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第十七回 ヒマなん句会 FINAL!!   「ヒマラヤ龍」発表!!


Twitter@himahira19で行っていた句会の結果発表の二日目です。 

今日はみなさんの感想文をじっくり読んでみます!                           一番感想文の集まった一句には「ヒマラヤ龍」を差し上げます!     この賞は他の賞とも重複する可能性があります。 

さぁ今回もなかなかお腹いっぱいの感想文がきましたよ!!
「ヒマラヤ龍」発表に参りましょう!

(俳句の俳号、感想文投稿いただいた方の敬称は略します。絵文字は化けるのでカットしました。本文は基本原文ママです。)


感想文1件

初虹やあなたの好きな色の名前は 髙田祥聖


🚲下五を「色の名は」や「色は何」などとすれば簡単に通常の五七五編成にできるので、俳句としては微妙かも。
ただ、書き手が敢えて五七七編成にしたのだとしたら、「名も知らぬ君の指さす初虹やあなたの好きな色の名前は」などという恋文的な短歌を読み手の頭の中に描かせたかったからなのかも知れない……と、ちょっと妄想した。 ヨミビトシラズ


カラフルを塗り終へて夏近き空 山本先生


🚲アズ特選句としていただきます。
下五「夏近き」がすごく決まっていて共感しかない。
夏の訪れは空との距離感でもはっきりわかります。このパステル調の街並みを巧みに表現している。とても好きな一句です。 有野 安津


ヒマラヤもスタヴァンゲルも夏の空 花咲めだ香


🚲シンプルだけど素直な良さがあると思います。 中村すじこ


空のハンモックレゴブロックの町 秋白ネリネ


🚲レゴのような色合いの街を、高台にあるハンモックに揺られながら見下ろしている。そんな景が浮かびました。
空のハンモック、レゴブロックの街、凄く夢のある取り合わせ。
日本ではなかなか体験できなさそうですけど、
きれいに情景が浮かびました。 大山和水


キュッと拭く引戸玄関初燕 風早杏


🚲美しく磨き上げる引戸。実直な人柄がみえてくる。
燕の鮮やかな印象と響き合って気持ちが良い。 長谷川水素


夏めくや色の魔法にかかる街 岸来夢


🚲日に日に気温が高くなり夏めいてくる街が色の魔法にかかった!
なんて素敵な表現なんでしょう!
空を見上げればスカッと晴れ渡る青空に白い雲。
樹木はあおあおと生い茂り、待ちゆく人々のファッションもビビッドな元気いっぱいなものになっていくのでしょうね! 大山和水


新緑に十七音のスパイスを 空流峰山


🚲「十七音のスパイス」という表現が好きです。
新緑が美味しくなりそう。 紗羅ささら


武器よさらば橋をわたれば夏きざす 風花美絵


🚲上五中七に勢いと思い切りがあって好きです。 コンフィ


自転車の影のたなびく避暑地かな 中山月波


🚲この避暑地をヒマさんが掲載された写真の場所だと思いました。
自転車の影が今までの旅の象徴のような感じがして切ないです。 栗田すずさん

水門を開く白夜の猫とパン みずな


🚲水門を開く、そして白夜には猫とパンがある。
いっけんどんな句なのか分からず考えてしまうのですが、なんだか調べが良く引き込まれていきます。
もしかすると水門を開ける事が出来るのはこの三拍子が揃わないと開かないのか。白夜の怪しげな雰囲気とカラフルな街の写真と取り合わせたときに
なんだか物語が始まりそうな一句だと思いました。 万里の森


既視感に佇つ異国語の青葉風 茂木りん


🚲外国へ行って、日本でも見たような風景に出会った場面と読みました。
もはや何語かもわからない複雑な「異国語」が飛び交っているのにデジャヴに襲われる。そしてデジャヴの理由を考えているのでしょう。
そんな折に日本と同じ青葉風に吹かれる。
風が吹いたあとに何かに気づくような予感が素敵です。 阿部八富利


風光る青い自転車影一瞬 立田鯊夢


🚲風光る爽やかな景を走り抜ける自転車。
その影さえも青々としていて、しかも一瞬なんですね。
自転車を見送った後、深呼吸をしたくなるような、そんな清々しさ、そして春の躍動感を感じました。 大山和水

 

花火爆づ新天地へと最終便 三月兎


🚲この中七下五の内容に「花火爆ず」という季語の斡旋が素敵でした。 イサク

花泥棒の自転車チューリップふわり 閑々鶏


🚲花泥棒は許せませんがチューリップふわりが可愛いです 中村すじこ


感想文2件

輪廻する仮想空間春の虹 ひでやん


🚲写真が美しく、それゆえに作り物めいても見えるので、
この句に共感しました。 茂木りん

🚲仮想空間がこんな場所だと最初戸惑いそう。
何か罠でも仕掛けられているのではないかと不安になります。 赤尾双葉


レゴの国葡萄の蔓は王の髭 鷺沼くぬぎ


🚲レゴの句たくさんありましたが、一番気になる句でした。
人間は住めない国なのかな。不思議な世界観。 赤尾双葉

🚲不思議な句です。何かの比喩でしょうか。レゴの国なんですね。
葡萄の蔓が髭の王様ならば、権威を翳したりはしないに違いない。
やさしい王様かな。やさしい国ですね。 みずな


向日葵のこちらを向かぬ花のこと 秋野しら露


🚲向日葵の咲き方にも個性があるようです。
まるで意志を持っているかのような花の存在。そこに作者の胸の内が重なります。明るいイメージの向日葵も、アプローチを変えると全く違う花のように響いてくる。面白い作品だと思いました。 有野 安津

🚲一瞬何の事かと思ったが、
「花は庭の花壇や窓際の鉢植えに植えられている事が多い」「育てている人間は家の中からそれを見ている事が多い」「日当たりの関係上、北向きの庭に花を植える人はまずいない」という3つの事を考えると、
「太陽の方を向く向日葵が、それを育てている人間の方を向く事はまずあり得ない」事が分かる。
なんと皮肉な花か……個人的準特選。 ヨミビトシラズ


レコンキスタなんだ麦秋へ自転車 玉家屋


🚲レコンキスタなんだという叫びがかっこいいです。
坂道でペダルから両足を離して勢いよくおりていく様子、乗っている人の目も口も大きく開けて笑っている様子が見えるようです。 さおきち

🚲「〜なんだ」という口語によって、世界史の中の出来事であるはずのレコンキスタの光景が、今目の前に広がっているような気分になりました。
かつては戦により麦畑が荒らされたのかもしれませんね。
自転車が気持ち良さそうです。 雨野理多

夏の入り熱きサドルのシスコかな いその松茸


🚲サンフランシスコをシスコと省略する事の是非があるかもしれませんが、シスコという固有名詞だけでイメージがふくらみました。 赤尾双葉

🚲シスコに行ったことはないですが、
下五かなに説得力がありますね。 片岡六子

夏隣りハートカクテル貼る兄貴 片岡六子


🚲ハートカクテル?懐かしや とらママ

🚲措辞が素敵。兄貴の抑えも良いなぁ。感覚的に好き。 三月兎


ノルウェーの森しろつめくさを箱に オキザリス


🚲ノルウェイの森というパワーワードにしろつめくさの取り合わせ、
そしてそれを箱に。詩的で素敵。 まのわ

🚲あらすじしか読んでいないが、小説の「ノルウェイの森」の全般的な雰囲気は、シロツメクサの花言葉である「私を思って」「幸運」「約束」「復讐」のどれにも密接にリンクしているように思う。
一見して何ともなさそうな句だが、妙に心に残った句。 ヨミビトシラズ


太郎の街やわらかな爆発の春 清水縞午


🚲岡本太郎さんですよね。写真と太郎で分かりました。やわらかな爆発ってなんだろうと思いましたが芸術の爆発ですね! 赤尾双葉

🚲句養物語に出てくる太郎君の街でしょう。
やわらかな爆発のなんて切ないことか。
最後に春と抑えこのお句の美しさ悲しさ優しさ強さを包みます。
作者のメッセージとそれを受け取る方との強い強い絆と友情をこのお句から強く感じます。
優しさに満ち満ちた素晴らしいお句だと思います。 丁鼻トゥエルブ


ヒマさんの配慮の句会ヒース美し 明 惟久里


🚲ヒマなん句会ファイナルにふさわしい句だと思います。
句会の豊かさを詠むと共に、写真のお題にも対応しているところがすごいです。ヒースの広がる美しい山が見え、風も感じられます。声に出して読むとハ行の音が効いていて、そこも素敵です。 とまや

🚲ヒマさんの配慮の句会って、本当にそのとおり!
でも17音にできませんでした。ヒースがさりげなくて好きです。 風早杏

ルーン文字刻む立夏のヴァイキング 月岡方円


🚲秀逸
写真のノルウェーやお隣スウェーデンへの夏の旅に誘われます。 明 惟久里

🚲北欧の古代ルーン文字、ヴァイキングたちどんなだったのかなぁ?
立夏がいいなと思いました。 まのわ


カラフルな閉店セール春の空 梵庸子


🚲大阪の商店街にはいつ終わるともしれない閉店セールをやってる店がままありますが、そんなジョークのようなあっけらかんとした感じを、
春の空があたたかく受け止めます。 中山月波

🚲カラフルな閉店セール!
明るく晴れ晴れとお店の幕を閉じられるなんて、素敵ですね!
お店を贔屓にしてきたお客様の声、店主のありがとうの声、お店の賑わいのある地上から、広々としたと春の空への展開がとても気持ち良いです。
最後ほど美しくありたいです。 大山和水


日暮れてはトロルに会はむ鴉の子 おかげでさんぽ


🚲まさか鴉の子とは。意外にも思いまた納得もする。 長谷川水素

🚲トロルと鴉の関係はどの様な関係なのかしら。
そこから物語が始まりそうな不思議な一句だと思いました。 万里の森


自転車の肩に朝東風一合目 緒方朋子


🚲ラストヒマなんを意識しなくても美しい句。朝一番で出発するチャリダーが肩に受ける風の何と心地よいことか。 鈴白菜実

🚲自転車で街を飛び出せば、爽快な朝東風。
曇りなき春の一合目ですね。 清水縞午


感想文3件

夏の空ペールグレーのカフェの跡 木ぼこやしき


🚲夏の空に映えるペールグレーの色の置き方、捉え方が好きです。
明るさを感じさせるグレーが、往時のカフェの賑わいや作者の今と未来の希望的な思いまで感じさせてくれるようです。 有野 安津

🚲色が素敵すぎる とても好きな色です
お洒落感覚に脱帽です 伊藤 柚良

🚲跡地の色味を「ペールグレー」と言わしめるほど、スタイリッシュなカフェだったんでしょうね。
夏の日差しを逃れて冷たいものを飲みたいと思って訪れたカフェは、
忽然と姿を消していて、ペールグレーの地面だけが残っていた…
なんだかカフェの記憶そのものが白昼夢のような、
不思議な印象を受けました。 緒方朋子


フィヨルドをシセルの唄と夏の霧 千代 之人


🚲兼題写真とは異なるノルウェーをフィヨルドと
シセルの歌声で詠んだ巧みな句。 明 惟久里

🚲兼題のカラフルな写真からフィヨルドに、シセルのクリスタルボイスと、夏の霧、ファンタスティック!! 
(シセルさまを存じ上げなく、YouTubeでアメイジンググレイス他を視聴致しました) オキザリス 

🚲シセルの唄どんな唄か検索して聴きました。
フィヨルドの景観と夏の霧に相まって響きました。 まのわ


このまちでわたしうたうのはるのゆめ 有野 安津


🚲春の夢のはかない感じがします。 伊予素数

🚲全てひらがなで書かれている効果で、ふわりとした気配になっています。どこか儚げに思えるのは、ひょっとして叶わない夢だからなのか。
明るさと不穏さを内包した句に感じます。 このはる紗耶

🚲RPGのワンシーンのよう 大統領


スケボーで海岸通り水着の娘  まのわ


🚲水着の娘が良いですね!高気圧ガール♪が聴こえてきました。 オキザリス

🚲常夏の国ってこんな感じのイメージで、なんとなく湘南を想像しました。この句の周りにはアイスとかハンバーガーとかサーファーもいそう。
熱いアスファルトの景も浮かびます。 里山子

🚲大瀧詠一とか聞こえてきそうな句ですねー! みづちみわ


ロッタちゃんのおうちはピンク姫女苑  伊藤 柚良


🚲ロッタちゃん可愛いですよね。
ピンクのお家と姫女苑全て可愛いものでまとまっています。 中村すじこ

🚲ロッタちゃんかわいい、姫女苑がいい まのわ

🚲ロッタちゃん、知りませんでしたが画像検索してイメージしたら写真の家とぴったりイメージ一致しました。
姫女苑の花の見た目もロッタちゃんっぽかったです。 赤尾双葉


ノルウェイの森春には誰が死ぬのだろう 山川腎茶


🚲ノルウェイの森からの「死ぬ」なのだろうが 何か引き付ける 風花美絵

🚲ノルウェイの森好きです。醒めた冷静な呟きに惹かれます。 三月兎

🚲やれやれ僕はパスタを茹でた 中村すじこ


マジシャンの手より生まるる蝶 万彩 大山和水


🚲「手より生まるる」が上手いですね。
美しい街のマジシャンから生まれた蝶は、華やかに美しいでしょう。
一マス開けて万彩が効いていると思います。 おかげでさんぽ

🚲一字あけに、蝶が羽ばたいていく間を感じました。
こういう効果があるのかと、感服いたしました。
映像が鮮やかで、ストーリー性の高い作品だと思いました。
蝶は、この街のようにまさに万彩なのでしょう。 西村 棗

🚲マジシャンも蝶もお題の写真のカラフルにあってて好きです 渡辺かや


半眼のやうな白夜を航跡波 北欧小町


🚲白夜を体験したことがないんですが納得感があります。
仏の閉じきらない眼。不思議な感じですね。船上詠ですかね。 長谷川水素

🚲上五中七で興味を持たされます。
目が開きそうで開かない、日が落ちるようで落ちない白夜。特別な場所の特別な時間。そして船は極彩色の街に入港したのですね。 清水縞午

