しーちゃん

housekibako:歌詞

助けて、って言ったら正義の味方が見つけてくれるって思ってた
だけど呼び続けても、誰も来なかった

小さな箱を抱きながら 爪をたてたら痛いだけで
でもその痛みがどうしようもなく心地よかった

ベッドの上では寝られなかった やわらかいものは苦手だった
冷たく固い床でひとり横たわって眠った

痛々しいものを見るのが好きだった なぜかとても安心した
靴下は履かなかった ずっと裸足で石を踏んだ

そうじゃな

もっとみる

名前も声も、昨日まで存在すら知らなかったあなたに会って。

「こんにちは。はじめまして。」

そんなことすら言う前に、あなたは私を見つけてくれて、
どうしてだかわからないのに惹かれてしまったと伝えてくれた。

とても不思議なことだけれど、世の中はそんな不思議な重なりの連続で成り立っているのだと思う。SNSが広がった今、お互い会ったこともないのに、どちらかが一方的に知っている、なんてよくあることだ。

.

こういう「出会い」の機会を持つたびに、私の中である

もっとみる

秘密

胸が張り裂けそうだ。そんな言葉が、赤く熟れた“ざくろの実”を前にする私の口からこぼれ落ちた。

.

.

.

告白したいことがある。

あれは確か9歳のころだから、実に15年越しに口を開く。
この"罪”の時効が一体何年なのか分からないけれど、こんなふうに眠れない夜は、言いもしたくない過去の秘密や積年の心のとっかかりを吐き出さずにはいられないだろう。

. . .

. .

通っていた小学校は

もっとみる

私は、私を抱きしめたい

私の母は教育者だった。
公文式の先生で、全国でも優秀な指導員として、何度も表彰されていた。

事実、本当に優秀だった。彼女のおかげで、4歳になっても喋れなかった子、ダウン症で突如奇声をあげるので、親も手を焼き塾をたらい回しにされていた子、発達途上で不登校になっていた子が、喋れるようになったり、とても大人しくなったり、県トップの進学高に通ったりしている。母は塾に通う子供たちには懇切丁寧に指導していた

もっとみる

上を目指すために、まず下を目指した。〜美容研究家忍者みやゆうの生きる術

※この記事は「挑戦する人を孤独にしない」をコンセプトとしたLOOKMEを通じて取材し、5月末日公開のメディア“SPOTWRITE”にも掲載予定の記事です。

20歳。彼は悩んでいた。

専門学校まで通った美容の道に進むか、
小学校の頃から大好きなマジックの道に進むか。
どちらも真剣に打ち込んできたため、自信もプライドもあった。決めきれなかった。

しかし当時、そんな彼に対して家族も友人も呆れて言う

もっとみる

親友

最近、小学校の頃からの親友に会う約束ができた。最後に彼女とあったのは高校2年生の時だから、実に7年ぶり。その間、LINEは知っていたけれど、一切連絡を取らなかった。けれど、何も言わなくても、離れていても、知らなくても、決して揺るがない信頼が、私と彼女の間にある。

.

彼女は同調をしない。例えば、悩み相談や愚痴を吐く時、共感してもらえるとホッとしたり味方だと思ったりする人は多いだろう。しかし彼女

もっとみる