マガジンのカバー画像

きょうりゅうの戯言

282
つれづれぐさ。エンタメのことなど。
運営しているクリエイター

記事一覧

思考の訓練をずっとしてる

思考の訓練をずっとしてる

例えば混雑している駅を歩いていて、前の人がスマホを見てキュッと立ち止まる。後ろを歩いてるぼくは、ぶつかりそうになる。瞬間的にちょっとムカつく。

だけどその瞬間息を吸って考える。
もしかしたら突然歩けなくなってしまったのかもしれない。
歩けないくらいショックな知らせを受けたのかもしれない。
足が痛いのかもしれない。
ぼくがキレていい理由はないかもしれない。
そう考えるように意識している。

瞬間的

もっとみる
夜族とハクション

夜族とハクション

2月くらいからジムにちょっとだけ通っている。
某24時間空いているジムを契約して、週に1〜2回ストレッチとウォーキング/ランニング/軽い筋トレをおこなっている。

真冬でめちゃくちゃ具合が悪かった時はあまり行けなかったが、春になって元気になってきたらまた通えるようになった。

この前、会社から帰ってご飯を食べた後に急に運動をしたくなった。
夜モヤモヤとした気持ちを抱えたまま寝てしまうと、しばらくこ

もっとみる
岡田くんが「春が来ている、風が強い」と言ったから

岡田くんが「春が来ている、風が強い」と言ったから

風が強いお天気はあまり好きじゃない。
髪の毛ボサボサになるし、荷物を持っていると余計重く感じる。
冬の風は特に寒さを増すし、春は花粉を広げていく。
引っ越してからは、強風で家が揺れるのも怖くて、とにかく風は好きじゃない。

岡田准一さんがTwitterを始めた。
アイドル事務所にいた時にはブログやSNSを持っておらず、そういう表現は好きではないのかな、と勝手に思っていたら、どうやら違うらしい。

もっとみる
手放していけない人生

手放していけない人生

物理的な「モノ」も、頭の中の記憶も、手放すのが心底苦手で、とても大切に抱きしめてしまうことが結構コンプレックスだ。

最近は「郵政民営化」という単語の漢字を知った時の喜びを思い出して、一人でニヤニヤしてしまった。
ぼくが幼い頃に、郵政が民営化された。
その時期テレビをつければ「ユーセーミンエーカ」という言葉が溢れかえっていた。意味はおろか、漢字など知る由もなかった。
小学校の間は、じわじわと漢字を

もっとみる
人よりちょっと遅いだけ

人よりちょっと遅いだけ

あと3ヶ月くらいで”27歳”になるぼくだけど、
今回の無印良品週間で初めてメイク道具を一式買った。
まぶたをキラキラさせることに成功した。
安い化粧品に手を出して、YouTubeとにらめっこしながらお化粧を試すのは、多分多くの人が中学生とか高校生の時に通り過ぎているのだと思う。

でもぼくにそういう時間が訪れたのは26歳になってからだった。

高校に上がると、いろいろな大人に「化粧を勉強しておかな

もっとみる
小走りできる喜び、欲の主体であることの確認

小走りできる喜び、欲の主体であることの確認

大学4年生の楽しみといえば、
自分の専攻ではない学部や学科の授業をデザート感覚でつまむことだと思う。
デザートは別腹とはよく言ったもので、卒業を目前に知りたいこと、学びたいことはどんどん湧き出てくる。つまんだ、という表現があっているかはわからないくらい、印象的な授業が多い。

ある授業の先生とは、授業後に提出するリアクションペーパーとその返信でコミュニケーションを取って仲良くなった。
そのときの「

もっとみる
デザインフェスタギャラリーはいいぞ

デザインフェスタギャラリーはいいぞ

ぼくは陶芸家の相方とユニットを組んでいて、
今まで二回だけ個展を開いたことがある。
そのどちらも会場は、原宿にある「デザインフェスタギャラリー」というところだった。

SNSのフォロー欄には、過去二回の個展で出会ったクリエイターさんたちが並んでいる。
ある時、ツイッターを眺めながら「ああ、DFGで個展を開いて本当に良かったな」と思った。

