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西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』その8 ステルスリアクション・エクストラ122

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切
 関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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・ホムンクルス(錬金術 人造人間)

歴史寓話において作られるキャラクターというものは「人工のもの」という扱いになっても不思議ではない(人形とか)。それを言ったらどんなキャラクターだってそうだろう、と思えるものだが、特にその属性を強調する場合にはまた特別な設定になっているはずだ。


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・ここ最近の功績
・世間を騒がせたのが、全部五歳の女の子の仕業
・しゃべり方がイメージと違う
・わたしが何者かなんてあんまり関係ない

働きぶりとのギャップの話なんだけど、色々混ざってるから説明しやすくしようと分解すると今度はつながりが分からなくなるってぐらいバラけちゃうような……。

出した結果は前回参照として、イメージと本人が違うとか言われても僕はずっと僕でしかないし、おっぱいおっぱい言っててもそれはそれで僕だし、大体当時の情報源がベータロンじゃあ参考になるのかって事でもある。


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・ことによっちゃ前人未到の成果のはず

そういうところまで辿り着けたら凄いんだけどねぇ。あと、辿り着いたときにちゃんとそう言ってくれる人がいてくれたら……。


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・強さってのはどこか、増長とも通じるところがある

僕はここぞ、って時にしくじりたくないので肝心な部分ではめちゃめちゃ慎重になるけどね。ベータロンは多分昔からずっとああなんだと思うけど……。


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・巷間言われているような偏屈な老人のイメージは引き継いでいない

僕の中の多面性と、ベータロンから僕にスライドしたらしき状況変化と、両方合わせてこうなってるのかな。偏屈、ってなんか僕のイメージっぽいけど……(最近ちょっと考えが変わってきてるんだけどね)。


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・人格が邪魔になってきた
・古いのと交換したい

しれっと壮絶な事を言ってるよなこれ。お前はもう用済みだ、みたいなさ。

交換される側としては引き継ぎが大変そうだなあ。処理能力足りないんじゃないかなぁ。とか。無用の心配かもしれんけど。


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・「証拠なんて残すと思うの?」
・まるで完全犯罪みたい

ベータロンのやり方は狡猾ではあるんだけど、詰めの甘いところもあって、まぁ凡ミスもあるし手も足も出ないって程じゃないよ。費用対効果に照らしたら最善手は「無視」だと思うけど。


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・この程度の現実離れについて来れないんであれば、この先見込みはない
・後悔することになるわよ

小説家はそういうスタンスでも他の部分に売りがあればそっちでどうにかなるんだろうけど、批評家はついて来る人がいないんであればそこで方向転換せざるを得なくなるからなぁ。本当に可能性が途絶えるし。

で、ついて来れたとしてもあんまりいい事にはならんのよねー。ちょっと障壁が多過ぎるよなー。


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・本筋と密接に関係するプロトタイプ(テストタイプは言い過ぎ)(エヴァ?)

元ネタはエヴァなんだろうけど、何かとりあえずメモっとこうかなーぐらいの気持ちでメモった奴で、それがまさに今書こうという段になって、あれ、これアレの事かなぁ、お蔵になった奴……でもそれ書けねえじゃん! みたいなね。

あぁ、ついでに書いとこう。「ジャパン・フォルマリズム」、復活させるよ。御免ね、覚えづらい奴を戻しちゃって(「歴史寓話」は正式な通称として残します)。


・・・

・継続的なパートナーみてーな奴は、一回たりともいたことねー

はい。(で終わらせたいところだけど最低限引用部の倍くらいの文量を書くのが業界慣習なので)でも常に相手に問題があったのであって僕の落ち度ではないぞこれは。

こっちが弱いと見るやパクったり(坂上秋成)自分で投稿許可した原稿を編集長としてボツにしておいてネタだけ奪って自著で利用したり(宇野常寛)あれこれ画策して理不尽を強要して相手を弟子という名の奴隷に仕立て上げようとしたり(ベータロン)。

これだけ舐められれば「今度こそ絶対に舐められないような状況を作らないと」って思うよ。たとえそれが不要であっても(デビューしたらどうせ批判や疑問に応えなきゃいけなくなるんだし、だったら後か先かだし)。




(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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