保育士が子どもに暴言?我が子を守るためにできること
我が子が保育士にきつく当たられる。親として絶対に避けたい事態ですよね。
実際に保育士が子どもに対してきつい言葉を使う、暴言を吐くというのは有り得るのでしょうか。また、もしそんな状況になった場合、どうしたら我が子を守ることができるのでしょうか。
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私は派遣保育士としてほぼ一年ごとにいろいろな園を回り、いろいろな保育士さんたちと接してきました。
子どもへの暴言。決してあってはいけないことです。しかし非常に悲しいことですが、そのような場面に出くわすことはあります。ごく一部・・・と言いたいところですが、正直なところそれは園そのものの空気次第という部分が大きいと思います。
つまり「子どもに対する暴言(きつい口調、言い方)が普通になってしまっている」という園もあるということです。
たとえば、子どもに対してあるベテラン先生がこう言ったとします。
「もういつまで着替えてんの?早くしな!置いてくからね!」
ベテラン先生の中には『この子は本当はできる子で、少し強めに言った方が届きやすくて・・』なんて考えがもしかしたらあったかもしれません。その考え自体が正しいかそうでないかはともかくとして、ベテランなりの意図があってわざとやっているかもしれないということです。
しかし、その場面だけを見た新人保育士にその思いは伝わりません。その場面だけを切り取ってしまえば、
「着替えるのが遅い時はあんな風に言えばいいんだな」
「ちょっときついように聞こえるけど、ベテラン先生がしてるやり方なんだからそれが正しいんだろうな」
という解釈にもなり得てしまう。
新人保育士はその解釈のまま、ベテランを真似た対応で子どもたちに接することになります。入れ替わりが激しい園では、彼女自身も2-3年も働けばベテラン扱い。それを見てまた新人が育っていく。
まわりが皆きちんとした話し方・対応をしていれば、その中できつい言い方をする人間はとても目立ちます。
でも、きつい言い方が当たり前になってしまったら。本来保育士が子どもに対して言うべきでないような言葉づかいだったとしても、それがごく普通に日々の保育として馴染んでいくこともあり得てしまう。
悪気はなくとも、人間は簡単に周りに染まってしまうものなんだと思います。悲しいことに、きつい言葉は簡単にエスカレートしていきます。時にそれが怒鳴り声になってしまったり、子どもを小突いたりといった対応になってしまうことも。
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本当はこうなる前に保育士間できちんと話し合うべきところです。
「あの言い方は本当に正しいのか?」「どのような思いがあってあの子に声を掛けたのか?」など、保育者間で会議を持ったり、クラス内で検討する時間を設けたりしていかなくてはいけません。
でも現実問題として、保育士には時間がない・・・
子どもたちがお昼寝している間はノートや書類に追われ、時間内で終わらない壁面製作は残業・持ち帰りといった形でなんとか処理している状況です。結果的に、一番大切にしなくてはならない子どもたちへの対応や日々の保育がおざなりになってしまう、そんな現実をずいぶん目にしてきました。
だから仕方がない、なんて言えることではありません。ですが、現実問題としてこのような園が少なからずあるということ。それは事実だと思います。
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では、具体的にどうすれば、わが子をそのような状況から守ることができるのか。とても難しいことですが、そもそも『そういう園を避ける』のが一番だと思います。
見学時間内で見極めるのはとても難しいと思いますが・・・できる限り、保育士が警戒していない場面を見ることをおススメします。
見学している部屋だけでなくその時の廊下での保育士の様子、隣の部屋から響いてくる声などなど。見学者に見られていないと思っている時にこそ、普段の姿が出ます。
そこできつい言い方をしていないか?子どもの目線に立って丁寧な対応をしているか?など見る機会があるとわかりやすいと思います。
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では、通っている園で「これはちょっと」と思ったら。
もちろん担任や園長に話ができるならそれが一番でしょうし、公立なら役所に相談というのが一般的なようです。
ただいざ自分がその状況になったらと考えてみると・・・私なら、匿名で園(役所)に通報すると思います。あくまでこれは私個人の考えですが。
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いくら忙しいとは言っても、保育士はプロです。本来ならば、保護者の方の疑問や悩みひとつひとつに丁寧に対応してくれるはずです。
できれば普段から細かいことも含めてなんでも相談し合える、温かい関係を築いていきたいものです。
(今までは保育士として、これからは保護者側として、私も考えていきたいです)
※ブログ「ヒナスイッチ」2016年12月5日の記事を移動しました
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