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皮膚のしくみ

こんにちは、AquaAgeの狩野です。
今回は皮膚のしくみについてお話をします。
皮膚は外部から異物の侵入をさせないようにしたり、体内の水分を維持するのに大切な役割を担っています。皮膚は体重の約16%も占める体の大きな臓器です。
皮膚の構造は表皮、真皮、皮下組織と三層から成り立っています。
表皮と真皮で約2mm(表皮約0.2mm、真皮約1.8mm)の厚みしかありません。

肌の断面図

表皮=肌の屋根の役割


肌の屋根の役割をしている表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、角質層(角層)と4つの層で成り立っており、ラップ1枚程度の厚さしかありません。
そのラップ1枚程度の表皮が体の水分の保持をしたり、外的刺激から体の内部を守る大切な役割をしています。

【4つの層の役割】

表皮は4層から成り立つ


基底層…表皮の一番下の層。基底層にはメラノサイト(色素細胞)と基底細胞が並んでいて、基底細胞が分裂して新しい細胞を生み出す。

有棘層…基底層の上の層。基底細胞が分裂してできた有棘細胞と、ランゲルハンス細胞(異物が侵入した時にアレルギー反応を起こし、肌の中を守る細胞)から成り立つ層で丈夫な組織を作っている。

顆粒層…有棘層と角質層の間にある層。有棘細胞が分裂、成長した1~2層程度の薄い層。ケラトヒアリン顆粒という顆粒が紫外線をブロックし、角質層(角層)の天然保湿成分(NMF)の基になる。タイトジャンクションが、顆粒層の細胞同士をくっつけバリア機能を形成している。

角質層(角層)…肌の一番上の層。基底層の基底細胞が成長した最終形。角質層は死んだ細胞で形成されており、肌のうるおいを保ち、外的刺激から肌を守る。セラミド(細胞間脂質)、天然保湿因子(NMF)、角質細胞から成り立つ。スキンケアはこの角質層をうるおわせている。

角質層(角層)

真皮=肌のハリや弾力を保つ

毛細血管やリンパ液を通じて栄養素、酸素を表皮へ運び、肌のハリや弾力を保つ役割をしています。この真皮がダメージを受けると、深いシワやたるみとして肌に現れます。

真皮

コラーゲン…肌のハリを支える繊維。
エラスチン…コラーゲンを束ねて支える繊維。
コラーゲンとエラスチンは、イメージとしてパスタ(コラーゲン)とパスタを束ねる帯(エラスチン)のような役割。
ヒアルロン酸(基質)…コラーゲン、エラスチンの隙間を埋めて水分を保つ。
線維芽細胞…コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す母細胞。

皮下組織

脂肪を蓄えてエネルギーを供給し、体温を保ちながら、外部の刺激を受け止めるクッションのような役割を担っています。

まとめ
・皮膚は体最大の臓器である。
・表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立つ。
・スキンケアは角質層(角層)までうるおわせている。


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