住民監査請求令和4②BOND

ひ「どうも、認知プロファイリング探偵暇空茜です」

な「助手のなるこです」

ひ「住民監査請求シリーズ、今日は却下された令和4年度のBONDプロジェクト。これもまずは未公開だった監査請求書原文をみていこう」

BONDプロジェクトは、かねてより厚生労働省の自殺防止対策事業と本事業を重複して行っている。それはBONDプロジェクトの公式HPに記載されているLINEの連絡先アカウントや、運営時間が、厚生労働省の自殺防止対策事業と全く同一なことからも明らかである。
本事業は要綱によれば、「他の国庫補助金や都補助金等の補助を受けて実施している既存事業を活用して4の(1)の②、(3)及び(4)の事業を実施する場合は、本事業の補助対象とならない」とあり、BONDプロジェクトは実施状況報告書でも、この(1)の②にあたる相談事業において、厚生労働省自殺防止対策事業の数値を合わせて報告していると記してあるから、この要綱によれば補助対象にならないはずである。それにもかかわらず、BONDプロジェクトは、自殺防止対策事業について国から経費の補助を受けながら、本事業について都から経費の支払を受けている。
これは明確な要綱違反であり、これを見過ごし、またこの他事業(令和4年度の厚生労働省自殺防止対策事業でBONDプロジェクトが受けとった予算は約1.2億円にものぼる)と合算した過大な報告数値を、東京都は、過年度においても実績として扱っており、これは本事業の評価に関しての重大な過誤があったと言う他無い。
事業全体の見直しも必要だと考えるが、厚生労働省の自殺防止対策事業と本事業をひとまとめにして実施したBONDプロジェクトは、少なくとも本事業要綱に違反しているから、可能な限り遡った全年度において、支払われた全額を返還せねばならない。

な「あー覚えてますよ。「令和3年度のBONDプロジェクトで契約書にないからヨシ!(契約書と仕様書と要綱で書かれてる)になったやつですよね?だから同じ契約書にないからヨシ!じゃないですか?」

このことについて、法人Aは、本件事業を受託し、国事業の補助を受けて活動しており、このような相談支援の現場においては、若年被害女性等からの性暴力や虐待等に関する相談から自殺に関する相談に至ったり、逆に自殺に関する相談から性暴力や虐待等に関する相談に至ることもあり、相談の件数の切り分けが難しく、このため相談実績には、国の相談件数も混在する状況にあるということを局の説明により確認している。また、相談者に対しては、相手の立場に寄り添い、傾聴することが重要なことから、相談によって対応職員を変えるのではなく、同一の職員が一貫して対応することとしており、事業ごとに専従とはせず、それぞれの職員について従事割合により人件費を按分していることなどについて賃金台帳等で確認したところ、本件事業に国事業の補助金を充当している事実は認められないということを局の説明により確認している。
請求人が主張する実施状況報告書の相談件数は、それに要した費用を重複して補助対象とすることは禁止されているものの、上記のとおり相談件数を国事業と本件事業とで切り分けることは困難であって、都が法人Aとの間で締結した令和4年度における本件事業に係る契約にもそのことを禁ずる規定は見当たらない。
したがって、相談件数が国事業と本件事業とで合算されたものであったとしても、人件費が按分されている場合は、このことを理由に上記各事業に係る費用が重複して補助対象とされていると言うことはできず、同一の法人が上記各事業を受託している以上、連絡先アカウントや運営時間が異ならないことは不合理なことではない。以上から、請求人の上記主張は、財務会計上の行為の違法性又は不当性について具体的かつ客観的に摘示しているものとは認められない。

ひ「その通り、前と同じく「契約書にないからヨシ!分けるのむずいからヨシ!」だね。だから今回は、なぜ混ぜてはいけないのか?当たり前すぎるけど、それについて考えよう。なるくん、この合算OKはなぜ問題かな?」

な「え?だって、事業の結果を他のと混ぜて報告がOKなら、まず事業の成果報告が一切意味のないものになりますよね。予算に対する効果も測定できませんし、予算増額の根拠も崩れます」

