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医療DXと待つことの効用3つ

 今日は、医療DXの話を聞きました。
 特に遠隔医療につながるこの方向性は、医師会が猛反対していて進まないと聞いていました。しかし、本丸、六義園前の建物の中で話を聞くと全く違う。医師会の中枢の人たち、お役所の人たちはちゃんと正しい方向性を見据えて、舵を切っている。そこで、心に響いたのは、
 「電子カルテを必ず導入する必要はありません。システムは電カルではなくてもできるようになっています。今、電カルに対応できない先生方で、医療に貢献されている先生を置き去りにすることはありません。マイナンバー保険証が取れない患者を置き去りにすることはありません。しばらくすれば電カルしか知らない世代になっていく。患者は、ほぼマイナ保険証に近いものを郵送する、だから、大丈夫です。その方向性があればいいんです。」
 日本人らしい、玉虫色の三方よしの発想。
 能登地震では、処方箋の照会システムがとても役に立った様子。それも追い風になって、進んでいきそうな予感でした。

 それで待つことの効用の話。
1.軋轢を避けることができる。
 方針を変えれば、既得権に踏み込むことになる。そうすれば猛反発を受けて、その収集に余計なエネルギーがそがれる。みんなが折り合える決着をさせるには大事なこと。

2.そもそもエネルギーロスが限定的。
 私の方なせっかちは、何もせずにいることがストレスになることもありますが、普通は、余分なことをしなくていいから、省エネですよね。

3.待っている間にもっといい方法が出てきたりして、一気に解決できるときがある。
 これはたくさん経験した。制度が追い付かず、苦しんで苦しんで逃げ道見つけて始めたころに制度が追い付いて苦労したのは何だったんだろう?って場面。

 それでもね、私はファーストペンギンだから、待つのは苦手。
 それでもね、日本で絶対進まないと思っていた医療DXは待つことで進むだろうって確信したから、これからは、待つも選択肢に、人生スローダウンしてみようかと思う。

 子供の時に吐いて下して辛いのに、病院に連れていかれて余計に具合が悪くなったこと数知れず。熱が出て座っているのも辛い時もあった。そんな時に、遠隔医療でお薬がもらえたら、どれだけ安楽に過ごせることか。

 災害でカルテもない時にも、最低限のことが分かるだけでどれだけ効率よく患者さんを助けられるか。

 いろいろな問題はあるんだろうけれど、マイナ保険証、この方向性は、変わらない。だからメリットを享受する方向で進めばいいのでは?と思う。



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