アイオライトの話
(2023年3月のアメブロ記事をリライトしています)
アイオライトは、先月のクリソベリルキャッツアイと同様に新しく誕生石の仲間入りをした一つ。
3月にカテゴライズされた理由は、鉱物名「コーディエライト」の名付け親である地質学者さんが3月生まれだから。
この話だけ聞くと星座とも関係ないような気がしますが、それを抜きにしてもアイオライトはとても魅力的。
個人的に最近アツいこの石の魅力をご紹介していきます。
魅力その1:多色性
石の中には特別な光源がなくても、光の当たる角度によって色の見え方が変わる性質を持つタイプもあります。
そして特にその性質が顕著なのがアイオライト。
スミレのような青みの強い紫から褐色へ、大きく変化します。
その性質からか、古代の海賊たちがお守りとして持っていた伝説があり、もっとも紫色が強く見える方角へ舵を切ったのだそうです。
動画では色変わりの様子が分かりやすいように二色鏡を使いましたが、手の中でクルクルするだけでも変わっていく表情がおもしろい。
時間がとける魔法にかからないよう、鑑賞を楽しまれる際は気を確かにもつことをオススメします……!(大げさ)
魅力その2:インクルージョンとのコラボ
アイオライトは硬度7~7.5と、キズへの抵抗は普通の強度なのですが、衝撃には弱いのでクラックが入りがち。
本来なら透き通った宝石質のものほど評価が高いのです。
でもオタクの間で最近人気なのが、アベンチュレッセンス(インクルによるキラキラ効果)を見せてくれるもの。
アイオライトサンストーン、ブラッドショットアイオライトという名前で出回っています。
※先の動画も実は、左がブラッドショット・右がサンストーンのアイオライトです
区分がハッキリしないまま売られている場合もありますが、個人的にはこういう風に明確に分かれてくれると嬉しいな、と思ったり。
アイオライトサンストーン
インクルの成分のほとんどがヘマタイトで、赤みはないもの。アベンチュレッセンスは銀色と単一カラーですが、例えるなら満点の星空のよう。
普段は青紫一色の「スン……」とした佇まいだけど、かたむけるとチラリと光る控えめさが素敵。
ブラッドショットアイオライト
この記事のカバー画像にも上げているので、ご参考ください。
インクルの成分にレピドクロサイトも入っていて、血しぶきのような赤みが見られるもの。アベンチュレッセンスも多彩で、例えるなら銀河系の宇宙のよう。
こちらも手の中でクルクルすると華があって、どこから見ても表情がちがうのは圧巻の眺め。
……同じ鉱物をいくつもコレクションするのは避けるのですが(汗)
好みの子を数千円でお迎えできる場面に遭遇すると、マイルールも吹っ飛びがちなのが重度のオタクのよくないところ。
このブラッドショットは表も裏も美しくて指輪にするのはもったいないから、揺れるピアスにする予定です。
占い視点から見たアイオライト
この石をずっと見ていると、トートタロットのとある一枚を思い出してしまいます。
持ち主の行くべき方向を示す伝承、
青紫色の石にふりかかる赤い血、
石の中に浮かび上がる星空。
そう、アテュの戦車のカードです。
(甲冑の人が持つのはアメシストの聖杯だったりと、細かいところは違いますが……)
アイオライトの見た目は強そうな雰囲気の色なのに、衝撃にはよわいガラスのハートなところまで戦車のカードとよく似てる。
人生の目的を見失わずに進みたい時には、戦車のカードもアイオライトも強く味方をしてくれるはず。
新しいスタートを迎えつつある人には特にピッタリな2つです。
迷いの多い人にとって、アイオライトはきっといいお守りになりそう。
ぜひ身につけてお楽しみくださいね~~!!
バックナンバー(note版 準備中)
1月 ガーネット💎
2月 クリソベリルキャッツアイ💎
4月 ダイヤモンド💎
5月 翡翠💎
6月 ムーンストーン💎
7月 ルビー💎
8月 スピネル💎
9月 サファイア💎
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