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#2.青梅と将門の誓い ~金剛寺・梅岩寺~

東京都 青梅おうめ市の名は、平将門公が植えた梅の木が由来となっている。
将門が、青梅の金剛寺あたりを訪れた際に、馬の鞭に使用していた梅の枝を自ら地面に挿し、「願いが叶うなら咲き誇れ、叶わないなら枯れよ。」と言ったところ、梅の枝が根付いたという。

--平将門ゆかりの地をめぐる。
前回、投稿したこちら⇩の記事の続編になります!

金剛寺

‎ ‎𐰷 金剛寺 公式サイト

その開創の由来は伝えるところによれば、承平年間(西暦931年~937年)に、平将門がこの地に来たとき、馬の鞭としていた梅の枝を地にさして「我が望み叶うなら根づくべし、その暁には必ず一寺建立奉るべし」と誓ったところ、この枝は見事に根を張り葉を繁らせたことから、京都蓮台寺の寛空僧正が、ご自分で彫られた弘法大師像をいただき、寺名をお大師さま(空海)の灌頂号「遍照金剛(お大師さまが恵果阿闍梨からすべての密教を受け就いたときに送られた号で、あまねく世界を照らすという意味があります)」にちなみ「金剛寺」とし、安置された将門の念持仏・阿弥陀仏(別名、無量寿仏=量(はかり)しれない光を持つ者)から無量寿院と号したといいます。
この梅の木がつける実がいつまでたっても青く、熟すことがなかったことから、いつからか「将門誓いの青梅」と言われ、この土地の名も青梅と呼ばれるようになり、寺は青梅山と称することとなりました。今も境内に立つ青梅の木はこの土地が青梅市となった今日も、この街を見守り続けています。

金剛寺 公式サイト
本堂

東青梅駅にある天寧寺、勝沼城址を回った後、青梅線に乗り一つ隣の青梅駅へ。
この辺りにはお寺などの名所やちびっこが好きそうな鉄道公園もあるので、ふらりと散策するのも楽しそう。駅には観光案内所が設置されている。自然はもちろんのこと、歴史も感じることができる青梅の街並み好き。
駅から10分ちょっと歩いて金剛寺に到着です。

枝垂れ桜

正面から入ってすぐ、美しい枝垂れ桜が咲いていました!こちらのお寺は花寺としても有名みたいで、おそらくお花見に来たであろう参拝客の姿が結構ありました。

将門誓いの梅

平将門の伝説を持つ古木。しばらく桜に目を奪われましたが、本命である誓いの梅はその奥の本堂前にありました。この姿からも歴史を感じますが、現在では完全に老衰期であるそうです・・・。

花は終わってしまったけど、青い梅が実っているのを見られた~!
この梅の実は季節が過ぎても黄色く熟さず、いつまでも青々としている。植物学的には突然変異ということになるみたいです。
そのことから、青梅という地名の発祥になりました。

とろろ蕎麦

朝11時に東青梅駅で待ち合わせして、氣付いたらお昼時を過ぎていた。金剛寺の近くにある『青梅十割手打ち蕎麦わせいろう』でお昼ご飯。
大好きなとろろ蕎麦をいただきました♡ お蕎麦も美味しかったし、お店の雰囲気もよくてゆっくり休憩できた。

豆乳ソフトクリーム

お蕎麦屋さんからほんのちょこっと歩いたところに氣になるお店を発見・・・!
『とうふ工房 ゆう』おとうふ屋さん!!店前にデカデカとソフトクリームのポスターが掲げられていました。
大のとうふソフトクリーム好きとしては食べずにはいられないよっ!!!(ソフトクリームで好きな味はとうふと日本酒味です)
めちゃくちゃ濃厚で自然な甘みで美味しかった~♡♡ また食べたいなぁ。

ソフトクリームを堪能しながら青梅駅まで戻る道の途中で、旧稲葉家住宅という江戸時代に青梅宿の町年寄を勤めた稲葉家の旧宅に立ち寄りました。そこで案内をしてくださったスタッフの方から、「この近くにある梅岩寺も桜の名所なので是非行ってみてください。」とおすすめされ、せっかくなので帰る前にそちらにも行ってみることにしました。

梅岩寺

‎ ‎𐰷 梅岩寺 公式サイト

青梅・仲町にあり、本尊は虚空蔵菩薩である。
長徳年間(九九五~八)寛朝の開山。寛仁年間(一〇一七~二〇)阿部郡司源広の創立と伝え、永禄年間(一五五八~六九)金剛寺八世・良淀を中興開山としている。
後、長い間無住。文化年間(一八〇四~一七)海弁が法流開基第一世として本堂庫院を整備した。
間もなく安政四年(一八五七)三月十八日、上町より出火し山伝いに延焼、為に堂字すべて焼失し、現在の建物は昭和十年九月落慶のものである。
慶安二年(一六四九)五石の朱印状を受けた。境内には天明五年(一七八五)の北向き地蔵はじめ千供養塔(延享元年・一七四四)、文化十四年
(一八一七)普門晶十五万巻供養七観音塔他、石造建造物が多く、境内から裏山にかけて西国三十三観音の写しもある。
前庭の「しだれ桜」は市天然記念物である。

青梅市史
本堂前の枝垂れ桜

梅岩寺には立派な枝垂れ桜が本堂前に一本、そして奥の山沿いの斜面に一本ある。梅岩寺の枝垂れ桜は、先ほどの金剛寺の桜と姉妹樹らしい!

山沿い斜面の枝垂れ桜

わー!なんて見事な!!桜のカーテンみたい。風が吹くと花びらが舞い散り、こちらに向かって降って来る・・・桜吹雪。
本当に本当に美しくて。正面から照らす、夕刻前の穏やかな陽の光がまた綺麗でねぇ。神様が「此度の志事、ご苦労だった」と言ってくれてるみたいで。頭の中でいい感じのBGMを添えてた。(笑)
最後にステキな場所を紹介してもらえてよかったな~♪青梅線に乗ったら、この先にある奥多摩や御岳山も最高なんだけど、青梅散策もほがらかな感じで楽しいので是非ご縁があれば行ってみてください!

将門公は、日本三大怨霊で首塚の呪いとか怖い話もあるけど、“正しき心”で“正しく祈れば”全然そんなことはないんだ。それはどこのどの神様でも同じことなんだけどね。

今回、お供してくれた方には「今日は車じゃないし、いっぱい歩く」とは伝えてあったけど、「一緒に色んなところを見て回れて、ついでにいい運動にもなった」と楽しんでもらえたようでよかった。また平将門ゆかりの地へ行きたいらしく・・・、次は茨城県坂東市にある『平将門の胴塚』に行きたいって。

えっ、またあそこに行くのか?!何年前か忘れたけど、坂東市でも胴塚を含め何ヶ所か巡って将門ツアーやったんだよなぁ。確か夏でめちゃくちゃ暑かったような記憶ある。
今調べたら、毎年11月に『将門まつり』が開催されるらしいじゃん!だいぶ先にはなってしまうけど、祭りに合わせて行くのもいいかも。
前に行った時と今とでは、自分の波動や状態も、あちこちから神事で集めたピースの数も全然違っているだろうしな。明らかに何か変わってくるものがあるんだろうな。と、ちょっと期待・・・!


‎-青梅と将門の誓い-
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