🚲「単にきれいな景をそのまま書いただけの句」には、ほぼ全くと言って良い程食指が動かない私だが……この句には反応せざるを得なかった
「半眼」のうっすらと開いた眼の様子が、地平線近くのみが明るくなる白夜の様子の比喩に適しているのは勿論だが、白夜の深夜の時間帯に眠さを堪えて船舶を運行しているであろう船員の様子ともリンクしている物があり、
単なる比喩を越えた物がある。
そこへ、海面を「開いて」いくかのような航跡波(こうせきは)がうっすらと静かに残るという、心憎い組合せ。非常に上手いと思う。
なお、「を」か「の」かで一瞬迷うが、「の」だと接続不全が発生する(「半眼のやうな」の修飾対象が「白夜」か「白夜の航跡波」かが分からなくなる)ので、こちらで正解。 ヨミビトシラズ


差し色めく黒猫のいる白夜かな 沼野大統領


🚲今回、白夜の句が多かったですが一番気になる句でした。
白夜と黒猫の対比が良いですね! 赤尾双葉

🚲綺麗な絵画みたいな句ですね。
黒猫って見かけたら不吉なものだと思ってたけど、
「差し色」と考えると、見かけたとき得した気分になれそう。 ノセミコ

🚲一押しでした。差し色になっている白夜の黒猫に、ワクワクしました。
今宵、この黒猫の恋が始まるのかも 伊藤 柚良


達郎のカセット避暑地のテニス部 みづちみわ


🚲私も写真から80年代のイラストを思い浮かべました。
カセット、軽井沢?と相まって時代を感じます。 片岡六子

🚲山下達郎の世界観 なつかしい 風花美絵

🚲ある時代の空気感というか、トレンディーな趣があります。 ツナ好


感想文4件

この空を比喩しつくせば夏近し ギル


🚲いろんな春の空があって、俳句にしていけば、
ふと町はしっかり夏になっている。 片岡六子

🚲うまく掬い取ったなぁ、、
俳句だけではない他の分野でも空は比喩されまくっています。
それを句の種として引き出す発想が好きだなぁ コンフィ

🚲青い青い空、何に例えようか。
比喩し尽くしたくなる詩人たちの心が素敵。 閑々鶏

🚲いったいどんな比喩だったのかしら。
すべて比喩し尽くしたところで夏が近くなる。ふわっとしたところもあるのですが、なんだか心に響く一句でした。 万里の森


ドワーフのゐて半夏生の石畳 さおきち


🚲ドワーフが素敵! 風花美絵

🚲石畳にドワーフがいたら、ファンタジー。 伊予素数

🚲こういう庭、ありますよね。
映画「アメリ」を思い出しました。 木ぼこやしき

🚲ドワーフの存在感に、半夏生と石畳が異様に似合う気がして書かざるを得ず。毒気の降ると言われる半夏生。
ドワーフは何故姿を現し何をしようとしているのか。
物語が始まる予感です。 青井えのこ


うららかや動かぬ驢馬を荷車へ 充子


🚲騾馬をなだめている様子が浮かびます。
「騾馬」が異国情緒を感じさせてくれます。 茂木りん

🚲なんだか、役目が逆転しているんだけど、
「うららかや」の季語のおかげで、作者はこの驢馬を怒らず労わっているのがわかって素敵です。 木ぼこやしき

🚲南米かイタリア辺りの小さな町からサーカス団が帰ろうとしている。
最高の演技をしてくれた驢馬は子どもたちの人気者、そんな驢馬が今は言うことを聞いてくれない。仕方ないので、荷車の方を驢馬の方まで持ってきた。そんな瞬間、または一部始終。
「頼むよ次の街で人参食べさせてあげるからさ」の会話が聞こえてきそうなリアリティが秀逸です。 まんぷく

🚲「動かぬ驢馬を荷車へ」の十二音のみから判断すると「動かなくなって使い物にならなくなった驢馬を荷車へ押し込んで売り飛ばす(≒ドナドナ)」の読みが第一感で出るが、+の春の季語「うららかや」のお陰で「陽気のお陰で眠り込んでしまって動かなくなった驢馬を荷車で迎えに来た」というほんわかとした読みの可能性が生まれ、この句は(この驢馬は?)救われている。
もしも上五が「秋雨や」辺りの-の季語だったら、この景は良くて強制労働、悪ければ入院かドナドナか葬式であり、どう頑張っても驢馬は浮かばれません。「季語が大事」という事を思い知らされる一句。 ヨミビトシラズ


臆病な犬へ鼻唄春の月 葦屋蛙城


🚲優しさが滲み出ている作品だと思いました。 岸来夢

🚲犬だって臆病な子は居ると思います。
その子へ鼻唄をうたってあげて、春の温かな夜の月をみあげているのでしょう。素敵だと思いました。 風早杏

🚲びっくりさせないように鼻歌を歌っているのだと思いました。
ちゅーるを持っていそう。春の月が優しい。 雨野理多

🚲春のほわほわした月のした、作者はいつもより優しくなっているように思いました。それとも酔っているのかな。面白い一場面ですね。 まぐまぐ


自転車の住所と名前夏の空 葉月庵郁斗


🚲今では信じられないかもですが、昔は自転車に書いてましたね。
乗り捨てられた自転車を持ち主さんに返してあげたなど、住所と名前に関する思い出があるのかも。
眩しい夏空と若き日の思い出が交錯します。 中山月波

🚲自転車に住所と名前、確かに書いてある。どうってことない光景なんだけど、夏の空と合わさるとドラマが始まりそうな気がしました。 桃園ユキチ

🚲懐かしい。
そんなことを前輪の泥除けに書いていた時代もありましたね。 平良嘉列乙

🚲上手いなあ、
書いてある事は僅かなんですけど、季語の持つチカラがぐーんと、
いろんなことを想像させてくれますね! みづちみわ


行く春や自転車で追う青い鳥 まぐまぐ


🚲偶然見つけた「青い鳥」おでこ全開にしながら自転車で追いかけているのかな? 空流峰山

🚲行く春と青い鳥が呼応していてよい! 風花美絵

🚲奇跡は町内で起こるんだという親近感が良い。
二物衝撃とは程遠い穏やかな取り合わせのの中に大切なものが描かれているように感じる。時間を止めることは誰にも出来ないが、夢を持つことは誰にも侵すことの出来ないものである。
子どもの頃憧れた職業、なりたかった人物像に成れなかった大人たち。
お金や地位がなくても自分の足でペダルを漕ぎさえすれば、理想とするものに近づくことは出来るのだ。
青い鳥とは内面の美しさ、自転車とは泥くさい生き方だという祈りのようなメッセージを受け取りました。
俳句は見た目ではないことを教えて貰えたように思います。 まんぷく

🚲青い鳥を自転車で追うなんて、なんて素敵なんでしょう。
広々とした草原の小道が浮かんできました。
草原の小道を気持ち良さそうに飛んでゆく青い鳥。
それを追う主体の笑顔も、希望に満ち溢れていますね。
夢は、幸せは、自分の手で掴めるのだと勇気を感じる一句でした。大山和水


盗まれたチャリンコ罌粟の花になれ 岩瀬百


🚲笑いました。
すごくよく分かるこの気持ち。何度ギられたことか。 長谷川水素

🚲盗まれたチャリンコを思う気持ちはせつない。
「罌粟の花になれ」もしそんな魔法が使えたら・・・ 天玲

🚲チャリンコってかわいい言い方をしているけれど、けっこう句として強いと思います。盗まれたチャリンコが罌粟の花になっちゃったら、盗んだ奴に痛い目を合わせられるけれど、チャリンコ自体も無傷では戻らなさそうで
そこも心配してしまいました。 里山子

🚲命令形で終わっているのが良いですね。
悪い人の手に渡るなら、罌粟になって飛んでしまえと言い捨てる小気味よさと切なさ。色鮮やかな自転車は、美しい罌粟生まれ変わるだろうと想像させるのも良いですね。 おかげでさんぽ


重ね着や家が個人を塗り潰す ヨミビトシラズ


🚲中七下五「家」(家柄や家風、代々の教えなど)が、その家に住む息子や娘といった個人を塗り潰す→個性とか、自分自身の進みたい進路を「塗り潰す」、つまり本人たちの意思を潰していく、そう読めた。
季語「重ね着」が、単に「寒い時は重ね着をするものだ」というその家の教えにも見えるが、重ね着が「着ぶくれ」に関連していく季語だとすると、
家の教えのせいに縛られ行動が遅くなる・行動ができないとか、世情に疎く鈍臭い人間になっていくというように見えてくる。 千代之人

🚲句意を掴み切れている自信もないのですが、惹かれました。
カラフルなペンキで塗られた家、そんな家に住む人たちもペンキで塗られてしまっている。重ね着は同調なのか、せめてもの抵抗なのか。 閑々鶏

🚲個人の新しい考え方よりも、田舎では家の格式や伝統などが重視されます。作者はその「家」の重みを大いに感じているのでしょう。 山川腎茶

🚲とても気になる句でした。重ね着からはあたたかさと同時に、身動きするには動きにくい重さのようなものも感じます。
家とは何なのか個人とは何なのか
言葉のそもそもの意味から考えてみたくなる句です。 里山子


原色の街にはアロハたるモットー 渡辺かや


🚲片岡義男が浮かびました(年代がバレバレ)パステル色が溢れる兼題写真から原色・モットーの言葉選びが良いと思いました。 オキザリス

🚲似合い過ぎ!
派手な街に負けないくらいの派手なアロハ。いいですね! 桃園ユキチ

🚲「モットー」の着地がいいですね。原色の街に陽気なアロハの人物、
だってモットーなんですもん。人生、楽しまなくちゃ! とまや

🚲アロハたるモットーという言い方が愉快。
アロハで過ごせる街は居心地が良さそうです。
わたしも住みたいな、可愛いアロハで。 みずな


空からレモン明き煉瓦の坂行けば 青井えのこ


🚲上五の上七が短編小説の始まりの映像みたいで良いなと思いました。
やっぱりヨーロッパのイメージですね。 赤尾双葉

🚲イタリアのイメージです。
レンガの坂を上っていくと空からレモンが!さわやかな光景が素敵です。
レモンは木から落ちたのか?かっこいい男の子が投げたのか? とまや

🚲地中海の都市もしくは瀬戸内海の島を思い浮かべます。
さわやかな空。 イサク

🚲前半の「空からレモン」に驚かされます。
抜けるように青い空、色鮮やかな街並みをあるけば、レモンが降って来ない方がおかしいと思わされました。 おかげでさんぽ


落花落花去りし車の形にも 栗田すずさん


🚲巧いなー。短い時間の描写が的確だと思います。 長谷川水素

🚲走り去った車の形のアスファルトも、花びらに覆い尽くされてしまうのでしょう。落花自体に無常を感じるのですが、
落花により作られる光景もまた無常なのだと思いました。 雨野理多

🚲長らく駐車した車に雨が降っきてその車が移動すると地面にくっきり雨の当たっていない車の跡が残ります。桜の花びらが降りしきり車にも去ってしまった跡にも降りしきる。美しい景です。そして、作者の寂しい気持ちと労いの心をこのお句は内包しているのでしょう。
落花の季語は労いの紙吹雪。素晴らしいお句だと思います。丁鼻トゥエルブ

🚲飛花落花ではなく、ひたすら落花落花なのですね。
あの車は、とうとう行ってしまった。散った桜の花びらは、行ってしまった車の形を残していたけれど、そこにもまた新たな花びらが・・・
じゃあ、そこにあの車があったことはなかったことになる?
いいえ、あの車=ヒマラヤさんの車は、
みんなの心に永遠に花を咲かせてくれています。 鈴白菜実


鬼薊好きな色なら壁にぬれ 阿部八富利


🚲壁ほど広いところに色を塗るチャンスはそんなにないと思えば当然好きな色を塗りますよね。 岩瀬百

🚲好きですね。
あの鬼薊の紫というか薄い青の色を一面に塗っていきそうです。 イサク

🚲季語が強い意志を感じさせ、措辞の命令形を後押しする印象です。
鮮烈な色が描かれてゆく壁は見るものを圧倒しそう。 このはる紗耶

🚲季語に鬼薊を選んだセンスが素敵すぎます。 村瀬っち


感想文5件

天色の街をひとすぢ夏燕 伊予素数


🚲燕は爽やかに空を切って飛んでいきます。眩しい風景 とらママ

🚲「天色の街」という措辞にオリジナリティを感じます。
そこに夏燕が綺麗にカットインする瞬間も目に浮かび、
爽快感がハンパない。 有野 安津

🚲夏燕は燕の子育ての時期にあたり、雛を一生懸命に育てる様子が見られるとのこと。
ヒマなん句会もまた多くの初心者俳人を迎え入れて育ててくれたはず
(私もここが初めてのオンライン句会でした!)。
「天色」には天地人の天の意味も込められているのかも知れません。
明るい未来を予感させる、ヒマなん句会ラストに相応しいご挨拶句ですね。 北欧小町

🚲天色の空を駆け抜けるような切れ味の良さそうな燕が見えてきて
素敵な一句だと思いました。 万里の森

🚲「天色の街」の言い切りが良いですね。
美しい空の色に街は染まってしまったのでしょう。「ひとすぢ夏燕」の登場にあっと心打たれます。鮮やかな景ですね。 おかげでさんぽ


イタリアのチャリの二インチ高い春 濃厚エッグタルト


🚲2インチ=5.08センチ。視点が少し高くなるだけでも世界は新鮮に目に映る気がします。旅か、留学か、赴任か、移住か。
晴れやかな気持ちを感じる句。 このはる紗耶

🚲春になって格好つけている感が伝わります。
カタカナ多めも写真と合っています。 片岡六子

🚲イタリアの自転車二インチ高いって、わからないけど変な説得力があって惹かれました。そんなことを俳句にするんだという面白さもあり。
二インチ高いってそこまで深刻な問題じゃないけどちょっと不安定で不安、そんな感じと春があってると思いました。 閑々鶏

