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とある柴犬

noteを久しぶりに開けた。書いてみようと思った。理由はここ数日の気持ちの流れからきているとは思うけれど、今はまだまとまらないので、自分の中に溜めておこうと思う。

私には、大好きな柴犬のYouTubeチャンネルがある。柴犬の名前は「らんまる」という。今日更新された動画を見て、涙をぽろぽろ流した。

長いこと、らんまるの動画を追いかけていた。生活の一部だった。日本のどこかで今日もお散歩をしているのかなと考えるだけ、心がくすぐったくなる。推しポイントは、お尻をフリフリしながらお散歩する姿。らんまるの素朴な可愛さだけでなく、ご家族かららんまるへ注がれるあたたかい視線、私が住んだことのないのどかな風景も魅力的だ。

地震が起きた。

「もしかして」と心がざわついた。すぐにYouTubeを開くと、らんまるは避難生活をしていた。らんまるはそこにいた。よかった。安堵したし、ご家族も近くにいるのかなという雰囲気に、ふっと、肩の力が抜けた。

そこから毎日、らんまるのチャンネルは更新してくれている。今日、らんまる一家のおうちの2階部分が崩れている映像が映し出された。生きていて本当に良かった、と、なんて惨い、大好きなおうちがなくなっちゃったじゃないか、とが、ぐちゃぐちゃになった。勝手に涙が溢れた。

どうにもならない日々で、らんまるご家族のいたみは、考えても想像しても足りないだろう。そして、被災と報じられるニュースそれぞれに、これだけの重みがあることを体感した。

全てに想いを馳せることは難しいし、そんなことをしては人の心は破綻してしまう。だからこそ、今日私の気持ちに起きた衝撃と悲痛は、しっかりと胸に刻んでおきたい。

またらんまるご家族が穏やかに過ごせる日々を、なるべく早く取り戻せるよう、遠いところからだけど、願っているよ。

お読みいただきありがとうございました。
それでは。また。

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