ひ「そうだね。例えば「10,000円使って1,000円の弁当を10個配ってください」って事業を10個受けて、このルールで合算して報告すると、1つ1つに十倍の「10,000円で1,000円の弁当を100個配りました」って10回報告することになる。他の真面目に「10,000円で10個配ってる団体」は太刀打ちできないし、なぜか本当は100個しか配られてないのに、報告を合算すると1000個配られたことになるよ。円で弁当。本当に意味がわからないよ」

な「で、WBPCってこういう結果を評価して予算が倍増して2600万から4600万になったし、随意契約したんですよね・・・?」

ひ「そういうコトになってるね。こんな合算は本当に無茶苦茶、不当そのものだよ。まあそれを言ったら、こんなものをヨシ!っていってる東京都監査委員も不当な監査をしてるとしか言えないけどね。やる気ないでしょ」

ひ「次、BONDの令和4年の予算4600万の根拠について。これは「別事業の合算が100歩譲って正しいとしても、この結果はおかしい」という予備的請求だよ。

本事業の通期実施状況報告書を令和元年から令和3年の3年間について見ると


そして、BONDの事業全体報告書のなかのこの部分(決算時期が10月末締めなので少しずれてる)3年間も

と、件数はほぼ変わらない、従事してる人数も20→20→30人だ。

見ての通り、BONDプロジェクトは上記事業経費を、公開している決算報告書において、3913万円、6517万円、9332万円と年々増加させているにも関わらず、実績の件数は3年ともほぼ近い値である。

以上から、BONDプロジェクトは合理的に増加した予算を事業に使っているとは到底思えず、なんらかの不正を行っていると推認する他無い。そして、本事業においても、全く成果は変動していないし、事業計画書もでたらめであり、


予算が約1000万円だった令和元年に対し

予算が約4600万円だった令和4年は目標が減少している有様である。

このような状況はもはや言語道断というほかなく、BONDプロジェクトは過去の支払いが本当に存在したのかから調査したうえで、実際にあった支払い以外はすべて返金させられねばならない。

ひ「ざっくりまとめると、BOND全体でみても3年で予算は3倍に増えてるのに結果は3年で同じくらいだし、目標にいたっては予算が4.6倍に増えたのに減少するという無茶苦茶だからおかしいって話」

な「ゆりこ?お金返して?」

この点、請求人が本件各事業報告書に関するものとして引用する箇所は部分的に抜 粋されたものであるが、本件事業に係る契約に基づいて都に提出される本件各実施状 況報告書の実績数と本件各事業報告書のそれとでは、後者は、特定非営利活動促進法 (平成10年法律第7号)に基づく事業報告書の一部分とみられるところ、本件事業 以外の事業における活動実績も含まれていることがうかがわれることから、本件事業に係る進捗状況等を明らかにするために委託者である都に報告する本件各実施状況報告書とは、集計の前提が異なるものとみられ、集計に関する考え方や根拠等も明らか でなく、財務会計上の行為の違法性又は不当性について具体的かつ客観的に摘示して いるものとは認められない。

ひ「さっきは「別の事業と足すのは契約書に禁止されてないからセーフ!」って言ってたのに、「んー別事業まざってるからよくわかんない!セーフ!」だってさ」

な「ダメだ、この怒りが言葉で表現できねえ」

ひ「マジで切れそうになるよね」

次。BONDプロジェクトのヤフー知恵袋とかの報告がおかしい件

なお、BONDプロジェクトが活動として資料にあげているYahoo知恵袋のアカウントについて調査したところ、2018年3月から2019年3月までで202人をLINE相談につなげたと資料にあるのに、2023年の今、262件にしか答えてない。LINEにつながらなかった人もいるはずなので、2019年3月からはろくに活動していない。2022年は3月と11月の活動しか見つけられなかったという有様で、活動の実態についても全く信頼できないことを付言しておく。これは他Twitter活動に関しても同様であり、本当に報告書通りの活動がなされているのか、大変疑わしい。BONDプロジェクトの実績は本事業のなかでは(厚生労働省の事業も合算するという違反を犯して)他団体を圧倒する実績として評価されており、評価委員会などの記録を見ると、それを根拠に本事業の予算が増額されたとしか見えない。であるならば、そもそもこれら活動の実態がどうであるか、そして厚生労働省の事業分を引いた数値ではどうなのかを含めて調査されることを希望する。

