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マウンティング一考・その1

「マウンティング」という言葉も
すっかり浸透した昨今。

わかっているのは、私はなぜか
マウンティングされやすいという事実。

「マウンティング」されやすいとは
「妬まれやすい」ということ。

「妬む人は自分に近い人」
とはよく言われること。

それって本当にそうなのだろうか?

価値観が違い過ぎるという平和


あるとき、一般の大企業にお勤めされている、
育ちのいい女性とお話していた。

とても良い方で、
私の興味ありそうな話題を振って下さる。

おそらく私がいわゆる
「好きなことを仕事にしている系」
だからなのだろうけど
こんな話を始めた。


彼女は、小さなころから
本当にたくさんの習い事をしてきたのだけど
何にもモノにならなかったし、
特に好きなことが無いんだそうで。

私は
そんなに強い欲求なんて無くても
幸せに暮らせるなら
それでいいのではないか
と答えた。

嫌味でも何でもなく、本当にそう思うから。


大切なのかシアワセかどうか

「好きなことを仕事にする」って言葉を、
最近は簡単に言いすぎだ。

そんな簡単なことじゃないし、
一度や二度、仕事をもらうだけならまだしも
ずっとそれで食べて行くのが、
どれほど大変なことか。

油断したらすぐに
「好きなことで食べている人」
ではなく
「好きなことで仕事をもらったことがある人」
に転落してしまうのだ。


そんな苦労せず、
普通の仕事で食べていけて、
それが苦痛でなく、シアワセならその方がいい。


「好きなことで仕事をする」のは、ほかにできることがないから


話はそれるけど
創作をしてる人の多くは、
意外と不器用で、
その「普通の仕事が出来ない」から、
創作してるって面もあるんだよね。

ある時期、会長と社長と私の三人だけ、
という会社に勤めていた頃

私は朝から晩まで真っ暗だったり
日が当たり過ぎて眩しかったりする部屋で仕事していた。

それがなぜかと言えば
私はブラインドの開け閉めができないから

たまにしか事務所に来ない社長が
ブラインドを開けてくれたら
次に来て閉めてくれるまで開けっ放し。

閉めてくれたら、
次に来て開けてくれるまで閉めっぱなしなのだ。

そんな話をSさんという髭女装イラストレーターに話すと
「ああ、わかる。それ私も」
と共感してくれて、逆に驚いた。
他にも同意してくれたイラストレーター数名。

おいおい、イラストレーターって
そんな奴しかいないの?
(お前が言うな)

イラストレーター同士で、
自分はこんなことも出来ない自慢とか始めたら、
周りドン引きかも。


生きる世界が違うということ


さて、話を戻すと、
この育ちのいい女性と知り合ったばかりの頃に、
また聞いた話では
(このまた聞きを聞かせてくれる人種
私はホント好きではないのだけど)

「結婚するなら医者か弁護士」と決め
優秀な子供を生むためだけに
相手を選んで結婚したのだそうだ。

それを聞いて、
彼女と話したことも併せて
たぶんすごく上流な育ちなんだな、
と想像していたら

その「また聞き(もしくはスピーカー)ちゃん」は、
「彼女、社長令嬢なんですよ」と得意げに言ってきた。

いや、それ別に想像つきますけどね(笑)

世の中には、結婚には恋愛なんて不要だ
と考える階層というものがあるのだと思う。

自分たちの世界だけで完結するような、
一部の特権階級と言うべきか。
まぁ私とは無縁の世界の人だよねぇ。


無意味なマウンティング


この育ちのいい女性からは、
一度もマウンティング的なことをされたことがない

たぶん、この女性とは
あまりにかけ離れた世界で生きているので、
マウンティングするという意識も起きないのか
お互いに平和な時間なのだ。

お互いに、相手を褒めるけど
心の底では、別に羨ましいとも思ってない
自分は自分。人は人。


それに引き換え、「また聞きちゃん」からは、
私はこんなにあの人と親しいのよと言う、
私にとっては全く無意味な
よく分からないマウンティングをされるので、
ヤレヤレと言う感じ。


「また聞きちゃん」の職業はライター。

仕事面でマウンティングできないから
人脈くらいしか自慢することがないのだね、きっと。
(性格悪いな、私(笑))


人脈自慢ほどダッサいことって
ないと思うんだなぁ。。。(by  ひよを)



マウンティングと言うのは、残念ながら、
された方が「負けた」と感じなければ
成立しない
のだよ。 


恐ろしきマウンティングの世界


と、これを書いていて。

ふと

その上流の女性からも
実はマウンティングをされていたのでは?
と急に思い当たった。

私が仕事の話をすると
彼女は華麗にスルーをした。
相槌すら打たず
別の話題に切り替えたのだ、毎回。

弁護士の夫のことや
子供のこと。
私が決して手に入れられない
世界のアレコレ。


単に私の仕事に
興味がないと思っていたのだけど
もしかしたら、そうではなかったのかもしれない。                


マウンティングと言うのは、残念ながら、
された方が「された」と気づかなければ
成立しない
のだよ。

なんてね。


(気付かない方が幸せなこともあるね)
(本当のところはわからないけどね)

ふっ
奥深いね、マウンティング!


次回は、
マウンティングをする人について考察。
された場合の対処法なども。


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&文筆家

著書『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)。イラストのお仕事は、NHK・Eテレ『すイエんサー』、書籍『おいし なつかし なごやのおはなし』(戸田恵子著、ぴあ)など多数。現在2冊目の本の執筆中。ひよことプリンとネコが好き。 http://www.hiyoko.tv/
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