着物でお帽子・1「自由に楽しむ普段着物」

着物が好きです。
色で無限に遊べる着物の面白さにはまって、ある時期には週に2回3回と着物を着ていたことがあります。

あまりに着物のイメージが付いたせいか、たまに洋服を着てると「服着てる!」と驚かれたり。「裸族」かよ!

高価な着物は買えませんので、買うのはもっぱら「骨董市」です。骨董市での一期一会の出会いは楽しいものです。カラフルな銘仙や渋い紬など、運が良ければ掘り出し物に出会えることも。

着物を敬遠する方は、価格の点以上に、紋や格式や季節など、事細かな決まりがあって面倒だと思いがちではないでしょうか。

でも、冠婚葬祭やフォーマルな式典などでなければ、あまり細かいことは気にせず、自由に着ていいのではないかと私は考えています。

「着物の決まりなんて気にせず自由に着ればいい」

私が着物にどれくらい夢中になっていたかというと、毎週のように骨董市に出かけ、着物や帯を一度に何枚も買うようになっていました。

市にしょっちゅう顔を出すと、だんだんとお店の人とも顔なじみになってきて、お話するようになります。

お店の方たちは皆、最近は若い人も着物を着る人が増えて来てウレシイ、とおっしゃってました。みなさん一様に口をそろえて「細かい決まりなんて気にせず、自由に着ればいい」とのこと。

もちろん、こんな骨董市で買うだけでは、呉服屋さんは儲からないし、本来の着物の決まりを守ることは、より着物を美しく着るうえでは大事なこと。

でも、そんなことを言っているうちに、着物を着る人がいなくなっちゃうことのほうが問題ですよね。少しでも多くの人が着物を好きになって、着物を身近に感じてくれることが大切、そんな想いが伝わってきました。

私のようなエセ若者(笑)ではなくて、本当に20代の若い人が、みんな自由にオシャレに着こなしてて。はいからさんみたいにブーツを合わせたり、金髪のかつらをかぶったり。

私自身、そんな若い人たちを見ているだけで楽しかったです。でもそんな人は、まだほんの一部。もっともっと、みんなが着物を気軽に楽しめるようになるといいなー。

やっぱり着物は楽しい!

この先は、私の実際の着物の楽しみ方ですが、興味ない方は飛ばしちゃってOKです。

着物にまつわるお話の続きです。
着物でお帽子・2「芸能人からナンパされる」
着物でお帽子・3「行き詰まる個性」
着物でお帽子・4「テレビ局よりメールが届く」

着物を買うなら骨董市でしょ!

もともと20代の頃に着付けは習っていましたが、実際に着たのは成人式と習っていた小唄の発表会と、友人の結婚式に数回程度。その後は着物を着る機会がありませんでした。

そんな私が着物を着るようになったきっかけは、「着物部活動」です。

イラストレーターの私。東京に住んでた頃は、絵本制作の仲間と「着物部」を作って遊んでいたのです。着物でお出かけしたり、一緒に展示をするときは「着物部活動の日」を決めて、仲間全員が着物を着て会場に在廊したり。

仲間たちに誘われて、はじめて市に行ったのは約10年前の町田の骨董市。そのときにセンスのいい友人が選んでくれて、1000円程度で購入した着物や帯は、重宝して今も大事に着ています。

これは、門前仲町の富岡八幡宮の市にて。

2011年まで西葛西に住んでいたので、門仲や有楽町の国際フォーラムの市にはよく行きました。懐かしい♡

私は当時、帽子作りに夢中で、「着物にお帽子」がトレードマークでした。


無限に浮かぶ「お着物コーディネート」


当然、どんどん着物が増えて行きます。そして毎日のようにベッドに着物を広げて、次のお出かけで着るコーディネートを考えるほどになっていました。当時は寝ても覚めても着物のことで頭がいっぱい。

着物はオシャレできる要素がたくさんあるんです。お洋服だったら、シャツとスカートとジャケットくらいですが、着物に帯に、帯揚げ・帯締め、半襟・伊達襟など、工夫できる部分がたくさんあります。

洋服の場合、ある程度同系色でそろえるのがオシャレとされます。でも着物の場合、突拍子のない色を組み合わせても着こなせるのが面白い!

また、我が家には私の作る帽子の材料がアホ程あり、布の切れ端を使って半襟を作れば、誰とも違うオリジナルの出来上がり♡

市に通ったり手づくりしたりすれば、全身コーディネートしても数千円です。それで個性的なオシャレが楽しめるんですから、やらない手はありません。

2012年頃に名古屋から東京でのパーティー出席の際に持参した着物。

2晩連続でパーティーの予定だったのですが、着物と帯2枚は重いので、小物でアレンジすることに。同じ着物+帯でも、羽織や小物が違えば、ガラッと雰囲気が変わります。

上の写真では一見、赤い方が合いそうな感じがしますが、実際に着てみると、水色+ピンクの方がすっきりして華やか。赤は同系色なので思ったほど派手な印象ではありません。

帽子と着物を両方載せるというと、まぁどうしても顔を出すことになってしまいます。お恥ずかしゅうございますので、ホンの小さな写真で。雰囲気は伝わるでしょうか。


意外にも年配の方にウケの良い「着物にお帽子」

私の趣味のひとつは美術鑑賞で、東京在住時は休みごとにアチコチの美術館に出かけていました。上野・六本木をはじめとして、新宿・渋谷や銀座、はるばる横浜や鎌倉、川越など、至るところへ着物で出没していたのです。

コチラもほんの小さな写真で。

こんな格好で、立派な美術館で美術鑑賞をするわけです。最初のうちは、もしかしたら叱られるんじゃないかってドキドキものでした。ある日、右上の着物を着ているときに、大好きな上野の国立博物館で70代くらいの女性に声をかけられました。

ああ、ついに叱られる!とドキドキしていたら、

「あなた、素敵ねぇ。とってもかわいいわよ」

意外にも褒められました!

噴水前で写真を撮ってる時も、遠巻きに
「あらぁ、かわいいわねぇ」
と通り過ぎる方が何人か。。。みなさま、おばさま。なんてやさしい♡

その時すでに40overだった私は、ちょっと申し訳ない気持ちになりましたが。。。

着物を着ていると、いいことも、あれれ?ってこともありました。
そんなお話はこの続きに。


写真:宮田雄平 (着物コーデ、二人写真以外)


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&文筆家

著書『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)。イラストのお仕事は、NHK・Eテレ『すイエんサー』、書籍『おいし なつかし なごやのおはなし』(戸田恵子著、ぴあ)など多数。現在2冊目の本の執筆中。ひよことプリンとネコが好き。 http://www.hiyoko.tv/
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