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死に損ないのブルース〜プロローグ〜

2020年5月23日午前0時過ぎ。
私は書店の屋上から飛び降りようとした。

本当に飛び降りたかった訳では無い。
助けて欲しかっただけ。
だから警察に「今から死にます。」って電話した。

それから警察が来たけど、パニックになってフェンスをよじ登ろうとしたら身柄確保されてパトカーで警察署に行った。

話を聞いてくれるって言ったのに留置所に入れられた。
床に毛布とトイレットペーパーがあって、トイレもあって小さい窓から紙コップで水をくれる。

最初はパニックで暴れていたけれど、誰も助けてくれないって思ったから硬い床で寝た。

途中で目が覚めたけど、どうすればいいか分からずに飲む用にくれた水を頭にぶっかけてヘラヘラしながら留置所で歩いていた。

それでも暇だったのでトイレットペーパーをこよりみたいにして文字を作った。【助けて!】って。

それからしばらくして、保健所の人と病院の先生が来て診察されて精神病院に入院することになった。

それから私の精神病院入院物語が始まるのだった。

続く。

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