展示をしたいけれどお金がないと思っていたぼくらは、アクセス

もっとみる
波は引くちからのほうが強いことを知っていたはずだった

波は引くちからのほうが強いことを知っていたはずだった

赤信号の時に横断歩道を渡ってはいけない
スカートを穿いている時に足を開いてはいけない
を教わったのと同じくらいの強さと確かさで

「波は引いていく力の方が強いからあらがってはいけない、寄せる時にグッと泳ぐと岸に近づける」

ということを親から教わった記憶がある。
ぼくは、幼い頃から海に親しんできた。

海なし県に生まれ育ったけれど、ダイビングが大好きな両親は色々な海に連れて行ってくれた。いつのまに

もっとみる
地元、思い出ありすぎて草っぽい

地元、思い出ありすぎて草っぽい

線路の反対側に行くための地下道
何度も行った整体
駆け上がって転んだこともある駅のエスカレーター
泣きながら通り過ぎたとき急に気になった変な名前のパブ
ワクワクしながら通った近所のライブハウスへの道
信号無視したり、走って渡ろうとして諦めたりした交差点
自転車で通った、いろんな音楽と映画を教えてくれたTSUTAYA
毎朝前を通った和菓子屋
ちょっと怪しい雰囲気の民家
コロナ禍の時に散歩に行った公園

もっとみる
クソでかニキビができた時

クソでかニキビができた時

「ああ、クソでかニキビができてしまったので会社に行きたくない」と思うことが、ここ数年でたまにある。
ぼくは、この気持ちをここ数年で初めて知った。

なぜならいわゆる「思春期」という時期の1番のコンプレックスがニキビだったからだ。
ニキビが顔にできていることは普通のことで、「ニキビができた」とあらためて思うことはあまりなかった。

この前も、顎のあたりに痛いほど大きなニキビができた。ニキビが大きすぎ

もっとみる
モンステラみたいに生きたい

モンステラみたいに生きたい

昨年の誕生日に、会社の同期が小さなモンステラの鉢をプレゼントしてくれた。
植物に関係する会社に勤めているというのに、鉢植の植物に対する苦手意識が強い。
病気について分からないし、土の種類、水の量、そういう色々なことが分からなくて不安なので、自分で買うようなことはなかった。そんな自分の苦手意識を知っているかのように、誕生日プレゼントとして送ってくれた。

同期や会社の人にしょっちゅう色々なことを聞き

もっとみる
ニコ動未履修、GReeeeN履修済みでVtuberの楽しみが最大化されている

ニコ動未履修、GReeeeN履修済みでVtuberの楽しみが最大化されている

意外とインターネットで遊んできたのに、ニコニコ動画の文化に全く触れてこなかったというインターネットエアプで生きていることが、けっこうコンプレックスだった。

ところがそれが今になってかなり生きてきている。
ちなみにこの先けっこうメタいというかなんならアウトなので、苦手な方はそのままブラウザバック推奨です。

かつてニコニコ動画が遊び場だった友人と、最近のマイブームコンテンツについて話していた。

もっとみる
怒ることを我慢しないこと、そして誰かにその怒りをむやみに向けないこと

怒ることを我慢しないこと、そして誰かにその怒りをむやみに向けないこと

自分の人生は、けっこうあの新型ウイルスに影響された。
大学4年生のときで、就職活動とぶつかった。
そもそも就職せずに舞台の世界に行こうと思っていたけれど、突然方針転換をして就職をすることにした。
大好きだったバイトも契約が満了になった。
初めてアイドルのオタクをやったのに、周年コンサートはオンラインになり、翌年に解散した。推しの名前を大声で叫ぶことはなかった。

就職をした結果、創作活動に時間を傾

もっとみる
ここがつらいよ!冬季性うつ

ここがつらいよ!冬季性うつ

確定診断をもらったわけではないし、
心療内科にお世話になっていたときはぎりぎりうつ病の診断がくだらなかった。だけど、冬季性うつの気はあるかもね、と言われてから10回目くらいの冬が来た。

その10年の間にじわじわと知名度を上げていった「冬季性うつ」。
日照時間が短いことにより、セロトニンが分泌されず、うつ症状が出てしまうというものだ。
しかしまだまだ「その症状、冬季性うつかも!」とか「ちょっと待っ

もっとみる