🚲「二インチ高い」の細かさが好きです。 永田千春

🚲イタリアは自転車競技が盛んな国なんですね。
そして、車同様憧れの自転車メーカーも多数あるようで、
外国に憧れる気分を見える景色の違いをたった5cmの中で表現している。
とても素晴らしいお句だと思います。 丁鼻トゥエルブ


感想文6件

ヒマラヤは最高峰へ夏の天 とまや


🚲最高峰の天、おめでとうございます! 幸田梓弓

🚲ヒマラヤさんへのご挨拶句としては、
これが今回断トツ一位ではないでしょうか。 唯果

🚲ヒマラヤさん、俳句ポスト特選おめでとうございます!
並選沼の自分からすると、本当にヒマラヤ山脈の頂上ぐらい遠い場所に思えます…。 ノセミコ

🚲この句はもう、有言実行の句としてすばらしい句と認定しました。風早杏

🚲ヒマラヤさんへのご挨拶句、お礼の句、他の方の句も良かったですが、
本当にタイムリーで。同じ気持ちです。 茂木りん

🚲最高のヒマラヤさんへの挨拶句 でんでん琴女


言の葉の街に集はむビール酌む 唯果


🚲投句一覧の初めの方に載っていたのが功を奏した句でした。
「言葉の街に集おうではないか、ビールを酌みましょう」
ヒマなん句会の雰囲気に実に合っている句だと思った次第です。
皆様の句を楽しみつつ、一杯飲みつつも真面目に感想文を書きたいと思いました。 千代之人

🚲みなさんと一緒に乾杯したいです! 紗羅ささら

🚲「言の葉」というのは兼題写真のように色鮮やかで、でも少し影があったり、淡かったりするものかもしれないですね。
下五で句座の様子が浮かんでくるのも巧みだと思いました。 まぐまぐ

🚲言の葉の街好きです。 でんでん琴女

🚲言の葉の街をヒマなん句会と読みました。
楽しい宴会だったなと思います。 平良嘉列乙

🚲言の葉の街、まさに私達の世界。集ってビールを飲んで楽しみましょ。
これからも言の葉は私達を繋ぐ。 三月兎


引っ越しは単身パックライラック 細川鮪目


🚲単身パックとライラックの韻が心地良く、
ライラックの優しい色合いが兼題写真と繋がりました。 岸来夢

🚲ひとり身の気楽さや身軽さが出ていて好きです。
「単身パック」「ライラック」と韻を踏んでいるのも軽やか。
ただしライラックには『思い出』という花言葉もあるので、もしかして今はひとりだけど過去にはふたり以上で暮らしていた時期もあるのかな…というような想像もできて、ほのかな切なさも感じられました。 ノセミコ

🚲パック、ライラックの韻律が心地よい。
ライラックは北の国の花のイメージ。
単身赴任先は、北の街でしょうか。 唯果

🚲パックとライラックの韻が好きです。 紗羅ささら

🚲単身パック、私も利用したことがありますが意外に沢山運べますね。
「パック」「ライラック」の韻が楽しく、またライラックのギュッと詰まった花と、引っ越しの様子が重なって面白い句だと思いました。 桃園ユキチ

🚲単身パック、ライラックの軽やかさに惹かれました。 オキザリス


感想文7件

屋根裏に魔法の鏡花ミモザ キートスばんじょうし


🚲童話の世界にタイムスリップしたようで、好奇心を馳せて屋根裏を覗いたり、魔法使いは本当に存在すると信じていた少女の頃を思い出します。
花ミモザを季語に取り合わせたことで、よりメルヘンチックとなり若さが漂います。現実逃避したい大人の欲望そのままに…。 簗瀬玲子

🚲〇ラゴン〇エスト感(笑)とグリム童話を足してヒマさんで割ったような十七音。友達を助けにいくミッションが始まりそうです。
本句のワクワク感、大好物です。 まんぷく

🚲西洋のお話に出てきそうな世界に花ミモザが合います。 紗羅ささら

🚲花ミモザの明るさ・軽やかさと、屋根裏の薄暗さ・秘密の対比が印象的です。物語の序章のよう。
映画ならこの後にタイトルが映し出されそう。 このはる紗耶

🚲わぁ、わくわくする取り合わせですね。
山小屋の屋根裏に隠したたくさんの宝物が見えてきました。
持ち主は5才くらいの女の子
毎日野に山に遊ぶ元気いっぱいの女の子。
本当に魔法が使えるのかもしれませんね。
花ミモザの柔らかな黄色が、屋根裏の中で輝いて見えます。 大山和水

🚲兼題写真の街並みを見てると一軒くらいそんな家がありそう。みづちみわ

🚲花ミモザと魔法の鏡の取り合わせはとても素敵で合っていると思いました。ミモザが魔法の力を強めてくれそうな一句ですね。 万里の森


春愁のサルミアッキがまだ溶けない 雨野 理多 


🚲サルミアッキ、まっずいですよねえ。
春愁に、溶けないサルミアッキはよく似合います。 木ぼこやしき

🚲一度食べたことがあります、「サルミアッキ」。
思い返すたびに唾液が止まりません(悪い意味で)
「まだ溶けない」には春の長閑さも愁いも含まれていて。 ツナ好

🚲独特の匂いと味がすると言われるサルミアッキ。
「まだ溶けない」の着地が上手いですね。
春愁をもてあましているようです。 おかげでさんぽ

🚲春愁もサルミアッキも、どす黒くてずっとまとわりつく。
春愁の鬱陶しさを北欧のお菓子でうまく表現されていると思いました。
まだ溶けないのがなんとも切ない。 西村 棗

🚲春愁のサルミアッキというフレーズが良いですね。
下五は改良の余地ありかと 大統領

🚲調べてみました。なんか、言葉では説明できないけど春愁との取り合わせに惹かれちゃったなぁ コンフィ

🚲先日、生まれてはじめてお土産のサルミアッキを食べました。
まずかった。人工的な味がします。青い空、カラフルな町。
そんな中いつまでも口に残るサルミアッキみたいな心。
それもまた春なんだなと思います。 閑々鶏


ネーブルを抱えるマダム朝の坂 Q&A


🚲この後ネーブルが坂を転がっていく様子まで想像してしまいました。 まのわ

🚲この街ならそういう光景に出くわしそう。
ありありと映像が浮かんできます。
今朝も家族のために坂を駆け上がるのでしょうか。
この街なら、忙しい朝も優雅に見えてしまいますね。 西村 棗

🚲ネーブルが爽やかな朝と合っています。
坂と言えば抱えた袋から2、3個転がり落ちて、
ちょっと慌てるマダムが見えるようです。 オキザリス

🚲書いてませんがヨーロッパのマダムをイメージしました。
ジブリに出てきそうな。場所は南イタリアとかポルトガルとか? 赤尾双葉

🚲カラフルな兼題写真に「ネーブルを抱えるマダム」がいそう、と思いました。坂をゆっくり歩いている様子が眼に浮かびます。 岸来夢

🚲ネーブルの鮮やかなオレンジ色が立ち上がってきました。
マダム、がいいですね。 幸田梓弓

🚲「575」の美しさが引き出されている句です。
情報に無駄がなく場面設定も綺麗ですね。 コンフィ


この街の色の貌鳥探す旅 鈴白菜実


🚲貌鳥とカラフルな写真の世界がピタッと合いました。
どの街にもその街に合う貌鳥がいると考えると嬉しくなります。
青い鳥のような物語が始まりそうです。 とまや

🚲兼題写真はカラフルな街。そこに「この街の色(≒カラフル)の貌鳥(良く分かっていないけど美しい鳥)を探す」と来たもんだから、その辺にありそうな句だと一度はスルーする。
が、兼題写真を頭から消して考えると、逆に色々と深読みできそうな句。
貌鳥を「具体的な姿はよく分かっていないけど、大切な鳥(もしくは、大切な人や物の比喩)」と考え、純粋に「この街の色+貌鳥」という語の組み合わせのみを考えると、「かつてこの街に住んでいた(or今住んでいる)、顔は分からないけど大切な人(まだ見ぬ生みの母etc)を探す旅」という読みが成立する。これなら十分に味わい深い。 ヨミビトシラズ

🚲貌鳥の言葉を調べて、この街の色の貌鳥を探すってなんて詩的なんだろうと感動してしまいました。 風早杏

🚲「貌鳥を探す旅」良いですね。 茂木りん

🚲さてはバードウオッチャー
確かに街の雰囲気にあった鳥はいそう。いや鳥も街の一部か。 長谷川水素

🚲写真からイメージの川蝉を傍題貌鳥にしたセンスが
北欧の旅に合うチョイス。 明 惟久里

🚲どの鳥を指すのか謎の多い鳥である貌鳥。
この街の色の貌鳥なら、いずれの色であっても美しいだろうと思わせる夢有る旅を思います。 おかげでさんぽ


旅終へて傷のカラフル晩夏光 平良嘉列乙


🚲最初、自転車についた「傷」と感じましたが、色々想像できますね。
旅、そして夏の終わりですが、寂しさだけでなく、明るい思い出を感じさせてくれます。 茂木りん

🚲夏の旅には、色々な傷もまじることでしょう。
でも、傷が癒える頃には、ひとまわり成長している筈。 唯果

🚲打ち身や擦り傷など色んな怪我を「カラフル」と言ってのける辺り、
その傷を勲章などポジティブなものと捉えているように思いました。
傷の一つ一つに物語がありそうですね。
ひと夏の冒険の終わりを告げるような、晩夏光が綺麗です。 雨野理多

🚲カラフルを入れた句の中では、これが一番好きです。
晩夏光の秀句としても。 明 惟久里

🚲「傷」にも色々ありますよね。
真新しい鮮やかな傷、治りかけのうっすらと白い傷、黒ずんだり青くなったりする痣なんかも。
でもそれらを「カラフル」と肯定できたなら、良い旅だったのではないでしょうか。すべての傷を晩夏の光に晒し、いま旅が終わります。 ツナ好

🚲難しい具材を見事に料理された手腕がお見事です。
晩夏と旅の終わりの取り合わせはありがちで、晩夏光の句は「光」の必要性をあまり感じないものになってしまいがちだと思うのですが、傷をカラフルと表現されたオリジナリティが光っていると思います。 細川鮪目

🚲旅の傷がカラフルと捉える所が素敵!
カラフルと思えるほど、大小色々な傷をあちこちに!という事なんでしょう。凄い大冒険をしたのでしょうね!
傷、一つ一つを見てその時の事を思い出す。
季語の晩夏光がばっちり決まっていると思います。
充実感に満ち溢れ、ほんのり寂しさも感じる御句でした。 大山和水


感想文8件

フラミンゴ色です春の自転車は 常幸龍BCAD


🚲フラミンゴ色って魅力的。 紗羅ささら

🚲フラミンゴ色の自転車、いいなぁ。まさしく春の色! 桃園ユキチ

🚲ピンク色ではなくフラミンゴ色! 
それだけで何だかとても華やいだ心地になります。
この自転車と過ごす春は素敵な時間になりそう! このはる紗耶

🚲写真にもある自転車へのフォーカスがお見事。
フラミンゴ色がうまいですね。 明 惟久里

🚲「フラミンゴ色」の言い切りが良いですね。
フラミンゴのように羽も生えるかもしれない。しなやかで真っ直ぐな足を濡らす水も想像させて清々しいです。 おかげでさんぽ

🚲好きな色です。
そんな可愛い色の自転車あったら乗ってみたい。 うからうから

🚲フラミンゴ色の自転車、一度乗ってみたいです。
心がウキウキしますね。 永田千春

🚲そうですね!フラミンゴって春の色ですよね。
そんなフラミンゴ色の自転車に乗ってみたいです。
口語調もうまくはまってて素敵。 大山和水


石鹸に春の斑を消す力 うからうから


🚲パステルカラーの写真から「消す力」という発想、また音読した時の調べが美しく惹かれます。 茂木りん

🚲石鹸に、とやや唐突な上五にビックリ。
朧げな春を消し去ると、
あの極彩色の町が見えてくるのか、と広がる1句です。  清水縞午

🚲しゃぼん玉は季語で石鹸は?の疑問がありつつ(勉強不足ですみません)、春の斑が良いと思いました。
帰宅後は爪の中までしっかり石鹸で洗う、
清潔な方だと感じました。 オキザリス

🚲石鹸の爽やかな感じと春のぼんやりとした斑な光の感じをすっきりと消す感じがして好きです。 風早杏

🚲石鹸という日常の物が春の斑を消すという何とも素敵な感覚が春という季語がふわっと浮き立つような素敵な句だと思いました。 万里の森

🚲「春の斑」は、子どもの泥遊びや大人の庭仕事による汚れでしょうか。「石鹸玉」が春の季語なので、石鹸と取り合せる季節のイメージはやはり「春」だろうと思います。 緒方朋子

🚲春の季語という中に愁いの感情が内包されていると耳にすることがあります。その春の感覚を見事に捉え石鹸の泡立つ気持ちよさとぬるぬるした気持ち悪さの感触に斑な何かを消す力を見出したのでしょう。
斑になっているものを消し新境地へ向かうポジティブな中に意志を感じるとても清々しく美しいお句です。 丁鼻トゥエルブ

🚲石鹸のいい香りがしてきました。 永田千春


悲しみに春の絵の具を絞り出す 冬のおこじょ


🚲深い深い悲しみを押し殺して、でも抑えきれなくなって、絵の具にあたってしまう。春の絵の具は柔らかく包み込んでくれた気がします。 水蜜桃

🚲春の絵の具。この街のパステル色のように、明るい色の絵の具を思い浮かべました。悲しみは、そんな春の絵の具を絞り出して、塗り替えてしまえ。
強さと前向きさが伝わってきて魅力に感じました。 西村 棗

