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映画 ヒーリングっど♥プリキュア 感想 生きてるって感じ!親子で観てほしい傑作!

映画「ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」が昨日から公開されました!
早速観てきましたが、やはりプリキュアは心の健康に良いですね…(しみじみ)

『Yes!プリキュア5GoGo!』の参戦も話題になった本作ですが、しっかりと「ヒーリングっど♥プリキュアの映画」として描かれていたと思います。
そのぶんプリキュア5勢の活躍は控えめですが…あくまで本作のタイトルはヒーリングっど♥プリキュアであって、ヒープリ&プリキュア5ではないので致し方なし。

予告では『夢』がテーマとしてクローズアップされていますが、もう一つのテーマとして親子愛も描かれていました。
ぜひお母さんと娘さんで観ていただきたいです。



注意!
ここから先はネタバレを含みます。











とりあえず雑感

主に描かれたのは夢と親子の愛。
オリジナルキャラクターのカグヤは奇跡の花の精霊であり、奇跡の花が咲くとなんでも願いが叶えられる。
我修院サレナはかつては世界の人々の幸せを願い、その想いがカグヤと引き合わせたという。
つまり本当の親子ではないが、2人は親子のように過ごしてきた。
しかしカグヤが消耗し、やがて力尽きてしまうことに気づいたサレナはカグヤの消滅を防ぎたい一心で、奇跡の花を咲かせようと躍起になってしまう。
そうとは知らないカグヤは、プリキュアをも利用して願いを叶えようとするサレナにショックを受けて家を飛び出してしまい…
…といった感じです。
このあたりは親の心 子知らず、子の心 親知らずというか…子供を連れて観にきた方にはなかなか刺さるものがあるのではないでしょうか。
僕は子供どころか結婚もしてませんが…
プリキュア映画の例に漏れず、感動できるものでした。


また、ヒープリ3人の夢に関しても三者三葉のかたちで描かれていて良かったです。
のどかは昔描いた夢、ちゆは将来の夢、ひなたはギャグになってしまいましたが、そこがまたひなたらしいw


迫力あるバトルシーンも見どころです。
個人的にプリキュア単独映画の中でもトップクラス。
パートナーフォームを初めてCMで見たとき、「可愛いけど強化形態としてはあんまり強そうじゃねぇな…」とか思ってすみませんでした!(スライディング土下座)
めちゃくちゃかっこよかったです。
ちなみにドリームキュアグレースは変身してすぐに必殺技撃つだけで、カグヤフォームはカグヤに力を届けるだけのフォームでした。
できればドリームキュアグレースの派手なアクションも見たかったかな…


そして気になる『Yes!プリキュア5GoGo!』のメンバーですが、活躍は序盤の戦闘ぐらいで、中盤では敵に捕まってしまいました。
これはなかなかショッキング…
まぁあまり活躍しすぎてヒープリを食ってしまっては本末転倒だし、やはりクロスオーバーは扱いが難しい…



キャラクター

花寺のどか/キュアグレース
主人公。
かつて抱いた「病気が治ったら友達をたくさん作っていろんなところに行きたい」という夢は既に叶っている。
それ故に「大好きなみんなと一緒だからどんな場所でも楽しい」という台詞がグッとくる。劇場版アニメで旅行に行くというのは定番ではあるが、のどかの生い立ちを考えると本当にこの台詞は尊い。
そう思うとのどかの一言一句が心に響くのではなかろうか。


沢泉ちゆ/キュアフォンテーヌ
ゆめアールを使って憧れの国立競技場でハイジャンプ。いつか現実にすることを誓う。
いわゆる「将来の夢」が明確に描かれているキャラ。
ゆめアールシステムをうまく使った良い描き方だと思う。

