年収200万円でも味わえる美食論⑤そうめん編

はじめに

そうめんについて

夏というと、美食に金をかけるなら、魚介では赤うにや新イカ、野菜や果物でいうと枝豆やマンゴーが旬かつ美味なわけだが、どれも最高級品を食べようとすると高いし、そもそも入手からして難しい。

というわけで、①でも触れたそうめんを食べるのがおすすめだ。

今回はそんなそうめんとの向き合い方について。

種類

最も美味だと思うのは、三輪そうめん山本の白龍だ。

同じ山本で、白龍よりもさらに高級品の白髮というそうめんがあるが、味は白龍のほうが上だと思う。白髮はその珍しさや細さから、料亭の吸い物などで使うものであって、普通にすすって食うなら白龍のほうが美味い。本当に白龍のほうが美味いのか、一度食べてみるのは美食を目指すなら良いだろう。

他に高級そうめんというと、揖保乃糸の特級品などがある。

このどちらかが良いと思う。あとは変わり種だと、全粒粉でムチムチした島原小町というそうめんもまあまあうまい。

基本は白龍とする。

めんつゆ

無難ならにんべんゴールド

さらに上がしりたいならごめんつゆ

濃さは好みで。当然こだわるならミネラルウォーターで割ること

あとは生姜は絶対にチューブではなくておろしたてであること。

調理法

これで時間通り茹でる。そのとき、水道水ではなくミネラルウォーターを使う。一度には2把程度が限度だろう。

茹で上がったら、すぐにザルにあけて、水道水で力強く揉み洗いする。両手で拝むように力いっぱいもんで良い。そうめんはそうそう押したくらいでは切れない。

そして、水道水で急いでシメたあと、最後にまたミネラルウォーターで洗う。丼などにミネラルウォーターをためておいてくぐらせるのでもいいし、うえからかけて流すのでもいいから、最後の仕上げにミネラルウォーターを使う。これは美味しんぼで蕎麦屋がやってたやり方だ。シメるのは水道水でも、最後だけミネラルウォーターを使うと味が違う。

さて、いちいち茹でるのと洗うのにミネラルウォーターを使っていると、ミネラルウォーター代がだいたい100円くらいかかるだろうか。

もったいないと思うだろうが、口に入る水をすべてミネラルウォーターにして、水道水は口にしないほうが美味しいことは間違いない。

最初は罪悪感もあった。お金が十分にないと不安にもなる。だから、これも、自分で試してみて欲しい。水道水で茹でたものと、ミネラルウォーターで茹でて水道水で洗ったものと、ミネラルウォーターを仕上げにも使ったものの3回を試してみて欲しい。

なにも料理番組みたいに3つ準備して食べ比べなんてやる必要はない。別の日でよい。別の日に食べたものと比べて、優劣がわからないようでは美食家ではないのだから。

そしてこの3つを別の日に食べて、ミネラルウォーターで仕上げをしたものが他と比べて格段に美味しいと思えたなら、あとは頑張ってお金を稼いで美食家になってほしい。

実際にどれくらいの人がこの3つの差を感じ取れるのかわからない。試した人は「違いがわかったかわからなかったか」コメントして欲しい。僕は当然わかる。

余談

白龍の食べ比べに飽きた頃なら、遊んで良いと思う。

たとえば
・カレーにうめん 温めたレトルトカレーとお湯割めんつゆでとくか、レトルトカレー直に温玉。シメてもシメなくてもよい
・お茶漬けにうめん シメたあとお茶漬けの元とお湯をかける
・ペペロンそうめん レトルトのペペロンチーノソースをまぜる。シメないで熱々が良いがシメても良い
・カルボナーラそうめん レトルトのカルボナーラソースをかける。シメないで熱々がよい
・釜たまそうめん 釜玉うどんのそうめん。当然シメないで熱々がよい

くらいは気分でやる。白龍が台無しだろうか?しかし食べたいときに食べたい思いついたものを食うと美味い。

同じように水の違いはわからんが、白龍が美味いと思ったなら水道水で白龍を茹でて食えば良い。そこは自由でいい。

ただ、違いが分かる人にとっては、やはり美食の正解というのはある。たとえば、理想を言えば水道水を一切使わず、冷蔵庫で冷やした天然水でシメることこそベストだろうとは思う。まだそれは出来ずに居る。


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