🚲悲しみの色というと、黒とかグレーかなって思ったのですが、
兼題写真と「春の絵の具」という措辞から考えるに、ピンクとかブルーといった明るい色なのかもしれない。でも一見明るく見えるものの方が悲しみの度合いは深いのかもしれない。 ノセミコ

🚲「春愁」を美しく表現されていますね。 茂木りん

🚲カラフルな絵の具がこの方の悲しみを少しでも和らげますように。 秋野しら露

🚲この写真からこの内容の句を絞り出したことに感激しました。 イサク

🚲絞り出す心と絵の具が響き合います。どす黒い色なのでしょうか?
それとも希望を残すような色も混じるのでしょうか? 葦屋蛙城

🚲春は別れの季節。
「絞り出す」に悲しみがこめられているけれど、それが春の絵の具ならきっと明るい絵になりそう。明るい未来を予感させる、
ヒマなん句会ラストに相応しいご挨拶句ですね。 北欧小町


どこでもドア製作所は閉所…朱夏 丁鼻トゥエルブ


🚲えっ、どこでもドア製作所閉鎖!!衝撃です。
疑いもなくずっとあり続けると思っていたドラえもんの平和な世界が揺らぎました。 とまや

🚲いつも思うのですが、・・・は何文字なのでしょう?
一文字開きとの違いはどうなのでしょう。
また、二文字開きならば・・・・・・と点は6つなのでしょうか?
なんにせよどこでもドアの製作所という言葉に惹かれました。 葦屋蛙城

🚲句材の発想がユニークで、どんなに明るい句かと期待をすれば、閉所と。朱夏の取り合わせが効いていると感じました。 幸田梓弓

🚲どこでもドア製作所が閉鎖されると困ります。 中村すじこ

🚲ヒマなん句会は、写真であったり絵であったり、いろいろな想像をかき立て、いろいろな場所へ連れて行ってくれる、まさに「どこでもドア」でした。ドラえもんに甘えたヒマラヤさんへ、お疲れ様の気持ちを届けた労りの句だと思います。 鈴白菜実

🚲ヒマさんへのご挨拶句ですね!
ヒマなん句会は、兼題写真の場所=共通のスタート地点から、それぞれが自由に好きなところに詩を探しに行ける「どこでもドア」だったんだなあと
しみじみ思いました。「…」の表記に句会が終わってしまうことへのさみしさがよく表れていると思います。 緒方朋子

🚲これはもう、ヒマラヤさんへの愛ですね。
「ヒマなん句会が終わってしまう夏ですよ」と。「……」に込められた思いを感じます。私にとって、ヒマなん句会はどこでもドアのように自分の俳句を広げてもらえる句会でした。この句を詠んだ方もそうなんじゃないかなぁ、なんて思いました。ヒマラヤという文字を使わずに気持ちを表現している素敵な句だと思います。 村瀬っち

🚲ドラえもんの句に弱い里山子です。
なぜ「どこでもドア製作所」が閉まってしまったのか考えると、もしかしたらドアを通らなくてもすぐに思った場所へ瞬間移動できるようなひみつ道具が開発されてしまい、どこでもドアを作る必要性がなくなってしまったとか。かつての「天の川鉄道乗車券」がそうであったように。
朱夏の鮮やかさが眩しくて切ない。 里山子


感想文9件

竜天に登るそれぞれの速度で 月石 幸


🚲「それぞれの速度で」がいいです。私はゆっくり。 紗羅ささら

🚲竜天に登る、って竜は一体と思っていたけど、
もしかしたら、みんなで登っているのか。
それぞれの速度で登ればいいよという優しい視点。 げばげば

🚲皆さん天を目指して俳句の道を登ってゆくのですね。
「それぞれの速度」がとても身に沁みます。 つまりの

🚲それぞれのペースで、俳句の道を邁進していきましょうという句。
大賛成です。時々 立ち止まったりしても俳句は逃げない。 唯果

🚲通常、季語で「竜天に登る」と言われると、思い浮かぶ竜は一体のみである。が、それを「それぞれの速度で」と言われると必然的に竜は複数体になり、それだけで荘厳・壮大な景になる。
しかし一方で、「それぞれの速度で(マイペースに)天に登っていく」という情景は、荘厳というよりもむしろ春らしい穏やかさや緩さを感じる。竜の持つ猛々しさ・荒々しさとも離れており、ややミスマッチではあるが、
これはこれで新鮮な驚きがある。
一見何でもないような句に見えるが、読めば読むほど前提を色々と覆してくれる、とても意外な句。兼題写真(=それぞれに個性のある家)と合わせて考えても興味深い。
また、22番 (秋野しら露さん)の句と同様に一物読みだが、現実世界に実物が存在していない季語の一物読みという事を考えても珍しい句。
個人的特選。 ヨミビトシラズ

🚲好きです。竜天に登る、一匹じゃなくて何匹も登っていく広くてあったかい景を想像しました。それぞれが自分なりの速度で登っていく。
俳句の山を登る我々への応援歌にも感じました。 平良嘉列乙

🚲句に込められた思いが素敵だなと。そう、それぞれの速度で! 三月兎

🚲みんながみんな狙っていたわけではないでしょうが、
「ヒマラヤ龍」はみんなの憧れ。
これからは、それぞれが自分のペースで自分の「龍」を目指すのだろうなあと、この句を読んで思いました。 鈴白菜実

🚲「で」がいるか、、というのは議論になりそうではありますが、
季語の登るを直接捉えた発想は珍しく、これからの旅立ちを思わせる発想が好きです。 コンフィ


ヒマラヤに集うことのは虹の色 つまりの


🚲挨拶句ヒマラヤさんの句会にいろいろな色の言の葉が集う、
まさに虹の色! まのわ

🚲これはヒマラヤさんへのご挨拶句ですよね。
まさにこのヒマなん句会を現わしていると思います。 木ぼこやしき

🚲いろんな色を持つ句が集まる、素敵な句座だった。
ほんとうにヒマラヤさん、ありがとう。 風早杏

🚲ヒマなん句会には虹色のきらきらした句が溢れています。
個性が認められる自由な雰囲気がとても心地よいと思いました。
句会の雰囲気を上手に表しています。 とまや

🚲この場に集わせていただいた幸運に感謝しております。
ありがとうございます! 幸田梓弓

🚲虹の色最高 でんでん琴女

🚲この句会への賛辞ですね。 中村すじこ

🚲皆さんの句はそれぞれ、虹の七色どころかサクラクーピーペンシル40色セットくらいの勢いでバラエティで、本当に刺激になり、勉強になりました。一緒に句座を囲めた皆さんに心からお礼が言いたいです。 鈴白菜実

🚲ヒマさんへのご挨拶句として上手いなあ と思いました 伊藤 柚良


この際だから炎天へ投げキッス 新田ダミアナ


🚲太陽ギラギラの空に投げキッス!このさいだからね。
FINAL ですもの。 紗羅ささら

🚲野外フェスを想像しました。大歓声の中、歌い終えての景。
スカッと晴れた暑い熱い日。何て眩しい! このはる紗耶

🚲「この際だから」の措辞がいい!好き句です。 空流峰山

🚲遊び心がとても好きです!
夏の真っ青な空が高く遠く広がっていて、そこへハートがたくさん飛びまくっている景が浮かびます。いつもはできないけれどもいいタイミングだったからそんなことをしちゃう、この句の作中主体がキュートです。 里山子

🚲「この際だから」から投げキッスとは!炎天も愛しましょう。 永田千春

🚲この際ってどの際なんでしょうね。想像が膨らみます。
炎天と言う季語からヤケクソ感が出ております。 桃園ユキチ

🚲逆境になるほど楽しくなるときありますよね。
そういうポジティブさを、炎天という最強の相手に開けっぴろげに発揮するところが好きです! 阿部八富利

🚲明朗に、かつ大胆に読み手の??を掴む17音。
「キッス」の昭和じみた言葉から、年齢層や、ラテン的な解放感が伝わるのもニクい演出でした。 まんぷく

🚲この際がいつかはわからない。
でも炎天だって何だって投げキッスしたいって気持ちが素敵。
あー、ヒマさんへありがとうの投げキッスね。要らんだろうが兎も投げキッス送っとくよ。ヒマさん、ありがとう(^ε^)-☆Chu!! 三月兎


なにもかも捨てて白夜のジンライム 太平楽太郎


🚲何があったの?と聞きたくなりますね。
全部捨てて北欧まで行ってお酒飲んでるなんて。日本にいたなら日本酒でやさぐれているところを、白夜のジンライムなんてまだ何もかも捨ててないんじゃないでしょうかね。 木ぼこやしき

🚲嫌なことがあると眠れなくなる質なのですが、
白夜だと余計に眠れなさそう。
こんな気分の時は、酸っぱいお酒を飲んだらすっきりしそうです。雨野理多

🚲おしゃれ。村上春樹の小説みたい。北欧って何もかも捨てて最後に辿り着く場所って感じがします、なんとなく。 ノセミコ

🚲何もかも捨てたんなら、吹っ切るには 夜通し飲まなければ…。
ジンライムの爽やかさが救いになれば良いですね。 唯果

🚲句の持つリズム、世界観に惹かれます。
ジンライムが、色々なものをきれいさっぱり身体に流し込んでくれそう。 有野 安津

🚲ジンライムへの着地がかっこいいです。
詠み手が女性であればなおのこと。 幸田梓弓

🚲白夜というカクテルがあるんですね。
クラフトジンが流行る数十年前からジンの時代が来ると思ってました。
本句の危なっかしさとジンライムの共鳴は味わい深いです。
作中主体のドラマを想像しだす読み手、答えに目星がついた時点で白夜がはたらき出す仕組みにも納得した。 まんぷく

🚲何も考えずにただ酔っぱらいたい時ってありますよね。 みづちみわ

🚲恵勇の私的特選1席
何もかも捨てるというのは、何もかも終わりであるという絶望とは異なる。身軽になって再度歩き始める為の、断捨離のようなものじゃないだろうか。作中主体にとっては、今夜の酒がその代わりを担う。
本当は、いっそ終わってしまえば良いとさえ思いながら、飲み始めた酒かもしれない。
しかし、グラスの中に立ち昇る炭酸の泡は尽きる事がなく、空は白んだまま、闇を寄せ付けないではないか。
何もかも捨てて楽になれると思ったのに、何も終わらせてはくれない。
呑み終えたグラスに残る、櫛切りのライムが、白夜に映えて綺麗だ。 恵勇

特別企画 恵勇作    「ジンライム。」


夏の空ソラミロドレミミレドソラ 永田千春


🚲何かのメロディのように見せかけて、
言葉遊びになっているのが面白いです。 木ぼこやしき

🚲夏の空の溌剌とした様子と、音楽のような中七・下五のフレーズが相まって、この街のワクワクする感じがうまく表現されていると思いました。
この街を歩いていたら思わず呟いてしまいそう。 西村 棗

🚲思わず歌い出すドレミの歌♪ とらママ

🚲おジャ魔女どれみなど、かなりググっが結局答えわからず。
でもそんなことはどうでも良い。こんな句見たことないし、
「ソラミロ」だけで暗号めいた仕掛けを感じる。
もう自分の第六感が秀句だと言っているのだ。 まんぷく

🚲なにかの音階、メロディーかと思えば、「ソラミロ」って。
「そぉら見たことか」のソラミロなのか、「空見ろ」なのか。
17音のほとんどがメロディーらしきこの御句が気になりました。 空流峰山

🚲最初はどこかに魔法のことばが隠れているのかと思いましたが、
夏の空ソラソラと おでこに手を添えてギラギラの空を見上げたくなりました。 オキザリス

🚲カタカナだけで表現された中七・下五が目を引きます。
その意味は、わかったようでわからない微妙なところが面白いと思います。    山川腎茶

🚲中七下五が絵本のような楽しさです。青空の下、小学校低学年の男の子がリコーダーを吹きながら下校している姿を想像しました。 緒方朋子

🚲音階のような措辞の中にいろいろなテクニックを散りばめたっぷりと遊んでいますね。
ソラミロは空見ろ、ミレドソラは見れど空、作者の寂しさが伝わってきます。
夏の空が美しい。素晴らしいお句だと思います。 丁鼻トゥエルブ


猫カフェを覗く探偵春夕焼  万里の森


🚲春は迷子や逃走猫が増えて
探偵さんは忙しく捜し回るんですね とらママ

🚲映画のワンシーンでありそうです。 桃園ユキチ

🚲探偵が猫カフェを覗いているが、季語「春夕焼」が使われていることで、何らかの殺伐とした事件の容疑者ではなく、探偵は猫好きだから覗いている、探偵は猫の保護を依頼があって、その後預けた猫の様子を見ている、
探偵がある夫婦の片方から浮気調査を頼まれたが、
調査される対象は不倫ではなく猫カフェに行っていた……
など、どこかほのぼのした世界観が広がる句だった。 千代之人

🚲猫カフェと探偵の取り合わせが面白い 風花美絵

🚲猫探しの探偵さんでしょうか?
ここから物語が大きく動き始める予感。 葦屋蛙城

🚲猫探しの依頼でしょうか。かわいい。これはきっと少年探偵団。ノセミコ

🚲海外の推理小説の一場面のようです。
下五の「春夕焼」で景が広がります。 山川腎茶

🚲季語がいいなぁ、、、
探偵の色々な姿を包み込んでいますね?? コンフィ

🚲探偵が猫カフェを覗くという意外性!何でしょう、張り込みでしょうか。
猫カフェの中に犯人がいるのでしょうか。
事情は一切語られず、春夕焼がすべてをやさしく包んでいく……
ひと幕のお芝居みたいな句ですね! みづちみわ


