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あせらなくても「自分に合う仕事」はいつか来ると感じた話

イラストレーター&文筆家&漫画家の陽菜ひよ子です。
このnoteでは、今までしてきたお仕事をご紹介しています。
主な内容は、お仕事の詳細や感想、依頼されたきっかけなど。

イラストをご依頼される方にとってのサンプルとなるだけでなく、イラストレーターを目指す人が参考にできるような内容を目指しています。
今までの記事は、コチラからご覧になれます。

はじめてのカバーイラストのお仕事

今回のお仕事は、2010年に描いた単行本のカバーイラスト。

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このお仕事は、その時には気づきませんでしたが、実は後になって考えると「その後の自分の仕事にとって転機となった」大切なお仕事でした。


編集Dさんからは、私のサイトから「アクリルで描いた絵本のようなイラストで」と指定がありました。今度はタッチを指定してご依頼いただけたのです。当たり前のことなんですが、うれしかったです。

「地球で出来た大きな船にいろんな動物が乗っている絵」
のイメージで、完成したのがこのイラスト。

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この頃通っていた絵本塾の講師である児童書出版社の編集長にも
「この絵はいいね」
と褒めていただけました。今見ても絵本っぽいね。


後日談1:チャリティー展で販売


それから6年後の2016年に、平成28年熊本地震復興支援のためのチャリティー展に参加しました。大手印刷会社のトッパンさん主催の展示です。

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クリエイターのイラストをチャリティーオークションで販売し、その収益金で支援しようという試みで、東日本に続いて二度目の開催でした。

原画を出展するため、悩んだ結果、この2点を出すことに決定。

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この国連機関の絵はたぶんA2サイズくらいに描いたもので、私のイラストの中でもかなり大きなものです。右のイラストに合わせて、背景をカットしました。

参加されたクリエイターも、錚々たる方々ばかり。。。

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結果、全部のイラストが完売したとのこと。私のイラストも、この日本のどこかのお宅に、飾られているのかもしれません。

後日、トッパンさんからは、結果報告と共に、冊子、ポストカードとトッパン・フォームズさんの50周年記念誌が届きました。

私たちのイラストを元にポストカードが作られ、その販売も収益の一部となったそうです。

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お仕事をいただいたキッカケ


この本の出版社・彩流社さんからは、この前にもひとつお仕事をいただいています。

この本の中面イラストです。

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このイラストは、私にしては珍しくペンで描いています。

このお仕事をいただいたきっかけは、出版関係のパーティーで知り合った編集K氏です。→やっぱりパーティー大事です。

K氏との関係は、そこで終わりではありませんでした。数ヶ月後、別の方に連れられて行ったライブ会場で、ギターを弾きながら歌っておられたのが編集K氏。割とすぐに再会を果たしました。

その後、K氏とも仲良くなって、しばらくして依頼いただいたのが、ジャグラー本の中面イラストです。

イラストの仕事、最近ではネットで検索して依頼を受けることも増えてますが、やっぱり顔見知りに頼むことって多いんです。

イラストの仕事って依頼の仕方が特殊ですし、キチンと最後までやってくれるか不安もあるので、やっぱり知った人が安心って思うんでしょうね。


「自分のタッチ」で仕事を受けるということ

このときにK氏からの依頼で印象的だったのは
「やっとひよ子さんのタッチに合う仕事ができて、依頼できました」
と言う言葉でした。

それまでのホトケ本や銭湯本は、本来の私のイラストのタッチとは少し違うお仕事だったんです。ジャグラー本はペン画ではありますが、今見ても自分らしいイラストだと思います。

その編集K氏が、同僚の編集Dさんに私を紹介してくれて実現したのが、今回ご紹介のお仕事。


後日談2:編集K氏のその後


この本のイラストを描くきっかけになった編集K氏はその後、彩流社を辞めて独立されました。今は社長さんです。

noteで出版事情の裏話など、いろいろ書いておられるので、チェックしてみるとよいかも。

あ、自分のコメント見っけ(笑)

これは考えさせられます。



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