一方で、ホテルに入るなり「三ツ星よね!?参考になるかも!」と言いながら部屋の写真を撮りだすコミカル(?)な場面も。旅館の娘の血が騒いでる。


平光ひなた/キュアスパークル
安心安定の明るさ、賑やかさで今作を彩ってくれる。
ゆめアールで出しまくったケーキが消えてしまったり(ゆめアールは使いすぎると一時的に機能停止してしまう)、集合場所の定番である渋谷ハチ公前に心躍らせたり…
やっぱりこの手のキャラは見ていて楽しい。
夢に関して問われた際は、「夢は寝てるときに見るもんでしょ~…」と眠そうに答える。ひなたらしくて◎。


風鈴アスミ/キュアアース
やや印象が薄いか。
強いて言えば空飛ぶクジラが来た際の、「ついてきてほしいのではないでしょうか…?」という台詞は、地球の精霊的な存在であるアスミならではで良かった。
あとパートナーフォームの戦闘シーンで風を撃ち出すモーションがカッコいい。


夢原のぞみ/キュアドリーム
夏木りん/キュアルージュ
春日野うらら/キュアレモネード
秋元こまち/キュアミント
水無月かれん/キュアアクア
美々野くるみ/ミルキィローズ
ココ
ナッツ
ブンビー

出番が少ないのでまとめて書かざるを得ない…
ココとナッツは人間態の登場はなし、ブンビーは1シーンのみ登場。
ドリームは終盤にドリームキュアグレースに変身する見せ場があるものの、それ以外のメンツは序盤の共闘シーンがピーク。
とはいえやっぱり久しぶりに名乗りをキメてくれるだけで熱い。
ゆめアールショーのステージを破壊したエゴエゴに対して、アイドルであるレモネードが「なんてことするのー!」と怒るのも良い。

27日の上映からは副音声ボイスドラマという新たな試みで物語を補完してくれるようなので、プリキュア5ファンはこれに期待しましょう。


カグヤ
可愛い。
かぐや姫の絵本が出てきたとき、「最後はかぐや姫みたいに帰ってしまうのか!?」とか思ったけどそんなことはなくて良かった…
奇跡の花の精霊という設定は、序盤でラテがカグヤを感知するなど物語の自然な進行にも役立っている。
ヒープリでいうところのエレメントさんみたいなものだしね。


我修院サレナ
夢を現実に映し出すゆめアールシステムを作った博士。
カグヤを愛するが故に他を顧みないようになってしまった。
終盤のカグヤを救おうとするシーンはベタだけど涙腺に効く。
親御さん涙なしでは見れないでしょこれ!


エゴエゴ
サレナがビョーゲンズから作り出した生命体。
人が心に持つ夢の源とも言うべき「夢のつぼみ」を奪うことができる。
プリキュア映画の敵キャラは「実はこういう過去があって…」みたいなバックボーンがあるボスも多い中、今回は単純に倒すべき敵って感じ。
そのぶんサレナの掘り下げがあったので、コイツはこれぐらいシンプルな敵キャラでちょうど良かったと思う。
CVはプリキュア5の愛すべき敵キャラ、ブンビーを演じた高木渉さん。
単に同じ声優さんというだけなのか、それとも…?
27日からのボイスドラマに期待です。


花寺やすこ
のどかの母親。
ただの引率者ポジションではなく、サレナとの対比という意味もあるのかなと感じた。
作中で言及されたわけではないが、例えば幼いのどかの病気を治したいという気持ちが暴走してしまえばサレナのようになっていた可能性もあったわけである。
やすこ「一緒に寝るの久しぶりね。こっちに来る?」
のどか「もう子供じゃないもーん」
と言って微笑みあう姿や、のどかたちを守った場面など一貫して心優しい母親としての姿が描かれている。




同時上映 トロピカル~ジュ!プリキュア について

「トロピカル~ジュ!プリキュア プチ とびこめ!コラボダンスパーティ!」

3分後に迫ったヒーリングっど♥プリキュアとのダンスパーティーに急いで向かおうとするショートストーリー。
公開初日時点ではまだ登場していないキュアパパイアとフラミンゴの戦闘もほんの少しだけ見れる。
変身と必殺技の披露はキュアサマーのみ。
EDのダンスはヒープリの後期EDとトロプリED。可愛い。