ありがとうって言えば終わっちゃうよ青春 里山子


🚲ああ、確かに終わっちゃうかも。切ない!
でも言わなきゃ、ありがとうって。 桃園ユキチ

🚲終らないですよ!とか言いたいところですけれど、
終わっちゃうんですね。季語「青春」が味です。 イサク

🚲終わっちゃうよの拗ねた感じが青春にあう! 風花美絵

🚲口にすれば終わってしまう言葉というのもありますね。言葉にすると区切りがついてしまいそうで、自分で認めてしまいそうで。 ツナ好

🚲青春がいつか終わることは本人も気づいているし感謝すべきなのもわかっているはず。
でも退かないし媚びないし省みない。青春だから。 岩瀬百

🚲「青春」が、本来の季語としての意味(単純に春の事)なのか、
一般的な意味(若い時代の事)なのかは不明。
俳句ならば本来は前者の意味で読むべきだろうが、第一感で後者の意味を読んでしまい、何故か「諦めたらそこで試合終了ですよ」という
名言を思い出してしまった。
上手く言葉に出来ないが、妙に心に残る句。 ヨミビトシラズ

🚲そう青春はいつか終わるのです。
でもそれはいつだって思い出す事は出来るのです。
青春の次にも素敵な未来が待っていますよ。 三月兎

🚲無季?
いや、そんなの関係ないくらい、ヒマなんファイナルには相応しい、
そして背景を抜いて句だけ独立して捉えても、初々しいカップルの別れの台詞みたいでいいですね! みづちみわ

🚲心に突き刺さりました。
ありがとうと言わなくても青春は終わるし、そんなことは当然わかってるんだけど、最後の儀式を拒もうとする作中主体の万感の思いを感じました。
とても豊かでかけがえのない青春だったのだと伝わってきます。 細川鮪目


感想文10件

毒のあるものは鮮やか春日傘  ぞんぬ


🚲この街自体を毒と言うのに、
春日傘で和らげるように楽しんでいらっしゃる。  清水縞午

🚲毒にドキッとしました。
春日傘を刺した女性(多分そうかと)が怪しくもあり。
毒きのこも色が鮮やかなほど怖いですしね。 赤尾双葉

🚲そうだよなぁと納得です。このお題写真ととても調和している。
春日傘に隠れている方はきっと美しい人で、だからこそ秘めたる内面がとても気になります。 有野 安津

🚲春日傘に取り合わせるにはらしからぬ措辞で妙に心に残りました。
日傘欲しい。 長谷川水素

🚲たしかに毒あるものは鮮やか でんでん琴女

🚲「毒あるものは鮮やか」まさにそう!人の心を惹きつけますね。永田千春

🚲綺麗な薔薇には棘がある、ですね。 山川腎茶

🚲春日傘との取り合わせが面白いですね。
白い春日傘の純朴さが強調されると読みました。 平良嘉列乙

🚲毒あるものは大抵かわいい 大統領

🚲春日傘をさしているのはおそらく女性ですよね。
上五中七が皮肉めいて好きです。 中村すじこ


さよならは出会えた証夜の虹  水蜜桃


🚲泣いちゃいますねこれは。 つまりの

🚲これもヒマさんへの挨拶句ですね。出会わなければさよならはない。
当たり前ですがこの措辞には胸が締め付けられます。
俳句に出会わなければ皆さんにお会いすることもなかったでしょう。
俳句にさよならするときは死ぬときかな。
夜の虹がまたいい感じです。 葦屋蛙城

🚲出会えたことは私の心の中に虹をかけています とらママ

🚲来生たかおさんの「夢の途中」の歌詞を思い出しました。
本当に惹かれる句です。 茂木りん

🚲「さよならは別れの言葉じゃなくて/再び逢うまでの遠い約束」という有名な歌詞をふと思い出した。
別れの時にここまで前向きな気持ちになれるかどうかは人によって判断が分かれそうだが、内容としては決して悪くないと思う。
「夜の虹」は、自らが望んでも叶わない物への悲嘆か、
それとも再会を願うかすかな希望か。 ヨミビトシラズ

🚲「さよならは出会えた証」素敵な表現です 渡辺かや

🚲夜の虹が上手い。
肯定的なさよなら。共感しかありません。素敵です。 三月兎

🚲うん出会えた証拠のさよなら でんでん琴女

🚲なんか切ないです。 中村すじこ

🚲夜の虹には、「幸せを招く」「大きな変化の前触れ」などの意味があるそうです。ヒマなん句会ラストに贈る感謝のご挨拶句として気持ちがストレートに伝わってきます。 北欧小町


感想文11件

空色の郵便箱へスイートピー 紗羅ささら


🚲こんなお洒落な意思表示を若い時にしておきたかったなぁ。
そんな気持ちになりました。 モッツァレラえのくし

🚲とにかく浮かぶ景色がキレイ。かわいい。 空流峰山

🚲可愛くて幸せな句です。
空色の郵便箱に投げ込まれたスイートピーは淡いピンクかなと想像してみました。
あの写真の街のどこかにありそうです。 みずな

🚲ポストへ投函ではなく家の郵便受けと思うので、
配達員さんの恋かな? 片岡六子

🚲スイートピーが郵便箱に入っているなんてワクワクするし、
全体にパステルカラーなのもかわいくて良いと思います。 木ぼこやしき

🚲メルヘンで好き。たまには花でも入ってて欲しいですよね。
なんか買えとかなんか払えとかもういいから。 長谷川水素

🚲目に浮かぶ色彩が鮮やかで素敵です。 山川腎茶

🚲兼題写真も色とりどりで美しいですが、このお句もまた色とりどりに美しいお句です。
静かに静かに場面を切り取ることで、奥行きある作品になっていると思います。空色の郵便箱にスイートピーなんて粋なのでしょう。 丁鼻トゥエルブ

🚲スイートピーはなんとなくオレンジ色かなと思いました。
淡いパステルカラーのような色合いの句。
スイートピーを入れてくれたのは誰でしょうか。
幸せを配達してくれる人は姿が見えないけれど、そこからまた広がっていくうれしい気持ちがいっぱい詰まっているようで、とても好きです! 里山子

🚲スイートピーが可愛くて素敵ですね
空色の広がりが初恋を思わせてキュンです 伊藤 柚良

🚲郵便箱にスイトピーを入れたのは誰だろう、
愛の告白ですよね! 中村すじこ


ペダル漕ぎまくれ祭の星足らぬ ツナ好


🚲ペダルを漕いで星を作っている!メルヘン?SF?夢が広がります。
誰かがペダルを漕いで作ってくれた星かと思うと、夜空を見るのもより楽しくなりそうです。 とまや

🚲ペダルを漕いで星製造?ファンタジーですね。 天玲

🚲人力発電??笑 長谷川水素

🚲発電しているのかな。太腿パンパンになりそうですね とらママ

🚲ここでいう「祭りの星」というのは、もちろん本物の星ではなくて装飾の星であろう。普通に読めば「身内で小さな祭りを行おうとしていたところ、直前になって装飾の数が足りない事に気付き、自転車で大急ぎで買いに行く事になった」という位の読みだろう。
しかし……私が読んだ第一感の読みは、「装飾=電飾」と考えての「自転車漕ぎによる発電で電飾の点灯を行っていたが、電力不足で電飾が消えかかっている。もっと漕がねば」という、突拍子もない読みだった。
そんな奴、いる訳ないよな……(-_-;) ヨミビトシラズ

🚲ペダルをこげば、祭りの星がどんどん増えていくのを想像すると、
楽しいです。 伊予素数

🚲誰の司令なのでしょう。メルヘンな絵本のような世界感。 まぐまぐ

🚲命令口調なのが勢いがあって好きです。
自分自身を鼓舞しているようにも感じました。 村瀬っち

🚲ペダルを漕ぐと星ができるという発想が素敵。
漕ぎまくれ、足らぬも祭りの勢いを感じて好き。 閑々鶏

🚲祭りの星足らぬが好き。これから必死で集めるのね。
ペダルを漕ぎながら必死で星を集めてる。込められた思いを感じます。
想像するとちょっと不思議な景そこに惹かれます。 三月兎

🚲ヒマなんのFINALを飾るフェスティバルの星が足らない!
もっともっとかき集めて、感謝の気持ちをヒマラヤさんに贈らないと!
でも、これはいつまでたっても、「これだけ集めればもう充分」にならなそうな気がします。 鈴白菜実


目的地などあるものか春の蝿 ノセミコ


🚲元気な春の蠅です。
明るき春をどこまでも飛んでいきましょう。 葦屋蛙城

🚲気のおもむくまま、楽しそうな方にふらふらしているのかなと思いました。春の蝿なので、のんびりしていそうです。 雨野理多

🚲春の蝿は越冬した個体。
厳しい冬を乗り越えたわけだけど、蝿に崇高な意志などないだろう。
ただ生きて、チャンスがあれば子孫を残して死ぬだけ
目的地などない。 桃園ユキチ

🚲この句は純粋に好きな句。
「目的地などあるものか」というのは「春の蠅」に詠み手が自身を重ねたと受け止められます。
「春の蠅」という季語、(1)越冬して大きめ、小汚い感じもする蠅、
(2)生まれたての蠅、ものによっては俊敏、と重ね合わせられる姿に種類があります。(1)ならば人生の酸いも甘いも知り尽くし、やることはやった者を思い浮かべるし、(2)だと若々しく心の赴くままに行動する人を思い浮かべたりもできます。詠み手の季語のイメージはどっちだったか。 千代之人

🚲夏とも秋とも違う春の蠅。
つかの間の春を大いに楽しんでほしいなと思います。 岩瀬百

🚲ぶっきらぼうなフレーズの何処かにある優しい眼差し。
凍蝶のような美しさも無いが、人の生活への近さを感じる。
そんな季語がはたらいている秀句でした。 まんぷく

🚲あるものか…?
そんな言い方までしなくても、と思い読み進めると、春の蝿。
説得力と響き合いにやられました。確かにこれは春じゃないと。
そしてその進み方への肯定力も魅力ですね。 青井えのこ

🚲中七の表現が巧いなぁ
春の蝿の強がっている感じが出ていて季語が動かない一句だと思います。 コンフィ

🚲措辞が潔くて格好良い。行けるところまで行きましょう。 三月兎

🚲上五中七の句またがりにして、蝿の映像を最後に持ってくるのおもしろいです。 みづちみわ

🚲頭から十二音で言い切る小気味よさ。
何かと思えば「春の蝿」という着地も楽しい。「あるものか」と言いながら、春の蝿に着いて飛んで行きたくなります。 おかげでさんぽ


泣くもんかパステル色の夏だもん 村瀬っち


🚲パステル色の夏だもん、やられましたねえ。 げばげば

🚲坂道でこけてしまった女の子…。ひとりでおつかいかな?
それともフラれてしまった女の子?どっちにしても生き生きとしている。
やっぱり夏でなきゃね。 モッツァレラえのくし

🚲わかります。
私も「泣くもんか」で始まる句をいくつか作りました。が、形にならず。
口語調が気持ちを代弁するのに効果的だと思います。 唯果

🚲悲しみ、春の憂い。いろいろなことを乗り越えて、そこにはもうパステル色の夏が広がっているという前向きさに惹かれました。
写真の街にやってきたぞという感動も伝わってきます。 西村 棗

🚲泣くもんか、強がり言ってるのわかる。
でもパステル色の夏だもん。 まのわ

🚲うん 泣かない。 でんでん琴女

🚲わたしも泣かない! 中村すじこ

🚲健気です、とっても健気です。
泣くもんかと思えば思うほど溢れて来てしまう涙が夏をパステル色に見せているのでしょう。
強い作中主体の意思が読み手の胸を激しく打つ素晴らしいお句だと思います。泣いたっていいんだよ。 丁鼻トゥエルブ

🚲泣くもんかが可愛い!
パステル色って春のイメージだけど夏って楽しい事が沢山ありそうで素敵。ラストに込められた思いに胸がじーんと。そう、泣かないで素敵な想い出を胸にこれからも楽しみましょう。 三月兎

🚲パステル色の夏は、きっと元気にしてくれますし、
何でも受けとめてくれるでしょう。 永田千春

🚲うん、そう!ヒマなんがこれで終わったって、泣かないよ!
パステル色に輝いていて、兼題写真の街の色のようにカラフルな、
これまでのみんなの句が心の中に焼き付いているから! 鈴白菜実


また春風に俳句の種を捨てた コンフィ


🚲俳句の種はたぶん、たくさん身の回りにあるのに、多分私は捨ててる自覚があります。でも、それは春風のせいかもしれません。
素敵な句だと思いました。 風早杏

🚲季語「春風」はあったかくて長閑で優しい感じのする風。
そこに、また俳句の種を捨てたのだから、いつき組の方が、何か句になりそうな出来事や単語などを見つけて、句には出来そうもなくてそれらの文字に×を付けたり、スマホにメモしていたことを消したりしたという姿が思い浮かびました。さて、その種とはどんなことなんだろうか?
春風と対比するならば、辛いことや悲しいエピソードを捨てて、俳句にしなかったとも読めます。春風のあったかさや長閑さに包まれ、句にできそうな単語もエピソードもどうでもよくなったとも取れました。 千代之人

🚲または何度目。春風に心が緩むせいでしょうか とらママ

🚲捨ててしまったつもりでも、あの種は案外どんなところでも忘れた頃に目を出してたりするやつだと信じたいです。 岩瀬百

🚲「春風に捨てられる種」は実景なので、種が飛ばされていく距離を感じます。しかし「俳句の種」は概念なので、過ぎていく時間を表現しているように思いました。
今は捨てるしかないけれど、いつかどこかで芽吹いて形になって欲しい。
捨ててしまった俳句の種はたくさんありますが、どうせなら春風に捨てようと思いました。 雨野理多

🚲「俳句の種を捨てた」のぶっきらぼうな詠みっぷりに一目惚れしてしまいました。捨てたふりをして本当は種を蒔いているのだと思います。
春風にのせて俳句の種を蒔けば、夏にはたくさんの俳句の花が咲きますね。今頃多くの果報を得ているのかもしれませんね。 大山和水

