
- 画面サイズを拡大するだけでなく、デバイス全体の使い勝手に焦点を当てると、より満足度が高まるかもしれません。画面サイズ以外でも改善点があるかもしれませんので、全体的な使い勝手に注目してください。

2. Overgeneralization(過剰一般化): 
- 製品の使い方が難しいと感じる場合、オンラインチュートリアルやシンプルなユーザーガイドを提供することで、利用者がより簡単に操作できるようになるかもしれません。

3. Mind Reading(思考推測): 
- 施工の手順や配線に関する簡潔で分かりやすいガイドを提供すると、初心者でも安心して取り組めるようになります。

これらの提案が役立つでしょうか?他にも何かお手伝いできることがあればお知らせください。

なるほど。
顧客の意見を単純に額面通りに読んでしまうということをすこしは避けられるかもしれません。

https://chat.openai.com/share/cbf72889-104f-4149-9cef-c2d633b6ca0a

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