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西尾維新『屋根裏の美少年』その6 ステルスリアクション・エクストラ107

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新『屋根裏の美少年』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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・模写したつもりがまったく違ってしまった(JF 「プロット{・キャラクター}篇」)

「究極的には、歴史寓話構造のヴァリエーションでさえあれば極限にまで変形させたとしても歴史寓話として成立し得ると考えられる」。元の歴史から大きく変わった構造となってしまうことと、その問題のなさの引用か。


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・拡大解釈
・犯罪者の詭弁
・そのものだものな

状況や表現を少しずつ変形させて自分に都合の良い結論をでっちあげるベータロンの手法か。どれもこれもセコいやり方だが、油断してる相手を引っかけるのは容易いものだ。


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・だんだん無視されるのが楽しくなってきた

別に楽しくはないなぁ。そういう反応ならそれなりの対応をしていくだけで。

何度でも書くけど、僕はパクリ対応とか本当にやりたくてやってる訳じゃなくって、出来る事なら成果出す事に集中したいのに……。


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・極端に口数が少ない

話聞いてくれる相手なら別にそうでもないんだけど、登場人物がそういうキャラ付けだからなのか、これから変わるもんなのか、見どころだね。


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・上限は見当もつかない

僕への評価だったら言い過ぎ、というか「未知数」くらいが順当なところかと(当の本人は志向も程度もそれなりに理解してるんだな実際は。レアケースだから外から見ると予想が外れるだけで)。


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・直感による推理
・思いついたことをただ言っただけ

僕も勘に頼る時はあるし異様なプロセスで正答にたどり着くこともあるけど、ベータロンも似たような事をあてずっぽうでやってるのかもなー(すぐバレる下手な誤魔化しになりそうだけど)。


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・作者の特定
・クビになった教師
・あるのは伝聞証拠だけ

誰が、よりどういう経緯で、を主軸にコメントするべきかなぁここは。組織から遠ざかったのは僕で、その経過は現場にいた人からしか聞けなかったろうから。

そういえば、色々あってこっちの言い分を伝えるまで長くなっちゃったなぁ(仕方ないけど)。


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・講堂の中の講堂(入れ子)

「入れ子・内包型」。2016年1月には間に合わなくても3月なら間に合うタイミングかなぁ。


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・前提(基準のひとつ)をひっくり返す

僕がいろいろな場で使用するスタイルのひとつでもあるけど、「西尾・忍殺」でもちょっと仕掛けた覚えがあるかー。いや、これは詳細書いちゃマズい奴だ。


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・伝説の先生
・変人
・授業が削られる

まあ、ベータロンが「もうやらない」みたいなの言い出したエピソードだよね。「なら別にいいです」って離れられると思ってなかったっぽいのが迂闊というか……。


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・普段のおこないがたたって

日頃が滅茶苦茶だといざって時に真っ当な事言っても聞き入れてもらえないって、理不尽なようで、まぁしょうがないかな、とも感じるから不思議というか不条理というか。

身につまされるなぁ。


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・現代アートの世界で十代の頃から怪物的存在
・美術界の新星
・ブラックホール

若いうちから頭角を現し、ってんなら世に出てないといけないよなーやっぱり。僕は向こう側の人達に引き合わせられる事なく(一旦は)終わった、一般からは感知されない「見えない」ルーキーみたいなもんだからねぇ(状況が異様なだけで自慢には思えないけど)。

世に出る為のステップをちゃんと踏まないとなー。





(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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