🚲種を捨てるためには種を入手しなければなりません。
「また」と言っているからには、何度も種を仕入れたのでしょう。
そして上手く撒けずに捨ててしまう。
春風が吹いているような好条件にも関わらず、捨ててしまうのには何か確固たる理由があるのでしょう。でもこれだけ突き放して書いていることから、作中主体にはきっとその理由もわかっていて、突破すべく何度もチャレンジしているのでしょう。いつか種が蒔かれて芽吹くような、秘められた強さを感じました! 阿部八富利

🚲俳句の種を捨てるほど、春風がステキだったのでしょう。
新しいタネが見つかったのかもしれません。 永田千春

🚲捨てられた俳句の種は、春風にのってどこかへ飛ばされ、
芽を出すのでしょうね。 栗田すずさん

🚲捨てた種が芽吹いてこの町が始まったのかも? 中村すじこ

🚲勝手に里山子天です。
そもそも私は「春風」という季語が好きです。ですが、春風という季語を使っているからこの句を天にしたわけではありません。
この句は寂しい句なのでしょうか。いえそんなことはありません。
春風に捨てる、捨てても春風がどこかへその種を運び、知らないところで俳句の種は芽を出し花を咲かせているのです。預かり知らぬところで。
捨てることは本当は誰かへプレゼントすることなのかもしれない、そんな風にもこの句を読んで思います。
そして「また」というのは、この句の作中主体は何度も春風へ俳句の種を捨てているのでしょう。捨てても捨てても捨てても、俳句の種はまたいやというほどこの作中主体のもとへやってくるに違いありません。 里山子


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新品のサクラクレパス風光る でんでん琴女


🚲「サクラクレパス」という商品名、ずるいですよね(笑)
この単語だけで綺麗な絵を描いている雰囲気が出るのに、それで「新品」で「風光る」なので、本当にキラキラしています。 イサク

🚲新品のサクラクレパスのピカピカな感じと
風光るはベストマッチ とらママ

🚲新品が効いています! 風花美絵

🚲新品のクレパスには明るい雰囲気が漂いますね。
季語の「風光る」でクレパスの持ち主の表情も浮かんできました。まぐまぐ

🚲サクラクレパスが懐かしいです。
新しいぴかぴかの箱入りクレパスの色とりどりがどんなに嬉しかったか、
少し思い出したような気がしました。風光るはぴったりですね。 みずな

🚲使い出すとすぐに汚れてくるし、色鉛筆のように削ることがないため、
クレパスの新品ってほんとに気持ちいいですよね。
風光るという季語も十分に活きていると感じました。 幸田梓弓

🚲新品のサクラクレパス、
使うのが勿体ないほど嬉しかった思い出。 岸来夢

🚲新品のサクラクレパスと、季語風光るの取合わせが、
明るい春の光りを感じさせてくれます。 唯果

🚲新品のサクラクレパスが描いた街は、なんて春なんでしょう!
クレヨン画が、目を離したすきに実像に変わったような錯覚です。清水縞午

🚲色彩感覚が良く、身近に感じられる句で好きな句でした。 伊藤 柚良

🚲サクラクレパスと風光るが合います。
楽しくて綺麗で希望に満ち溢れていて美しいです。 細川鮪目

🚲基本に忠実なシンプルな句で好感が持てました。
こういう、一見おとなしいけど光る句、好きです。 村瀬っち


蛍烏賊逃げる準備はしておいた 藤白月


🚲蛍烏賊のあの淡い蛍光色の光がなよなよとした逃げる準備につながっている気がしてもう離れられませんでした。 風早杏

🚲夜の海を青く光るホタルイカを受け入れる陸こそ極彩色の町。
さらに美しく光るのでしょうね。  清水縞午

🚲「逃げる準備」はなんだろう?
蛍烏賊目線なのか、蛍烏賊を捕っている人なのか。
後者ならもしかして…密猟中? 空流峰山

🚲梅雨時に旬を迎える美味し可愛い蛍烏賊。
シリアスな局面と取り合わせる感覚がまさに詩だと思います。
アンダルシアに憧れてのBGMがフェードインして来て、ひとりで感動してました。 まんぷく

🚲蛍烏賊は捕虫網でも掬えるそうです。
まだ新潟には北上していませんが、今後の温暖化の進行は当地での蛍烏賊躍り食いを可能にするかもしれません。アニサキスに注意! 葦屋蛙城

🚲一体誰が、何から、なんのために逃げるのだろうか。
蛍烏賊との取り合わせが謎を深める。 天玲

🚲蛍烏賊と何故こんなにびんびん響くのか。
小さくて弱そうな姿からかな。逃げるための足はしっかり十本あるし。
調べると光も身を隠すためにうまく使っているんですね。
取り合わせが本当に秀逸。 青井えのこ

🚲ハリウッドのアクション映画のような躍動感を感じます!
蛍烏賊の輝く夜に、企みが失敗しても大丈夫なようにきっちり逃げる準備をしておく。蛍烏賊がスイスイ泳ぐさまが、鮮やかに逃げる様を暗示するようです。 阿部八富利

🚲韻の踏み方が楽しいです! みづちみわ

🚲逃げる航路に蛍烏賊がピカピカ光っている景、面白いです。 細川鮪目

🚲犯罪を犯して高飛びでもするのでしょうか。
季語「蛍烏賊」との取合せが絶妙だと思います。 山川腎茶

🚲蛍烏賊をお店で食べて、食い逃げをするのかなあ。
不思議だけど、なんか惹かれます。 栗田すずさん


感想文13件

夕立を追越したくて少年期 モッツァレラえのくし


🚲夕立を追い越す、という疾走感と青春感。実体としての夕立でもあるし、何かを追い越そうとしているメタフォリカルな意味も感じる句。 げばげば

🚲追い越したくてがいい!  泣くもんか→がんばれ~ 風花美絵

🚲少年期とはいつも何かに駆り立てられているような。
夕立の勢いに青春性を感じます。 中山月波

🚲突然の雨。でも向こうの方は明るい・・・
と自転車を全速力で漕いで夕立を追越そうとしている少年を思い浮かべました。本当に追越せる気がしているのですよね。 岸来夢

🚲少年はこの特別な時の去りゆく自覚を何処かに持って成長する。
思春期なんてたいてい篠突く雨だ(個人的意見)。長谷川水素

🚲男の子らしい句だと思います。
兼題写真の自転車から発想を得たのでしょうか。
確かに、高校生くらいまでは土手の上を自転車に乗って疾駆して、晴れと曇りの間であり、夕立の切れ目まで追いつきたい、追い越したいと思うこともありました。そう、やったことがある。
けれども、それは九分九厘無理だった気もします。
下五「少年期」とあるのが、自分の少年時代を客観的に見つめており、夕立を追い越そうというある意味無謀で青臭いことをやっていたという振返りをしているように見えました。
髪が減り、白い部分が大分増えてきた我が身。懐かしくもあり、心のどこかで、夕立を追い越す程度の冒険をまたしてみたいと思えた句です。千代之人

🚲少年期を言い当てて妙と思いました。
この頃『返信不要』というスタンプだけをLINEに送り返してくる高一の孫を思いました。
きっと彼も何かを追い越して遠くまで行きたいんでしょうね。 みずな

🚲帽子をかぶった少年達、小学校低〜中学年くらいでしょうか、
夕立の中元気に駆け抜けていきます。いろんなことに楽しみを見いだすのが少年期ですね。濡れても楽しそうです。 葦屋蛙城

🚲若い頃は根拠のない自信に満ち溢れてて、なぜか夕立まで追い越せそうな気がするもんだと思います。そして持て余した力をどう使っていいかわからないから、とりあえず走る…と。 ノセミコ

🚲少年期の未熟さ、感情の激しさ、何かを超えようともがく青臭さなどが感じられます。好きな句です。 細川鮪目

🚲激しい夕立、もどかしい少年期の思い まのわ

🚲お句に勢いがあります。少年期とは夕立の中と私は捉えました。
漠然とはっきりとしない少年期を追い越した先に新境地があると信じている作中主体。しかし、行けどもずぶぬれ夕立と晴れの境目を目にしたとき作中主体は何を思い何を得るのか。
素晴らしいお句だと思いました。 丁鼻トゥエルブ

🚲こんな発想ができるって、作者の方は少年期に戻って作句したのでしょうか。少年の表情まで感じられ、青くさい輝きやみずみずしさがリアルに迫ってきました。すごく好き。 青井えのこ


夏立ちぬフルーツパフェのような街 簗瀬玲子


🚲兼題写真を例えるなら、確かにフルーツパフェ。
カラフルでいろいろな味がある感じです。 岸来夢

🚲フルーツパフェのような街が素敵な表現! 風花美絵

🚲フルーツパフェのようなと言い切ったところに輝きが生まれたと思います。お題の写真にぴったりです。幸せな街に違いありません。 みずな

🚲フルーツパフェのような街、と直喩が効いてますね。フルーツパフェは最強な色彩とワクワクがあります。夏立ちぬ、から始まるので、
トロピカルなフルーツが想起されますね。 清水縞午

🚲街全体のカラフル感、美味しそうな雰囲気を上手く表しているなと感じ入りました。フルーツパフェが食べたくなります。 有野 安津

🚲フルーツパフェのようなという比喩が明るくて生命感に満ちて夏らしく、街の比喩としての意外性もあり、楽しいです。 梵庸子

🚲比喩が素敵でした。思わず食べたくなっちゃう街ですね。 村瀬っち

🚲ダイナミックな、でも説得力のある比喩に痺れました。
夏が立つってこんなにキラキラしたことなんですね。わくわく。青井えのこ

🚲ようなと言っているのにそこにちゃんとフルーツパフェを感じられるところが好きです。ひとつの童話のなかの、ひとつの優しい短編のようでもあります。日常のなかにも楽しい扉をひらく鍵はきっといっぱいある
そんな明るさも感じました。 里山子

🚲このカラフルさはまさにフルーツの色ですね。 栗田すずさん

🚲夏になって街がいろいろな色に彩られたさまを、
フルーツパフェに譬えたのが言いえて妙。面白いと思います。 山川腎茶

🚲語ります。「フルーツパフェのような街」これ凄い比喩だなぁ、、、、
これ考えれば考えるほど変えが効かなくなってくるから凄い。
色んな可能性を考えるたびにフルーツパフェの良さにいきつくんだよなぁ。パフェって大枠はあってもそこに存在するのは自由。
自由だけど基本的には層をなすから変容性がある。
まずケーキにない魅力ですよね。
そして、他のこういう系のスイーツにない"深さ"という街を比喩するうえでの奥行きを丁度良くもっていて、個人的には上からの投影を比喩したのかと感じました。
そして、最後に他のパフェじゃダメだったのかという話ですが、これはフルーツなのかなぁと思うのが表面のフルーツの新鮮さが比喩の純度を押し上げています。たとえばチョコパフェにするとカカオの匂いやチョコソースの濃さが残りすぎて比喩がやや沈むんですよねー
"フルーツ"とあえて特定しない後味が街を綺麗に映像化しています。
こんな美しい比喩を詠める俳人になりたい。
参りました。 コンフィ

🚲恵勇の私的特選2席
街という空間は縦に長いか、横に長いかと問われれば、横だと答えるだろう。しかし、立夏の街と問われれば、話は変わってくる。夏を迎えた空に向けて、街は立ち上がるのだ。その様子をフルーツパフェに擬える感性の素晴らしさ。この街というパフェグラスには、色んな味や色が同居しているだろう。それらを味わい尽くしたとしても、夏は始まったばかりだ。 恵勇


鳥雲に入る生き方にルビはない 恵勇


🚲写真の街はカラフルで、自由さを感じます。自由というものを生き方にルビはないと表現するところに詩を感じました。鳥雲に入るという壮大な季語とマッチしていると思い感動しました。 西村 棗

🚲人の生き方や生き様に説明が要るだろうか?
、居るはずがない! そんなメッセージ性を感じました。
強い句だから良い句だ。 まんぷく

🚲生き方を言い切っていてかっこいいです。 葦屋蛙城

🚲生き方にルビはないけど、読み方はそれぞれ付けたいです とらママ

🚲人それぞれ、同じではないですね。 伊予素数

🚲なんだか納得です。でも、人生のルビってなんだろう。 つまりの

🚲鳥雲に入るという動物の季語に取り合わせた感覚的な「生きる方」という言葉。いっけん、なんだろうって思うのですが、
そこにルビがないと来た時に何故かとてもしっくりと来てしまい、
忘れられない一句になりました。 万里の森

🚲生き方にルビをふる発想がそもそも思いつかないけど言われたら納得。
俳句的発見が生きた句ですね。 コンフィ

🚲中七下五の措辞が素敵。「生き方にルビはない」って当たり前だけど、
同じ漢字でも違う読み方があるように、人生もいろいろな生き方がある、
ってことなのでしょう。詩的な措辞に惹かれました。 村瀬っち

🚲季語以外の措辞に映像はないし、人生訓めいてはいるんですが、
な説得力があり、やられました。 みづちみわ

🚲「生き方にルビはない」そう自由に生きればいいのです。
やりたいことをやります。 永田千春

🚲人それぞれ生き方は違うということでしょう。「ルビはない」という措辞に個性を大切にという思いが感じられます。 山川腎茶

🚲感覚的に好きな句でした。「ルビ」は読みづらい漢字にふりがなや説明をつけてくれるもの。漢字にルビはあるけれど、生き方にルビはない。
ルビがあれば間違えずに進めるのかもしれない。
それでも人生はルビなしで進んでゆくものだ。
そんな力強い勇気をこの句から頂きました。 里山子


感想文14件

万愚節けふからここが戦場です 赤尾双葉


🚲深い内容だと思います。
中七下五が嘘なのか、「冗談でしょう」と思っているうちに戦場になってしまっているのか。
この世界の状況を信じたくないと思ってしまう心に響きます。 茂木りん

🚲写真の街はカラフルで明るそう。そんな街が戦場になるなんて。
それは嘘であってほしい。
カラフルな街?戦場、万愚節?戦争が起こる現実世界という対比に作品の奥深さを感じました。 西村 棗

