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「人気が出たいモデルは恋人の話は一切しない方がいいです。」ってTwitterしたカメラマンさんがオーバーキルされた件について🔪


ニューハーフのひめゆりゆなです。

職業を書く際にはスタイリスト・カメラマンという肩書きに救われています。

女装サロンStudioRAARのスタイリスト・カメラマンです。

私のカメラ技術は
経験年数的にはようやく様になってきた
光の使い方をちょっと覚えてきた
くらいのレベルで、きっとそんなにすごくは無いです。

どちらかと言えば、自分の持っている膨大な衣装の量にお客様からの需要は高く
それと共に、自分がコスプレをするからという理由で店内のスタジオセットを凝って作るのが求められている要因だと思います。


主な活動を示すSNSはTwitterで、近頃はTwitterからカメラマンさんのことをフォローして、ツイートの内容から技術を習得してやろうだとか、そんなことにもやっと注力出来るようになりました。

そんな中、記事の見出しにもしたとある男性カメラマンさんのツイートを見かけました。
私が見かけた時点では炎上して叩かれまくっていて
さっき確認したら遂に鍵をかけた閉鎖アカウントになって追い込まれていたみたいです。

当該のツイートをもう一度コピーして貼り付けます。


カメラマンに人気が出たいモデルにアドバイスなんだけど
恋人、配偶者の話は一切しない方がいいです。
『そんなの、撮影、モデルの仕事とは関係ないじゃん』
というのは、本当ただの綺麗事で、おじさんの心はガラスでできているからね。
カップルフォトとかやって仕事無くしたフリーモデルとかもいるし


このツイートをした男性カメラマンさんは、ユーザー名から察するにきっとYouTube動画でカメラマンへのレクチャーだとかをしていたんだと思います。
閲覧数が多い方がいい活動ですから、鍵アカウントにするのはきっと不本意な結果だと思うんです。

炎上するには炎上した理由があるにしても、過剰に叩かれてアカウントを閉鎖し、それを討伐をしたみたいな歓喜のツイートされていた人がいたのを見て流石に気持ちがモヤモヤとして、上手くは言えない気持ちを順にしてきちんと文章に化して書きたくなりました。

そこで、ここからいくつかの項目に分けてこの事項についての私の考えを書こうと思いました。
書く順はこちらです。

・なんでこのカメラマンさん炎上したんだろう(カメラマンさんの悪かった点)

・このカメラマンさんの当時の心境の考察

・筆者があからさまに男性カメラマンから性的消費の対象として見られていた時の話(極論の対比する例)

・男性カメラマンが女性モデル(性対象になり得るモデル)を性的に見たり、恋愛的な交際を期待するのは悪か?

この4つに分けて考えたいと思います。

では早速


・なんでこのカメラマンさん炎上したんだろう(カメラマンさんの悪かった点)

私がこの人の文章を何度か見通して思ったことは

・誰を指すでもないけど呼び方の文章なのに「モデル」っていう呼び捨てがムカつく

・「一切」っていう言い切りの言葉に自分への強い自信が感じられてナルシズムが鼻につく

・この人の定義するカメラマンとは「おじさん」である

・その「おじさん」の恋愛的な期待を裏切ったことによって仕事を無くした(個人撮影の有料での依頼を指すと予想)事例を脅しに出していてムカつく

という点でした。
きっと、投稿者さんがカメラマン歴が長く、本人としても技術を教える側として活躍をしていたとするのなら、もしかしたらモデルさんを呼び捨てにするくらいの偉さを持っていたのかもしれません。
ただ、Twitterでは知名度に伴わず歴があったとしても、それを証明できないのであれば偉ぶる態度は悪く見えるかもしれません。
少なくとも、読み返している私にはこの呼び捨ては頂けなかったし、腹立たしかったです。
それに加えて、自分の意見が正義、みたいな言い切りの態度は感情の増長を招いたかもしれない。

もう見れないけど、この人のTwitterアイコンを見るに、この人は多分「おじさん」です。
そのおじさんが説教がましく自分の恋愛要素を込めたモデル理論を語っていて、押し付けがましくて主観性が増して気持ち悪い。

最後の実例を出したことによって、自分の理論の正当性を強めるけれども、これが
女性モデルは男性カメラマンに性的、恋愛的期待値を持たせろと強めていてむしろ男性優位の社会的圧力にすら感じる。

私主観ではこれが悪かったんだと思います。


続いてこのカメラマンの当該ツイートのリプライ欄に書いてあったことを思い返すと…(もう鍵アカウントになって読めなくなっている)

主には
・女性モデルさんとの恋愛的、性的なワンチャンスを狙っている様子が気持ち悪い。

・全てのカメラマンが色目で女性モデルさんを見ているようなことを書かれ、同類扱いが腹立たしい。

・むしろ積極的に交際関係の公表をすることによって悪い虫がいなくなっていいんじゃないか?