うーん…
ヒープリで感動した直後なんで感情がついていかなったというのが正直な感想です。
これなら戦いが終わったあとのプリキュア5勢とのショートストーリーとかが見たかったかな…
とはいえこの怒涛のテンションが実にトロプリらしい。
尺が短いものの強烈なインパクトがあります。




【追記】
副音声ボイスドラマについて

27日から副音声ボイスドラマ「プリキュア5 ゆめのまちへ行く!」が配信されたので、これを楽しみながらもう一回観てきました。
プリキュア5側の活躍を描いたアナザーストーリーです。
尺は冒頭から約35分+エンドロール中にエピローグがあります。
アプリの操作方法、聴き方などは先ほど貼った公式ページ参照。


のどかたちと時を同じくして東京に到着、ゆめアールシステムを楽しむのぞみたち。
離れていたけど2組ともゆめアールのエリア内にいたわけです。
注目すべきはキュアレモネードこと春日野うららが東京ガールズコレクションのステージに出演するということ!!!
うららが徐々に芸能界でステップアップしてる!!!
僕はプリキュア5勢の推しはうららなので本当に嬉しいです。
これは是非とも映像で観たいところでしたが…円盤化したときにどうにかして映像化していただけないでしょうか?(懇願)

そして会社の取引先の為に有名シュークリームを買うハメになったブンビー。
同じくシュークリームを求めるのぞみたちと言い合ったりして微笑ましい。


序盤の戦闘後、プリキュア5から逃げるエゴエゴはブンビーと遭遇し、「ブンビーカンパニーを世界一の会社にしたい」という彼の夢のつぼみを奪ってパワーアップ。
というわけでエゴエゴは別にブンビー自身とは特に関係のない存在でした。

エゴエゴのコピーを蹴散らしブンビーの夢のつぼみを取り返したプリキュア5。
それでもなお、一晩中逃げ続けるエゴエゴ。
箱根とか小田原とか言ってましたが…箱根駅伝コースを回ったりもしたのでしょうか?
実は1体だけ残しておいたコピーにココとナッツを捕らえさせ、逃げ続けて疲弊したエゴエゴ本体は、既に奪ってあった人々の夢のつぼみを使ってパワーアップしプリキュアを倒す算段でした。
しかしキュアドリームは「自分が捕まる代わりに奪った夢のつぼみを人々に返してほしい」と提案。もちろん他の皆も想いは同じ。
プリキュア5は負けて捕まったのではなく、人々の夢のつぼみと引き換えに自ら捕まったのでした。
あとはヒーリングっど♥プリキュアに託して…


自分を顧みず人々の夢を守る決断をさらっと下す…実にのぞみらしい。
これなら捕まるのも納得の展開です。
ちゃんと夢のつぼみを返してくれたエゴエゴに対して「約束守ってくれてありがとう」と言うのも良い…!
プリキュア5ファンの皆さんは必ずこのボイスドラマを聴きましょう。


エンドロールでは、カグヤの誕生日会に参加する様子が描かれました。
シュークリームをプレゼントに持っていこうとするのぞみたちは、買いまくったブンビーから譲ってもらおうとするが社長の娘さんが誕生日らしいとのことで譲れないという。
…おや?
そう、ブンビーの取引先はサレナでした。
ブンビー共々無事に誕生日会に参加し、のぞみはカグヤたちの写真を撮るのでした。
エンドロールの最後に映る1枚、ケーキを前に驚くカグヤと楽しそうなのどかたち、微笑ましく見つめるサレナの写真を…




まとめ

以上、映画ヒーリングっど♥プリキュアの感想でした。
ヒープリ大好きな僕としては、ヒープリの映画として作っていただいて本当に嬉しいです。
ボイスドラマでプリキュア5の活躍を補完するのもナイスアイディアだと思います。ヒープリをメインにしつつ納得できるサイドストーリー展開、文句なし!
歴代プリキュア映画でも屈指の出来だと思います。
ふわぁ~、生きてるって感じ!!!

これを観た子が親を大切に、そして素敵な夢を持って育っていくといいですね。


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