🚲ちょっとゾワッとしました。万愚節だと言っていられなくなる‥‥
そんな未来が来ませんように。 つまりの

🚲楽しい写真とは対照的に、
ここはロシアと隣り合わせの北欧だよとの警鐘句。 明 惟久里

🚲エイプリルフールの日に、「今日からここが戦場です」と言われるわけです。嘘みたいな話だけど、ロシア・ウクライナ情勢を見たりすると、
一概に嘘みたいともいえない世界情勢の中に私たちは生きているのだな、と。詠み手には「今日」でなく「けふ」にした理由を聞いてみたですね。
千代之人

🚲嘘のつもりで言ったことが、現実になってしまった。
「けふからここが戦場です」が嘘のままの世界だったらよかったのに。
 ノセミコ

🚲時事句、難関校に挑む進学塾の合宿、「バトル・ロワイアル」等のモチーフがありそう等、読み解き方が多岐にわたりそうな句。個人的には時事句読みをしたいです。
人間は時に愚かな選択をする……。 このはる紗耶

🚲万愚節という季語により「現実ではない」と言いながら、「現実になるかもしれない」怖さを感じます。
実際に、突然戦場になった地が世界中に溢れています。
もしかしたら私たちの街も。 とまや

🚲けふ、ここ、という時間と場所の臨場感に迫力があり恐ろしい。
これが嘘でない場所が古今東西いくらでもあることを否応なく感じさせられます。そして歴史に積み上げられた人間の愚かさも。 青井えのこ

🚲この戦場が新しい職場とか学校であることを切に願います。昨今の情勢では戦場がまさに戦場であるとリアルに怖さを感じます。 さおきち

🚲嘘を何となく嘘ともとれないようになるかもしれなくなるような今の状況。ゾッとしました。 まぐまぐ

🚲後半十二音の胸をえぐるような苦しさ。
この美しい街は「万愚節」としか言いようの無い、悪魔の力に屈服して行くのでしょうか。 おかげでさんぽ

🚲本当にこれが万愚節でよかった!という句。
ここまで切羽詰まらなかったとしても、世の中が悪い方向に行きそうな昨今、我々は心の中にこのパステル色の街の風景を携えていたいものです。 鈴白菜実

🚲新年度の始まりも万愚節と同じ4月1日。
新社会人としての決意表明でしょうか。 山川腎茶


夏の雨ゼリービーンズぶちまけて 桃園ユキチ


🚲今回の兼題写真とゼリービーンズのぶちまけ具合(!)がよく合っていました。 明 惟久里

🚲夏の雨の勢いや、夕立後のキラキラした感じいいですね。
ゼリービーンズの透明感や音が夏の雨と呼応しています。 中山月波

🚲カラフルなゼリービーンズは自分でもコントロールしきれない感情の象徴かもしれないと思います。この夏の雨は強く降っていそう。
人生そのものの夏を感じます。 このはる紗耶

🚲実際は床に散らばるゼリービーンズでしょうが、空から降ってくるゼリービーンズのようなキラキラした雨を想像すれば…
素敵です! 空流峰山

🚲お題の写真に降る夏の雨はカラフルなのかもしれないと思えました 渡辺かや

🚲明るくて楽しい、夏の雨 まのわ

🚲色の散乱を表すのにジェリービーンズいいですね。 紗羅ささら

🚲ゼリービーンズも見た目に好きなアイテムです。
良くないことだけど、街に散らばっている様子を思い浮かべると、
ちょっとワクワクします。 木ぼこやしき

🚲兼題写真のカラフルで明るい雰囲気がよく出ていると思いました。
視覚以外にも、ゼリービーンズをぶちまけたときの音と、
夏の雨が激しく打ちつけているときの音が重なって、
色と音の両方でイメージが膨らみます。 ノセミコ

🚲ゼリービーンズぶちまけたら、相当な惨事になりそう。
夏の雨にたたきつけられるのと同じくらいに。 唯果

🚲ゼリービーンズが 絵画か写真のように
広がって 色がはじけてる感じでとても好きでした 伊藤 柚良

🚲「ぶちまけて」にノックダウンです。
荒々しい中にも勢いがあって、私は好きです。 永田千春

🚲夏の雨から連想される濡れた青葉の艶と、カラフルなゼリービーンズの光沢が響いていると思います。ぶちまける、の措辞からスコールのような激しい雨を想像します。 緒方朋子

🚲ゼリービーンズってカラフルでポップで楽しいですよね。
映像がが明るく気分がぱっと明るくなります。 三月兎


産声は世界に色を与え夏 このはる紗耶


🚲確かに、新しい命の誕生は、この星の希望の光であり彩りになってくれますね。 明 惟久里

🚲出産の緊迫した場面から、安堵と喜びが広がっていく様子が伝わります。1年の中で最も光の強い「夏」という季語なので、世界が鮮やかに色づいていくようです。 雨野理多

🚲素敵です。
生まれた子の目に映る景色も、子が生まれて喜ぶ両親や親戚にも!新しい家族を得ての生活はまた今までとは違う生活になりそうですね! 空流峰山

🚲明るくて素敵です。 茂木りん

🚲春でも秋でも良いではないかといわれる方もおっしゃるかもしれませんが、世界に色を与えという力強さに合うのはやはり夏ではないでしょうか?漲る生命力の匂いさえ感じます。 モッツァレラえのくし

🚲産声は希望ですね!
健やかな産声がいつもどこでも聞こえるような世界になって欲しいです。 みずな

🚲本当にそうだと思います。詩的な表現とも言えますが、
実際にそういうことがあると聞いたことがあります。 天玲

🚲最後の「夏」への着地が何とも爽快で気持ちいいです。
調べもよく、とても好きな句です。産声万歳! 幸田梓弓

🚲世界に色を与えるという発想がすごいです。
生き生きとした生命感。 うからうから

🚲産声を聞く機会はもうないですが、
新生児の泣き声が町中で聞こえると、周りが明るく見えて、
つい探してしまいます、色が付いたのですね。 片岡六子

🚲誰しも世界に色を与えて産まれてきたのでしょう。
力強いです。 まぐまぐ

🚲ほんとだな、あの声が色を与えるんだな。
どんな色なんだろう、さまざまな誕生。好き句。 げばげば

🚲少子化の日本、もっと出生率が増えて欲しいものですね。 山川腎茶

🚲私はこのお句を読ませていただき、長野の青木島遊園地のニュースを思い起こしました。その遊園地せ遊ぶ子どもたちの声がウルさいと近所に住むたった一人の老人の苦情によって子どもたちの遊び場が奪われたニュースです。このお句に私は強く共感を覚えます。産声や子供たちの声は絶対に世界に色を与えているのです。
そして大人はその色を育て見守る義務があると私は思います。
このような感動のお句をありがとうございます。 丁鼻トゥエルブ


さぁさぁ!!
「ヒマなんFINAL」のヒマラヤ龍の発表、残すはベスト5を残すのみです!


いやぁ今回超ボリュームとなりました!
今回なんと全71名の俳人の感想文をいただきました!
怖ろしい数字ですね。過去最大の件数となりました!
トリッキーな新企画もありましたので、読み応えたっぷり!!
時間のある時ゆっくりご覧くださいね!
頑張って編集したので是非!


みなさんの感想文はもれなく掲載させていただきましたが、
万一「あたい、送ったのにないわ!」という方がいらっしゃいましたら
お知らせ下さい。二重三重チェックも出来ない量になってしまいました。

ご自分の俳句はありましたか?? ご自分の「推し句」はありましたか??

最後の「ヒマラヤ龍」の発表はもうすぐです!


感想文17件

虹の根に立つかのような句座でした 銀紙


🚲ヒマさんへの賛辞ですね。ヒマさんからでた虹がみんなに広がっていくように感じられます。 葦屋蛙城

🚲「虹の根に立つかのような句座」素敵すぎます。
ヒマなん句会ファイナルにふさわしい美しい句だと思います。 とまや

🚲私は最後にほんの少しだけ参加させて頂きましたが、
本当にこんな句座でした。 明 惟久里

🚲虹の根に立つ!宝物が埋まっていそうです。
そのような句座とは!ほんとうに宝物。 風早杏

🚲ヒマラヤさんへのご挨拶句として好きでした。
ふと見るといつも虹の根っこに立っていてくれそうなヒマラヤさんでした。
すてきな句座をありがとうございました。 みずな

🚲ほんとに。ヒマラヤなんちゃって句会ファイナル。
ほんとにありがとうございました。 げばげば

🚲本当にそうでした。終わってしまうのが、残念でたまりません。
そうかー!こういうふうにつくったらよかったんだ。
すてきな一句!! つまりの

🚲作中人物は「虹の中」ではなく「虹の根に立つかのような」と感じた。
周囲への憧れ・自分はまだその域には達していない等の感情が混ざり合っている気がします。共感。 このはる紗耶

🚲まさにその通り。ありがとうございました。 永田千春

🚲素敵なラストへの感謝句。
お気持ちがストレートに伝わって来ます。
虹の根の儚さも相まってラストに相応しいかと。 三月兎

🚲ヒマなん句会へのお礼句でしょうか。
色々とありましたが、虹の根に立っているかの様だというこの感覚がとても素敵だと思いました。 万里の森

🚲ヒマなん句会への賛辞と読みました。虹の根に立つかのような句座。
最高の褒め言葉ですね。この句会で得た気づきや感動を持ちつつ、
あとはそれぞれの虹を登っていこう。
そんなメッセージが浮かびました。 大山和水

🚲過去形がはかなくも美しい 大統領

🚲「虹の根」から、オズの魔法使いやOver the Raionbowを連想しました。虹の先には、夢を叶えるための場所や、悩みをなくすための場所が広がっているのでしょうか。
そうした虹の先に至るまでのスタート地点としての「虹の根」で、本句会を比喩したことで、僕自身の思い出もアップデートされました! 阿部八富利

🚲作者がこのヒマなん句会への思いを詩的かつ美しい措辞をもってストレートに詠まれた素晴らしいお句だと思います。 丁鼻トゥエルブ

🚲ヒマなん句会を楽しく比喩していて素敵です。
ヒマなん句会、攻めてる句が多くてとってもカラフルでしたね 平良嘉列乙

🚲その表現の素晴らしいことと的確なことに驚き、句意に共感し、込められた感謝や愛惜の気持ちに胸を打たれました。句末まで素晴らしい。
勝手ながら私的に天です。 青井えのこ


感想文18件

トラックは桜前線とか運ぶ 中村すじこ


🚲日本全国の物流を支えてくださっているトラック。
確かに桜前線と一緒に北上することもありそうで、その詩の言葉に心打たれました。 岸来夢

🚲いかにもヒマラヤさんのトラックが桜前線を運んで来てくれそうだと思いました。花冷えの中を! みずな

🚲実体のある色んな物と一緒に、目に見えない桜前線を運んでいるという発想が好きです。
トラックが走り去った後から、桜が少しずつ咲いていきそう。
トラックが運ぶのは物だけではありませんね。 雨野理多

🚲トラックはいろんな物を運びますが、桜前線も運ぶんですね。 風早杏

🚲トラックはいろんなものを運んでくれますね。
きっと桜前線も運んでくれるのでしょう。「とか」がいいです。
ヒマラヤさんへのご挨拶句でもあるのでしょうか。
とても素敵だと思います。
ヒマさんありがとうが伝わってきます。 つまりの

🚲トラックは桜前線なんか運びません。 しかも、とかだなんて。
でもそこが俳味なのかなと。好きな句です。 唯果

🚲とか、がいいですね。魔法のトラックは桜前線のように通りゆく街々を春にしていくのでしょう。  清水縞午

🚲「とか」がなんだか可愛らしいです。 まぐまぐ

🚲「とか」につきます。
この口語が最大限に活きていると思います。 幸田梓弓

🚲「とか」が好きです。様々を積んでトラック今日も行く とらママ

🚲「とか」の適当さが良い。ヒマさんへの挨拶句としてもすてき。 天玲

🚲この句はヒマラヤさんに捧げる感謝の句ですね。
「桜前線とか」が素敵です。 オキザリス

🚲ヒマラヤさんのことを詠まれているようですね。
「桜前線とか運ぶ」って素敵な詠みだなぁ。 空流峰山

🚲ヒマさんへのご挨拶句ですね。
北上するトラックはあたかも桜前線を運んでいるかのようである、
という意味の他に、例えばトラックの荷が合格祝の品であるなど、誰かの人生に春のかけらを届けているという象徴的な意味も読み取ることができると思います。
とか」の措辞にシャイなご本人のイメージが重なりますね。 緒方朋子

🚲桜前線に合わせて北上するトラック。素敵な景が浮かびます。
とか」と少し雑な感じにしているのにトラック運転手の照れのようなものが見えて良いなと思いました。
「ええ、桜前線とか運んでますよ」とぶっきらぼうにでも嬉しそうに話している運転手が浮かび素敵だなと思いました。 閑々鶏

🚲桜前線が季語かどうかはさておき
ひまさんへのご挨拶句として秀逸だと思いました。 みづちみわ

🚲トラックの通った場所から次々に桜が咲いていくのを想像しました。
並のドライバーではとても無理でしょう。
発想が本当に素敵なだけでなく、ヒマさんを讃える気持ちまで感じるなんと粋な句でしょう。 青井えのこ

🚲これはヒマラヤさんが運転しているトラックですね。
ヒマラヤさんは、荷物だけでなく、桜前線のようにみんなの心に次々と
俳句の楽しさを配り届けていたのだと思います。 鈴白菜実


感想文19件

ペンキ屋に曾孫七人ソーダ水 卯月紫乃


🚲曾孫七人がサイダーを飲んでいる海外のペンキ屋、そして、かっこいいおばあちゃん、いいです!すかっと気持ちいい句! とまや

🚲ペンキ屋でカラフルな色味を想像しますし、一族揃ってソーダ水飲んでる風景が良いなと思いました。曾孫が良い。 赤尾双葉

🚲にぎやかで楽しそう!
七はちょうど虹の色の数なので、カラフルなペンキ屋さんにぴったりだと思いました。ソーダ水はお手伝いのご褒美なのかも。 雨野理多

🚲賑やかですね。曾祖父さんも現役でしょうか。
ソーダ水が明るく楽しい気分にしてくれます。
カラフルな街はこの一家の作品なのかもしれません。
とても好きな句です。 桃園ユキチ