こんな意見が目立ちました。

この意見だったり、このツイートを悪い方向に拡散した人達は
コスプレ界隈や、カメラマンさんがモデル料を個人的に支払う有料モデルさんやその周りだと感じました。

たしかに、自分の提供する肉体美だったり、魅力だったり、自分を撮影することによって得られる写真のみを提供物としていたり
モデルさん本人に対しての干渉を嫌う様なモデルさんがいたとしたら…
この内容は腹立たしいかもしれません。
実際に、あからさまにカメラマンさんから性交渉への期待を口に出されたら気持ち悪いです。(実体験を後に記述します。)
同じく、作品の美しさのみを求めているカメラマンさんがいたとしたら、これも名誉に傷がついて腹立たしいでしょう。
ツイートをしたカメラマンさんの言う、「綺麗事」であるキレイな皆様の気持ちを曇らせて、批判を浴びたのかもしれませんね。
みんな心がキレイなんだなぁ。

ただ、このカメラマンさんとの同じ意見だったとして、鼻につく物言いや、偉そうな言葉遣いがそれを遠ざけたり、すでに起こっている批判ツイートが賛同をさせ難くしていたとも見えます。
物の言い方って大切ですね。
特に言葉遣いが重んじられるのが日本の国柄なのがよく分かりました。


・このカメラマンさんの当時の心境の考察

やっぱり読み返せば読み返す程、このカメラマンさんの言葉にはトゲと主観性の強さがあります。
故に、きっとこのツイートはこのカメラマンさん実体験が元になっている様に感じます。

………雑に事象を作り上げると

きっとこのカメラマンさんは女性モデルさんに金銭を支払って撮影をしていたのか
或いは恋心や性的な期待を代償に撮影をしていたのだと仮定します。

そこに、ほぼそのまんま「恋人や配偶者の話」をされたのだと思います。

きっと、女性モデルさんには悪気はなかっただろうし
もしかしたら性的要求を受けて、防御策として恋人や配偶者の話をしたのかもしれません。

そしてまた文字通りにツイートをしたカメラマンさんの「おじさんのガラスのハート」が割れてしまったのではないでしょうか。

そこにそんな話はしないほうがいいよ。だとか言ったとして
「そんなの、撮影、モデルの仕事とは関係ないじゃん」
と返されて、やり場のない感情をツイートにぶつけたのじゃないかと考えます。

なぜ、金銭を払っての撮影だとか恋愛的期待値を対価にした撮影だったのかと考えたかというと

私の経験上は商業の大勢のいる撮影現場や、第三者の存在感の強い撮影現場では、モデルさんに対して恋愛的な発想が起きにくいんじゃないかと予想されるからです。

数自体は少なくはありますが、一応私はテレビメディアや雑誌等のスチール撮影の出演経験や

ぶっちゃけていうと、セクシー女優さんとの性行為をしている風の私が主体に映される側のイメージビデオを撮られたこともあります。

そのどれでも、スタッフさんのどなたもタイムスケジュールが主な理由として結構大変そうだしタレントさんだったり出演者さんに性的目線を送るだとかする余裕は感じなかったのです。
(テレビメディアの方がその傾向が強い気がする…)
セクシー女優さんとの絡みの時も、動画を撮るカメラマンさんは気絶寸前くらいに疲れ切って、神経のピリピリ感が強かったし
いつカンペ出るか分からないし
女優さん自体はものすごい美人な方だったけど
2重くらいに、「連絡先を聞くな」とか「個人的に遊びに誘うな」とかそんな契約書を書かされます。
素人に毛が生えた私が、とてもそんなこと出来る空気感じゃなかったのに
とても他の人に女優さんだったり、モデルさんへの恋愛的期待だとかを商業の世界で作り出すのは難しいと思いました。

主に体験談から、このカメラマンさんがモデルさんとのほぼ2人きりの撮影を指す、個人撮影を行っていて、そこでモデルさんのパートナーがいることを伝える言葉にショックや怒りを感じたのでしょう。
だからツイート内容が偉そうになったり、刺々しくもなってしまったのではないしょうか。

要は当時のカメラマンさんは心情が宜しくなかったのだと察します。
そんな状態の偏見まじりのツイートが批判の対象となったわけですね。

続きまして


・筆者があからさまに男性カメラマンから性的消費の対象として見られていた時の話(極論の対比する例)

さて、私がニューハーフという女性とも言い切れない存在なので、カメラマンさんからの同様の感情を持たれていたかというとそうとも言い切れませんが…
結構な割合で個人撮影の場や、その後のメッセージのやり取りで私が性的なメッセージを受ける機会は多くありました。

