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西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』その9 ステルスリアクション・エクストラ123

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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・ちゃんと働いておくもんだ
・どんな仕事もどこかで誰かが見ててくれるってことだ

いやぁほんとほんとありがたいありがたい。

とは言えどうしても、少し働いたらその分のリターンがないかなーと欲してしまう。後々きちんと帳尻が合うとか取り戻せるとか自分に言い聞かせながらだましだまし頑張ってるけども。


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・手詰まりになってしまい、かと言って処分するわけにもいかないテーマが残ってしまって

僕は基本的にそういうものは即ペンディングして状況が変わってからそれに合わせて対応しちゃうけどね。向こう側の人達がベータロンをどう扱うのか、あるいは僕の事なのかも知れないけれど。

手をこまねいてるとマズいんだけど、基本的に広まっていく時間があるのは現状僕に優位に働くからなぁ。


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・人間から広がる系統図から外れた場所で、人間と等価値の何かを作ろうとした
・『機械化』
・サイボーグ
・『気体化』
・ガス状化現象

既存の批評から離れた場所で、批評として成立するものをやろうとしている、という意味では歴史寓話論そのものだね。批評家達の人脈図から見ても飛び地みたいになってるけど。確かに既存のスタンスやそのバリエーションは取ってないとはいえ、批評理論によって構成されているんだから「批評」と呼ぶしかないものをやってるんだよなぁ、多分。

一応、文句言われた時の返し方とかも考えてるんだけどね(蛇足というか無駄というかだけど)。


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・問うてどうすんだよって問い
・問うどころか答えを出してしまってる

原則的に問われないってシステムの方がおかしいんだって思ってる。批評が前提を疑わないでどうするとか、状況と合わせて結果を吟味判断しないとしょーがないとか、その為の方法が確立・共有されてないとか、まぁ色々あるから自分で仮説として想定される結論くらいは出すけども、どっかから物凄く真っ当な反論が来るかもしれないしなぁ。ともあれ僕が不当な真似をしている訳じゃないって事ぐらいは説明出来るけどもね。


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・戦うのが専門のバトルマニアってわけでもない
・学職方面での成果
・実は頭脳労働の方が得意なんじゃ?

僕は自衛の為に仕方なしにパクリ追及とか出来るようになっちゃっただけで元々はフツーに可能性の探索とか観察や洞察やら言語化・理論化をやる為に批評家の道を歩んでいたのであって実はも何も最初からそっち狙いではあるんですよねーマジでマジで。だからまぁ、そっちの伸びもありますよごく当たり前に。やった分だけ。

というかバトルマニアにならないように戦闘的な態度は控えめにしてるんですよ未だに(追及一辺倒だったらこんなもんじゃないけど、それじゃ生産性がほぼなくなるから)。


・・・

・『処分』の方を望んでいる?

ベータロンの話なら、コストやリソース、各影響力の予想データ何かと照らし合わせて適切に対処する、とか出来ればそれ以上はないのでは。

個人的復讐心で「痛い目に遭わせなきゃ気が済まねぇ」って程気に掛けるような相手でもなさそうだし、と言って何事もなく関係修復すべきって事も当然ないだろうし、まぁ何かあって勝手に片がついてくれればラッキー、だけど世の中そううまくはいかないだろうなぁ、みたいな。

でも世界にはもっともっと取り組むべきものがあると思うんですよ。その為にリソース使う方が有益でしょう、ねぇ?




(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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