🚲曾孫7人が並んでソーダ水飲んでるっていいなあ。
みんな色んな色のペンキつけて。 紗羅ささら

🚲ベテランのペンキ屋さんの日焼けした、深い皺のある顔が浮かびました。ソーダ水のキリッとした爽やかさが良い清涼感に繋がっていると感じます。
 岸来夢

🚲この街の景観が、ペンキ屋が、代々受け継がれていくような感じがして素敵だと思いました。流した汗水も、ソーダ水の味も、思い出として残り続けていくのでしょう。
ノスタルジックでいいなあと思いました。 西村 棗

🚲ペンキ屋の一語で、風景がカラフルに見えました。
子だくさん、孫沢山の働き者のペンキ屋さんなのでしょう。
ソーダ水の季語で弾けるような賑やかさと幸せが伝わってきます。 みずな

🚲曾孫七人ソーダ水の泡のようにポコポコと、
兼題の色彩の明度と合っていました。 オキザリス

🚲7人の個性が感じられるし、
ソーダ水にあってていいなと思いました 渡辺かや

🚲年齢もあるし、このご時世だし、ペンキ屋はもう廃業しているんだろうけれど、ペンキ屋という仕事で、子どもたちを育て、今は曾孫が7人も。
カラフルなソーダ水を飲んでいる曾孫たちを目を細めて見ているお爺ちゃんが見えるようです。 唯果

🚲トニオロレンツォリカリドソフィアアマンダグレタフランチェスカダビデ爺さんの自慢の曾孫は皆仲良しだ。
説明抜きでいい句だ。それでいいのだ。 まんぷく

🚲賑やかなペンキ屋さん。ペンキ屋さんに七人の曾孫。
カラフルな虹を想像しました。希望に溢れていますね! 空流峰山

🚲措辞に凄くリアリティを感じます。
そしてソーダ水が何故か抜群に合うんですけど!(笑)
説明できませんが、とても好きな御句です。きっとペンキ屋のおじいちゃんは孫、曾孫たちに大切に思われているんでしょうね。 大山和水

🚲愉快です! 
ひ孫がそろってそれぞれ好きな色のペンキを塗っていたらすごいですよね。季語もとぼけた感じがでていて、好きな句です。 村瀬っち

🚲ペンキやさんは繁盛しているのですね。
元気な子供たちの声が聞こえてきます。 栗田すずさん

🚲ペンキ屋というカラフルな色を感じさせる店が出てきて、そのペンキ屋に曾孫が7人!なんて素敵な家族なのかしら。
可愛い子らがソーダ水を飲みながら、きゃっきゃと遊ぶ姿も見えて、
素敵な一句だと思いました。 万里の森

🚲ひ孫7人のリアリティーですね 明るい生活が見えます 伊藤 柚良

🚲ペンキ屋の末広がりのおめでたい感じを軽くソーダ水でまとめたところがいいなと思いました。 中村すじこ


三度目の夏空みんなありがとう! ヒマラヤで平謝り


🚲三度目の夏空に思いがいっぱい。ありがとう! まのわ

🚲私は「ヒマなん句会」の第五回「誘いの公園」から参加しましたが、
「ふらここを飛んで降りた子二児の母」と詠んで、いきなり「ヒマラヤ一番星」という賞?を頂いたことが、未だに忘れられません(アーカイブ)。
あの頃は‥‥‥いや、今でも、へたくそな句を詠んで恥をかいてますが、
夏井先生以外の誰かに句を見せて感想やコメントを頂くことが嬉しいことだと知ったのが「ヒマなん句会」でした。
多分これ以降です。
俳句生活や俳句ポストで取り上げられた句をご自身でツイートする方って結構いますが、そんな句にコメントをつけるようにしたのは。
なかなか纏まった休みを取れない身の上ですから、Twitterではイイネを付けるくらいですけども。
ともあれ。自分の句にコメントが付けられることが嬉しいと感じられた。
自分が他人様の句にコメントを付けるきっかけをくれた。詠みと読みの楽しみであり、句作の両輪を知るきっかけをくれた。
主催者様には、知る限りの感謝の言葉を差し上げたいけど、結局は「どうもありがとうございました」としか言いようがありません。
この句について、主催者様の句だと確信してのコメントでした。
ありがとうございました!! 千代之人

🚲このような素敵な学びの場を提供していたたきほんとうに感謝しています。ありがとうございました! 幸田梓弓

🚲どれほど辛い別れでも、こんな風にサヨナラできる人すごいなと思います。 明 惟久里

🚲まっすぐに心に届いて、何だか自然と「こちらこそありがとう!」と思えた作品です。 岸来夢

🚲もうなにも言うことはありません
ヒマさんありがとうございました!私は三回のみの参加でしたがとても楽しかったです。本当に御苦労様でした。 葦屋蛙城

🚲感想文募集の最後にこの句が来るとは、、、
シャッフルだとしたらすごい奇跡だなぁ コンフィ

🚲3年間本当にありがとうございました。 栗田すずさん

🚲これはヒマさんのメッセージ句でしょうか(T . T)
思い起こせば右も左も分からないTwitterで初めて飛び込んだヒマなん句会。この句会が無ければ、私がTwitterを続けることも俳並連に入る事もなかったかもしれない、運命のような出会いでした。 万里の森

🚲これは ヒマちゃんからかしら? 
こちらこそ 長きに渡って楽しませていただきありがとうございました
下手くそで、ちっとも賞はとれなかったけど、
楽しかったですよ 伊藤 柚良

🚲単独で見ても、夏空と措辞の取り合わせがみずみずしくて想いが輝いています。それが最後にあるなんて、ヒマなん暦の短い私でもグッと来ちゃう。
三度目の夏まで、長い間お疲れさまでした。
ありがとうございました! 青井えのこ

🚲ヒマラヤさんかなぁ。こちらこそありがとうございます。
三度目の夏というと、野球部に入った高校一年生が三年生に上がって、
夏の甲子園に出場してるくらいの濃密さですよね。
それほどの期間に及んでヒマなん句会を開催して下さっていたんですね。
本当にありがとうございます。最後、参加出来て良かったです。
万感の想いの込められた素敵な御句と思います。
共感しかありません。 大山和水

🚲多分これ、ヒマラヤさんの句?
違っていたとしても、こちらこそ、ヒマラヤさんに心からお礼が言いたいです。17回の開催、お疲れ様でした。
そして本当にありがとうございました! 鈴白菜実

🚲ありがとう、ありがとう。
ヒマラヤさん、素敵な俳句たちとの出会いをひたすらにありがとう。閑々鶏

🚲こちらこそありがとうございます 中村すじこ

🚲ストレートな詠みがとても好き。どこまでも明るい夏空。
湿っぽくない終りもいいね。兎もありがとう! 三月兎

🚲本句会への感謝を代弁してくれた句として選ばさせて頂きました。
中学、高校の部活も三年です。爽やかなひと時代の代名詞としての「三度目の夏空」が、感謝の気持ちをさらに大きくしてくれます。
誠にありがとうございました! 阿部八富利

🚲ありがとうございました!
Twitter句会という画期的なシステム、ヒマラヤ龍など俳句を気軽に語ろうというコンセプト、どれも素晴らしくヒマラヤさんの優しさに包まれたような句会でした。
終わってしまうのは寂しいですが、ヒマなん句会の感動が参加者観覧者すべての人の心に根をはっていると思います。 平良嘉列乙

🚲素直に一番気持ちが伝わってきました。
そんなこと言われたらうれしさとかさみしさとかいろんな気持ちが
混ざって混ざって泣いちゃうなぁ! 里山子


やったぁ!!ちょっとあざといですが、ボク「初ヒマ龍」!!

みんなありがとー!!


・・・かと思ったのですが・・・。途中までトップだったんですけど、
世の中うまくいかないものです。


サササーーっと現れて、気が付けば過去最高の圧倒的件数の感想文で、
あの「俳句賞ハンター」「天才俳人」「どこにいっても特選」と
誉れ高いあの人が、最後のヒマラヤ龍です!!

感想文24件

ペダルから足を放して夏に入る げばげば


🚲夏の訪れを思いっきり楽しみにしている様子が伝わります! 空流峰山

🚲下り坂でペダルから足を放してちょっと広げてさーっと自転車で下っている様子が浮かびました。
夏に入る気持ち良さと響いていると思います。 岸来夢

🚲体全体で風を受けるこの開放感がたまらない! 有野 安津

🚲爽やかな風を受けながら坂を下っていくのが「夏に入る」ってかんじでいいですね 渡辺かや

🚲夏に向けてもうどうにでもしてくれという疾走感。
絵本「なつのおとずれ」のラストページに並んでいそう。 片岡六子

🚲通常の句会であれば、今回、迷わずこの句をにいただきます。
みんな、一度はこのシチュエーション、きっと下りの坂道などで経験あると思いますが、まさに、夏に入るという季語にぴったりかと。
坂道の先にキラキラ光る海岸など想像しました。幸田梓弓

🚲足をはなしてが下五に効いていて爽快! 風花美絵

🚲そうそう!夏はこんな感じ。 つまりの

🚲さわやか。大きな五時半の夕焼けをバックに、
この長い長い下り坂をゆっくりゆっくり下りたくなる。 ノセミコ

🚲前半十二音の軽やかさ。坂道を下っているのでしょう。このまま、風を受けたまま夏に入るという爽快さ、大好きです。 おかげでさんぽ

🚲夏の解放感が伝わってきます。 まぐまぐ

🚲軽やかで明るいところに惹かれました。
坂道を下っていく様子が想像でき、青春を感じさせる清々しい作品だと思いました。 西村 棗

🚲ペダルから足を放す、夏に入るときの動作としてこれ以上ぴったりくるものを思い付きません。
坂を勢いよく下っていく、あの瞬間の風を感じました。 桃園ユキチ

🚲自転車で坂道を下る場面ですね。
あの一コマが夏の入口という発想が素敵です。 うからうから

🚲坂道をわ〜っと足を離してスピード出している景が見えます。 伊予素数

🚲春のまち、自転車の下り坂、足を離し、少し開いているのかな。
軽やかに風を切って、パステルな春から、極彩色の夏へ!   清水縞午

🚲わぁ!「足を放して夏に入る」が凄く良いなと思いました。
両足をペダルから外して前方に突き出している景がありありと浮かびます。
下り坂なんでしょうね。
勢いを増していつの間にか作中主体も周りの景も夏にチェンジ!!
そんなアニメ映画のような、一コマを想起させられました。 大山和水

🚲ペダルから足を離せるのは坂道下りなのかな。
坂道から見える世界が夏で。
雲がもくもくして。太陽がギラギラして。 平良嘉列乙

🚲坂道を下る自転車で、ペダルから足を離してスーっと下っていく。
アニメの1シーンのような爽やかさを感じます! 阿部八富利

🚲ペダルから足を放すということは坂道を下っているのでしょう。
全身で風を受けて夏を迎え入れたのですね。季節の移り変わりを受け身ではなく積極的に捕まえにいっているよう。昨日までとは違う私。
ヒマなん句会ラストにしてここから更なる成長を誓う一句。 北欧小町

🚲書かれていなくとも絶対に下り坂だとわかります。
それもまあまあ長い。
そうね、ペダルを解放してしまったら夏に入っちゃうよ。
シンプルながらみずみずしさと説得力が素晴らしいです。 青井えのこ

🚲子どもの頃は坂道なんかで自転車に乗っていてスピードが出たら、
意味もなくわざわざペダルから足を離して真っ直ぐ伸ばし、それがなぜかすごく楽しかったのを思い出しました。勢いがいいです。 細川鮪目

🚲勢いよく自転車をこいで、夏になっていくのですね。 栗田すずさん

🚲恵勇の私的特選3席
非常に過不足のない表現で、坂道、自転車、そしてサドルの上の人物の笑顔まで、ありありと描いた。主体の動作と動詞を含む季語の選定が完璧
シンプルな構造だが、企みに満ちた作品。 恵勇



今回の「ヒマラヤ龍」は、げばげばさんでした!

数々のネット句会も大暴れ、
そして組長等々プロ俳人が選者のテレビ雑誌の投句先にて華麗なる活躍、
そして「ヒマエク」どころか「ヒマラヤ龍」まで掻っ攫っていきました!
しかも最終回で過去最高件数までたたき出しました!
クソートチュウマデボクガドラゴンダッタノニ!!

でもボクもたくさん感想文いただけたのでうれしいです!

げばげばさん、おめでとうございます!!

最後の「ヒマ龍」ですが今回の最終回まで、
たくさんのみなさんのお声をいただけたという事が「ヒマなん」の誇り!
この句会の企画がきっかけで、気軽に感想を言える事に対して少しでも
ハードルが下がってくれていたら幸いです。

「ヒマなん」はなくなりますが俳人や俳句はわんさかツイッターで
見ることができるので、お気に入りの句を見つけたら
今以上に感想を言い合ってみましょう!

ボクの句への感想ももっとお願いしますね!


今回は以上です!                          明日はいよいよ「ヒマラヤ地」の発表です!!
 

第十七回 ヒマラヤなんちゃって句会 FINAL!!

「ヒマラヤ苺」等々発表!!
「ヒマラヤ地」発表!!
「ヒマラヤ天」発表!!


ヒマラヤなんちゃって句会 アーカイブ
俳並連1st句集 「ふんわり」
恵勇先生の俳句小説シリーズ! 
「ほんとはね」 ヒマラヤで平謝り

選句 本文 編集/ヒマラヤで平謝り 
兼題画像/卯月紫乃    
SpecialThanks/髙田祥聖 カニくん


お試しで作ってみた項目ですので、本当にサポートしていただかなくてもいいのですが、万が一なんとなくそんな気分でしたら・・・!