BONDは嘘っぱち、ろくに活動してないことはアカウントを見ればわかる(このアカウントもColabo問題が話題になると名前を変えて隠蔽を図った)について。監査事務局の回答が再考にトサカにくるからみて」

な「見たくねえ 切れそう」

また、請求人は、オンラインによる相談実績に触れ、活動実態についてもまったく信頼できない旨主張するが、その根拠は特定のアカウントについての活動履歴に関するものであることがうかがわれるところ、この疎明からは本件実施要綱に違反し契約が十分に履行されていないことを具体的かつ客観的に摘示しているものとは言えず、財務会計上の行為の違法性又は不当性について具体的かつ客観的に摘示しているものとは認められない。

活動として報告されてる内容が出鱈目だという証拠を出したら「うーんアカウント1個だからわかんない!セーフ!」だってさ。それしか報告書に書いてないから僕は報告されてる活動の全部が出鱈目だと思うし、これは調査するべきだと思うけどね」

な「逃げるなああああああ!!逃げるな卑怯者!」

ひ「いやーほんとうに腐ってるよね。WBP様にただ公金を垂れ流したいだけだし、その責任を被せると大変なことになるから断固としてスルー!ヨシヨシヨシ!って伊藤ゆう都民ファーストはゆりこに言われてんじゃないの?本当にアホらしいよ」

な「一度も都民ファーストに投票したことないけどこの先も投票することはないでしょう」

ひ「共産、立憲、社民、れいわ、都民ファーストまではグルだよ」

ひ「さいご、事業計画書のむちゃくちゃについて

交通費1500円は365日の2名分申請されている。これは令和3年度がそうであるので、前年度をコピーペーストしてそのまま修正していないのだろう。

事務時給スタッフも、月8回であるのに交通費は月16回分申請されている


同行支援手当などという手当も不明であるが、交通費が1回3000円も申請されている。往復だと解釈しても、片道1500円もの交通費が毎回必ず必要とされる同行とは、一体どこまで行くつもりなのか。奥多摩でも片道1100円である。


なお、本事業計画書において、家賃月24万円と32万円の物件等が申請されている。

これらの家賃を合計すると月742,010円で、四半期では2226030円となる。そして、実施状況報告書によれば、BONDプロジェクトの家賃は第1四半期が2,100,992 円、第2四半期は2,210,947 円だという。しかし、実施状況報告書には


とある。この9月末時点で準備中の拠点5とは月額323100円の物件であるが、もし32万円の物件が6月末も9月末もずっと準備中であるならば、賃借料は最大でも418,910円であり、四半期では1,256,730円となるはずである。よってなんらかの不正、不当な支出があると言わざるを得ない。

ひ「と、令和4年度の事業計画書の前年度からコピペして計算ミスになってるところや、家賃のおかしさを指摘した。まあ予想できるが監査委員の回答はこちら」

しかし、請求人の上記各主張は、受託者による上記の実施計画書及び実施状況報告書の記載及び取組に関する意見や疑義を述べるにとどまり、これをもって、都との委託契約や当該契約に基づく都の公金の支出が違法・不当であるとする事由を主張・疎明しているものとは言えないことから、都の財務会計上の行為の違法性又は不当性について具体的かつ客観的に摘示しているものとは認められない。

ひ「「うーんこれじゃあ疑惑の証拠にならないからヨシ!!」だってさ」

な「都民を舐めてるんですか?ここまで無茶苦茶でもヨシっていうならなんでもありじゃないですか」

ひ「なんでもありなんじゃない?だからもう、住民訴訟でやるしかないんだよ。ゆりこはこの件を全力でもみ消すつもりだよ。都庁に関する自浄作用はゼロさ」

な「やってらんねえ」

ひ「ほんとにね。住民訴訟、頑張って準備してます。弁護団が」

な「本当にこの国が腐ってるかどうかの検査になりそうですね」

ひ「腐ってないことを祈るよ」

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