私は女じゃないけれど

だけど、
女性である自分を誇りにも思います。最近は、それでいいんじゃないの?と思えることがたくさんあります。幸せなことです。

そう思えるようになるまで、時間がかかりました。目覚めたら体が男になってねえかなあとか、どうして化粧しないだけでそれを問われなきゃいけないのかなあとか、どうして私は生理痛に悩まされてるのかなあとか、いろいろ考えて、考えて、いっぱい話して、いろんなもの読んで、いろんなものを見て、いろんな気持ちになって、いろんなことをして、今こういう気持ちになりました。

私は1年と数ヶ月前に「コール・マイ・ネーム」という作品を、アメリカで書きました。その作品は、書き上げた1年後に大切な仲間と上演しました。一番大切にした台詞は「お前らしくなんかじゃない、お前を生きろ」でした。
世の中には「あなたらしく」とか「自分らしさ」とかいう言葉が溢れかえっています。私は、ただ単純に、その言葉が嫌いでした。理由はあまりわかりませんでした。終演後、その理由は友人から送られてきた感想で、やっと、わかりました。

「らしさ」というのは他人が決めるもので、自分で誰かが決める「らしさ」を目指していくのは違うってことなのかな?

そう、「やまこしらしい」というナニカはたくさん存在しているのです。だけど、私は決して「やまこしらしい」を目指してナニカをしているわけではありません。私がやりたいことを、やったらいいと思うようにやっているだけだし、生きているだけです。

女らしさ、とか女性らしさとか、他にも日本人らしさ、とか大学生らしさとか、そういう「らしい」という言葉にみんな戸惑いすぎだと思うんです。

あなたがその時思ったことが、あなたです。
あなたがその時にやったことが、あなた自身です。

頭でそういうことがわかっていても、どうしても心の底からは思えていませんでした。

2月。
一ヶ月ずーっと、いろんなことがあって、自分の心と体が全然一緒に歩いてくれないことがたくさんありました。だけど、私の周りにいるあたたかい仲間たちと、そして「お前らしくなんかなじゃない、お前を生きろよ」と言ってくれた1年前の自分が助けてくれました。

私は私がやっぱり好きです。
私を生きている私が好きです。
そして周りにいるたくさんの仲間たちが大好きです。

何が言いたいかわかんなくなっちゃったんだけど、
全ての女性と、不本意ながら女性にさせられてしまう人と、女性に見なされがちの人と、女性の体を持ってるだけの人たちへ。
世界があなたをなんと言おうとあなたはあなたです。

I am still me. 
  -Love, Simon より

You are still you.
Happy Women's day!


過去の国際女性デー記事
2017年 私はスターバックにはなれない 
2018年 Live, as you like

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