そのうち、コスプレイベントで以前結婚していた相手と行って、男性カメラマンさんに撮って貰った際に
当時の結婚相手をそのまんま紹介した時
聞いた男性カメラマンさんが、話を聞いていなかった設定になっていたことがあって印象的でした。
その後、そのカメラマンさんと別の同人誌の即売会で会った時にはずっと付いてこられて(粘着といいます)いい加減に苛立って女子トイレに入ってまいたことがありました…
別に好意自体は嬉しいのだけど、粘着気質を発揮されたり、現実の交際関係を無かったことにされた際には歪んだ人物性を見過ごすことが出来なかった…

他にも、友人の女性モデルの子から男性のカメラマンさんに連絡先を繋いで欲しいと言われたと聞き
メールで連絡を取っていた時に「ヌードを撮らせて欲しい」という旨を伝えられたことがあり、その際にも強い性的な動機を感じました。
ヌードをお願いしたカメラマンさんは、決して紹介してくれた元の女性モデルさんにはヌードだとか要求することもなかったみたいで
「コイツ…さては相手を選んでるな…」
そう思った時には吐き気がした…

あからさまに「彼氏はいるの?」と聞かれて、いないと言えば「オレ立候補したいな〜」と言われたこともあったし(初対面)

「オレにだけエロい写メちょうだい」と言って写真を要求されたこともあります。

外での撮影でお別れの言い出すタイミングが難しくて、家の前までついてこられそうになったこともありました。

結果からして言えば、めちゃくちゃ気持ち悪いし
そのカメラマンさん方に対しての今後の対応の仕方はどうしても変わります。
個人撮影現場をカメラマンに有償で提供する「撮影会」では、正当な理由さえあれば女性モデルさん側からカメラマンさんのことを出入禁止にもすることは可能だそうです。

きっと、今までに撮影会を出入り禁止になったカメラマンさんは、身体的な危害を女性モデルさんに働いてしまった方が大半だとは思いますが
あんまりにも一方的な性的要求だったりそれに準ずる交際の可能性を見せる要求をすることは発言や発信の自由があったとしても受け手が存在する事を考えてもいいかもしれませんね。

最後の結論に


・男性カメラマンが女性モデル(性対象になり得るモデル)を性的に見たり、恋愛的な交際を期待するのは悪か?


これに対して、私は男性カメラマンは女性モデルを性的、恋愛的に見てもいいと思っています。

どちらかと言えば受け手になる機会が多かった私ですが…
エロ画像を要求されていたカメラマンさんの写真は好きだったし、上手でもあったと思います。
多分、その原動力って、私に対するエロティックな期待だったんだろうな。
そう考えると、写真にエロティックな要素を与え、見ている人にも伝えるためには、カメラマンに見合った感情があった方がそんな絵が撮れやすくも感じます。

また、デートっぽく写真を撮られたい女性モデルさんがいたとしたら
その時にはカメラマンさん側にはデートの構想が明確に伝わると、構図が考えやすいし、明るさの調節や、照準を当てる場所を明確にして伝えるメッセージをより強めることもできます。

性的感情だったり、恋愛的な感情とは、必ずしも悪ではなくて、その感情を写真に具現化すると、写真の質は無感情な時よりもより良くなるかもしれません。

何にしても感情とは表現のバイタリティだし、それを活かして撮影をすることでカメラマンさんが写真の質を追い求められたり
モデルさんのイメージする写真が撮れることもあるのだと感じさせられます。

もっともっと突き詰めて言えば
女性モデルさんは大前提に女性だし
男性カメラマンは大前提に男性です。

恋愛感情が無くても、撮りたいと思うことはあり得るだろうし
撮りたいと思っていなくて恋愛感情を起こし、撮影会を口実にして男性カメラマンさんが女性モデルに会いに行くこともあります。

これは、実際に個人で撮影料金を決めてカメラマンさんから撮影されている女性モデルさんに聞いた話ですが
撮影料金を高くすればするほど、ちゃんとカメラマンとしての経歴を持った方からの依頼が多くなるそうです。

何にしても、撮影会という団体が管理しつつ個人撮影を提供する場であればカメラマンさんがちゃんと写真撮影をするかしないかは関係が無くなってきて
ただ撮影枠の代金を頂ければガイドに反しなければ必ずしも写真撮影をしなければならない訳ではないということもあります。
場合によってはずっと話しているということもあり得ます。

そうともなれば、恋愛感情であろうと、性的感情であろうと、どちらでもない感情であろうと、その撮影枠を買うほどの原動力と言えば
その女性モデルさんに対しての好意には違いはありません。

