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皮膚科医が考えるスキンケア

今回はAquaAgeのアドバイザーであるマリポサビューティークリニック 院長 皮膚科専門医 医学博士 野田香菜先生に、AquaAge代表の包娜仁を交えて、狩野がオンラインでインタビューを行いました。(全6回の3回目)

マリポサビューティークリニック 院長 皮膚科専門医 医学博士

皮膚科医が考える「目指す肌」

狩野:皮膚科医として「目指す肌」とはどのような肌でしょうか。

Dr野田:肌がゴワゴワの人がいたら、とにかく何とかしたいなと思っています。
皮膚科医といてお風呂に入らない高齢者の肌をよく診察するのですが、アカツキ病という病気があります。
どのような病気かというと、角質は垢になりますよね?垢がどんどん肌の表面に蓄積されていくと、表皮や真皮がとっても薄くなってしまうのです。
そして、垢を取り除くとズルっと全部取れる。というような肌の人がいるのですが、スキンケアをしない人の肌はその肌に近いんですよね。
角質がゴワゴワと残っていて、そのせいで牡蠣の皮みたいな角質になって、それに肌が守られている。と体が勘違いをしてしまい、表皮がペラペラ、真皮もコラーゲン、エラスチンが少なくない。という状態になってしまっている人を見ると、とりあえず正しい状態に戻したいですね。シミ、シワとかよりも、それを正しい肌の状態に戻したい。と思います。

みんなの良い!は自分に良いとは限らない


Dr野田:いろいろなスキンケア方法がありますが、誰かが使って良いものが自分にも良いとは限りません。朝洗顔しない方が調子よい方もいますが、ニキビができやすい方などは必ず朝夕洗顔した方が良いです。オイル洗顔が合っている方もいますが、日本の夏に行うとニキビができる人もいっぱいいると思うので、すべての人にはおすすめはできないなと思います。

そのようなことを考えるとHADABONで肌測定ができるのはいいですね。みんなに「これがおすすめです」はとてもわかりやすいですが、みんなにいいものは自分にもよいわけではないですもんね。

狩野:私も同意見です。ただ一般の化粧品会社は消費者が「これが人気!」となるとそれに特化したものばかりになってしまいますよね。
例えば時期的にもUV商品が多く売られています。日常生活ではSPF30程度であれば十分で、そのSPF30の商品数がもっとあっても良いのに、SPF50++++が多くなってしまっている。消費者も数値が大きくて、商品数が多いSPF50++++じゃなきゃダメなんだ。と思ってしまいますよね。
 
Dr野田:日本の化粧品会社は研究所も研究技術も素晴らしいのですが、消費者に引きずられ過ぎている印象を持ちます。毎シーズン新しくないと売れないから。という理由なんだとは思いますが、最新のものが最良のものとは限らないですよね。

狩野:最新の美容成分ももちろん良いもので、ワクワクしますが、昔からある成分だけれど、より使いやすくなった。という進化も十分良い化粧品のような気がします。

Dr野田:日本特有かとは思いますが、一般の化粧品会社は美容施術との組み合わせを好まない傾向があると思います。一般化粧品も美容医療も、お客様(患者様)のシミを改善して美しい肌にしたい。というような方向性は目指している方向性は一緒なので美容医療と一般化粧品が共存できるといいな。と思っています。
一般のスキンケアでシワ改善のクリームもありますが、美容施術と組み合わせるとよりお客様(患者様)の満足度は高いのかなとも思います。
美容施術とスキンケアは、虫歯治療と歯磨きの関係性に似ていると思っています。
虫歯がある方に、歯磨きを頑張りましょう。とは言いませんよね。凄く悩みが深い方、肌のたるみやシワがとても深い方に対して、スキンケアだけで頑張りましょう。とは言えないですよね。数年の時間がかかってしまいます。その数年間頑張れるならばいいですが、それならば半年くらいかけて美容の治療をして、そのあとはスキンケアで維持しましょう。という方が親切なのではないのかな?と思います。

狩野:そうですね。確かにそのような考えもありますよね。
多くの美容クリニックがあって、クリニックに行く方が増えてきたとはいえ、まだ一般のお客様目線で行くと美容の治療は、少し心理的なハードルは高い。という部分はあるのかな。とも思います。そうなると、スキンケアを心地良く継続して使っていき、その結果として効果があったのね。というのが理想的。という考えの方が多いのではと想像します。
もちろん本気で今ある肌悩みを早急になんとかしたい!という人は、一般のスキンケアではなくクリニック一択。という考えだと思います。

スキンケアで肌悩みを予防する


Dr野田:20代から自分に合ったスキンケアをきちんとしている方は、年齢を重ねても肌の美しさを維持することができるのかな。と思います。20代から正しいスキンケアをしているとターンオーバーも正しいサイクルになるので、表皮も健康な状態だし、真皮のコラーゲンやエラスチンの状態も健康な状態になります。それから紫外線によるダメージも都度リセットされていたら、肌のダメージも少なくて済みます。
ですので、スキンケアでシミやシワを予防をするということは可能だと思います。
 
狩野:予防という観点でスキンケアはとても大切ですよね。
紫外線予防に関しては私が若い頃よりも意識は変わっていっている気がします。私は、所謂コギャル世代ですが、日焼け止めを常時塗っている友人は少なかったです。

Dr野田:そうですね。特にここ10年くらいで一般の方の意識が変わったと思います。光で老化してしまう。ということも知られてきたので、今後はシミだらけの高齢者はいなくなるのではないでしょうか。

狩野:私もそのように思います。化粧品そのものの質が日々良くなってきていますし、一般のお客様も美容知識というものが身についています。さらに最近は性別や年齢問わずスキンケアすることが習慣化され始めているのも大きいですよね。

まとめ

・健康的な肌こそ皮膚科医が思う目指す肌。
・合っているスキンケアは人それぞれ。
・老若男女問わずスキンケアの習慣化がとても大切。

AquaAgeが提供している【HADABON】は無料で簡単に自分の肌タイプや気になるシミ、シワなどのことを知ることができるアプリです。
自分にはどんなケアが必要なのかを可視化できるので
ぜひみなさまの毎日のスキンケアのサポート役として取り入れてみてください。

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