このツアーでは歴史に残るイベントも発生した。

1月19日の大阪城ホール公演で、それは起こったが、この日氷室は風邪を患い、完全に声が枯れている状態であり、加えて体調も思わしくない状態で、無理を押してステージに立っていた 。

当然本人が納得できる内容ではなく、中盤のMCで突然、無料招待でやり直しライブを開催すると発言したため、会場内は大騒ぎとなった。

終演後、東芝の土屋氏より場内放送で、大阪では会場が見つからず、当地での開催は難しいことを詫びると共に、場所は東京になるが、必ず全員を招待することがアナウンスされた。

この日の指示では、チケットの半券の裏に名前と住所を書いて、KING SWING事務所までチケットを送付するよう指示があったことを記憶している。

結果的に、最終日の代々木体育館の予備日をその公演に充てることとなり、後日、大阪公演来場者に招待状が送付された。代々木公演に参加できなかった者については、後日、「バックステージパス」が記念品として贈られている。故に今となっては、この日の大阪城ホールのチケットは、貴重品であろう。

無料ライブ当日（5月12日）の代々木公演は、当然、大阪城の客だけでは満員にしきれないため、ファンクラブ「KING SWING」の会員も無料で招待を行った。氷室自身も無料ライブはBOOWYの初期時代以来のことであり、本人自身かなり強い意気込みで臨み、当日は観客と一体となった素晴らしいライブとなった。