実際にカメラマンさんがカメラ撮影をその枠でしなかったとしても
モデルさんには利益に繋がっていて、次の撮影会や、今後の活動のバイタリティにもなり得るだろうし、コスプレイヤーさんなら、その撮影料金で次にコスプレする衣装を買う場合もあります。

何にしても、女性モデルさんとの撮影料金が発生する場合には、男性カメラマンさんが何の気無しに撮影料金を出すことはあまりあり得なくて
その動機が恋愛感情であった場合
その気持ちを折る発言は、男性カメラマンさんのある種の期待を裏切ることになると言ってもいいかもしれません。

ただ、女性モデルさん相手との関係性に読み違えをしてしまった場合には…
関係の自分の中での理想的発展を求めて交際や、性的要求をしてしまい
女性モデルさんが恋人や配偶者の存在を出す必要性を生み出してしまうかもしれません。

他にも、相互の間に金銭の交渉がない場合
女性モデルさんは男性カメラマンさんの写真が好きであり
そのカメラマンさん本人も少なくとも嫌悪の対象ではない場合が多いと思います。

カメラマンさんの腕前が高く、代金を貰って写真を撮り、尚且つ高い人気であった場合
カメラマンさんはもしかしたら、女性モデルさんとの恋愛的な期待値や、他の感情を原動力としているかもしれません。
その感情が純粋に、より良い写真を撮りたい、という気持ちであることももちろんあり得ます。

だけれども、男性カメラマンさんの女性モデルさんを撮る原動力が恋愛だったり性的感情であるという、男性カメラマンさんの群は存在します。

時にそれは女性モデルさんが活動をし続けられる支援の原動力であるし
今回炎上したように、世間一般では表立たせると嫌われがちな感情かもしれません。

どうあっても、女性モデルさんに仮に恋人や配偶者がいたとしても、その話をして欲しくはないというカメラマンの群の代表者が今回炎上したカメラマンさんであったし

同じ感情のカメラマンさんももちろん存在し得ます。

ならば、女性モデルさんからすれば、恋人や配偶者の存在を主張しない方が
単に撮影を希望する男性カメラマンさんの数自体は増えることになります。
この際、金銭が絡もうと絡まないとしてもどちらにしても言えたことです。
そもそも、カメラマンはおじさんだけというのは、このカメラマンさんの失言ではあるかもしれませんね。
何せ、女性のカメラマンさんだって多く存在します。

けれども男性カメラマンさんの方が多いし、高価なカメラ機材を買える層と言えば、中年、高年の男性にはなりがちです。
それを、悪い虫を払うというのであれば
男性カメラマンさんに対しての恋愛の権利に対して意見するのは酷い話だし
カメラマンさんとモデルさんがご夫婦になられたパターンへの冒涜にもなり得るでしょう。

結末を言えば、カメラマンさんであろうと何であろうと、男女関係なく、受け手の感情は関係なしに、何かしらの感想は持つものです。

それを、感じただけで邪な感情だとか批判するの過ぎた話で
仮にその感情を原動力に動いている人がいて
その人の成果物が好きなのであれば、もしも恋人や配偶者がいたとしても感情の阻害を阻止するために秘匿としてもいいかもしれないし
あらゆる感情を抜きにしてただモデルとカメラマンとして写真撮影が出来るのなら…

確かに恋人や配偶者の有無なんて2人の間には関係の無い話ですね。

ただ、恋人がいようと配偶者がいようと、エロティックな写真を撮るならそれなりの動機があった方が撮れるし
デート風の写真を撮るならデートしている気持ちになることも大切な場合も有り得ます。

その気持ちの入れようを男性カメラマンさんに求める時に、女性モデルさんが恋人や配偶者の話をしない方がいい場合だってあります。

カメラマンさんの恋愛的期待を零したツイートに対して、確かに気持ち悪さはあったけれども、流石に過剰な批判が多すぎて、オーバーキルに感じた次第でした。

人の感情には希望をおる処置は出来たとしても、意図して誘導をかけるというのは難しいものです。

従って、第三者の感情操作は難しいのだから、何を思われようとその本人の自由。

但し、それが元になって、度の過ぎた行動が起きてしまったり
女性モデルさん等の感情の受け手となる人が不本意な結果を受けることは避けたいですね。


ひめゆりゆなについて

1993年 6月12日京都府京都市伏見区生まれ
2011年 京都市左京区でSNSで出会ったニューハーフの恩師から姫百合夢那の名前を名付けられる。
2012年 桜美林大学入学と共に3月上京。12月に芸能事務所イマーゴプロモーションに女装タレントとして所属(2015年契約解消)
2015年 某原宿所在のコンセプトカフェにて多数ショー出演と海外を中心としたテレビメディア応対を担当。(詳しいお話は本人まで)
2016年 桜美林大学卒業。Studio RAAR所属開始。カメラマンとして始動。


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