大切なことは、伝えようとしなくても伝わってしまうということ

お世話になっている方に、年に数回、近況報告をさせていただいている。
もちろん、返事は期待していない。

それなのに、毎回必ずお返事を下さる方がいる。
それも、型どおりではなく、毎回キチンと読んでくださったのが伝わるような温かな文面に、涙が出そうになる。

でもあるとき、不思議なことに気が付いた。

なぜ、何も言わなくてもわかってしまうのか

それは、その方のこんな言葉だった。

「陽菜さんの蒔いてきた種が、少しずつ芽吹いてきましたね」
「どんどん陽菜さんの世界が広がってきているようで、何よりです」
   
蒔いてきた種、という話。私はその方に苦労話をしたようなことはないし、どうして種まきをせっせとしてきたってわかるのだろうか。
   
そう言えば、逆に昔、「もっと絵を描きなさい、描けば絶対いい絵を描けるんだから」と何度か言われたことがあって、どうして絵を見ただけで、たくさん描いてないってわかるんだろう、と思っていた。

先生には全部お見通しなのだ、というお話

すると、ここ数年、写真の講師として数十人に教えている写真家のオット・宮田が言った。   
「ボクもそう思っていたんだけど、教えてみてわかった。撮ってるかどうかって、ちゃんとわかるんだよ。で、たくさん撮ってくる子って、とにかくかわいいんだよ」

そんな宮田は、以前はサラリーマンでSEをしていて、月に1~2日しか休めないくらいハードな時代に、わずかな時間の中で驚くほど大量の写真を撮っていた。
それで、この人は写真の道に進むべきだと思い、会社を辞めさせて、東京から名古屋へ引っ越して、専門学校に行くよう勧めたのは他ならぬ私。

最後に人を動かすのは、コツコツと努力を続ける姿勢

入学した学校で宮田は、数え切れないほどの学生を見て来ているH先生から
「こんなにたくさん撮ってくる学生は初めてだ」
と言われたそうだ。さすがの私もこれには驚いたけど、やはり彼を写真の道に進ませたのは、間違いではなかったと、ホッとした。

そんなH先生には、彼は今も大変お世話になっている。宮田の言を借りるならば、たくさん撮ってくる生徒がかわいくないわけはなく、後押しをしたくなるのも必然なのかもしれない。とにもかくにも、ありがたいことだ。
   
そして、そんな宮田を見ていて反省した私は、たくさん絵を描くようになり、たくさんの仕事が来るようになった。(まだまだですけどね)
  
結局、わかるひとにはわかるのだ。
お見通しなのだ。
   
その人がどれだけ努力をしているか。
どんな気持ちで仕事に挑んでいるか。
   
全部、わかってしまうのだ。


今日からnote本格的にはじめました。
というわけで、「令和元年にやりたいこと」は「note」でした。

令和もたくさん絵を描くし、たくさん文も書きます。
毎日「note」書けますように。


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&文筆家

著書『アトピーの夫と暮らしています』(PHP研究所)。イラストのお仕事は、NHK・Eテレ『すイエんサー』、書籍『おいし なつかし なごやのおはなし』(戸田恵子著、ぴあ)など多数。現在2冊目の本の執筆中。ひよことプリンとネコが好き。 http://www.hiyoko.tv/

あなたと社会と世界の『未来』を変えるイイ話

かつて私たちの夢見た豊かな暮らしは、もはや待つだけでは手に入らない。独立自存により『自由』を得て、自分を取り巻く世界の『未来』を変えるための道は、おのずから動く者にのみ開かれる。そのヒントは先達の教えに、世界の歴史に、同業者や異業種の成功事例に――あるいは地下鉄の壁や長屋の...
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