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あいにいったI・NEED・YOU!

デビュー作『毎日が夏休み』撮影中、仲良くなった助監督さんがいた。
背の高い女性で当時の私より8歳くらい歳上だったと思う。
めちゃくちゃにカッコ良くいつもはクールなんだけどたまにかけてくれる言葉がすごく優しかった。子供な私が調子に乗らないようあえて距離をとって下さっていたように今なら思う。
オススメの漫画や音楽を教えてくれた。
クランクアップの日に長い手紙をくれた。
その中に「夢は叶えるためにあるものよ。ってGO-BANG'Sも「ざまぁカンカン娘(ガール)」で歌ってるしね。」と書いてあった。
その手紙は「これから何か出るときは教えてくださいね」という言葉で締められていた。今みたいにSNSのない時代だ。
私はこれをあたたかな希望の言葉だと思った。
GO-BANG'Sは元々とっても好きだったけど更に特別な存在となった。

とにかくかわいい!
楽曲もポップで楽しい!
詩の世界観がおとぎ話みたいで夢があったり、「ピンクのドレス」みたいに時に怖かったり「BYE-BYE-BYE」みたいにモーレツ切なかったりする。すごい。
まるでGO-BANG'Sという魔法だ。
ああいうバンドやりたいなぁと思った事もある。
20代の頃に森若香織さんにお会いする機会があったけど、たくさんの方がいらっしゃってチラッとご挨拶出来ただけだった。
ベティちゃんみたいだった。
過日、時を超えて森若さんのライブを見た。見たというか参加した。
もちろん私は客席なのだがみんなを巻き込んでみんなが実に楽しそうなあっという間の約2時間だった。
ライブ後、ご挨拶したらなんと覚えていて下さった。モーレツに感動した。驚くほど変わらなかった。
失礼を承知で表現するなら永遠にかわいい森若ちゃんだ。
GO-BANG'Sの魔法も永遠に解けない。
残念ながらその助監督さんとはもう連絡が取れなくなってしまったが、今度は私が私の周りの大好きな人たちに「スペシャル・ボーイフレンド」の歌詞にあるように「あなたの夢が叶った時にきっとどこかで見ているから」という気持ちでいる。
森若さんの歌を今でもライブで聴けることが嬉しくてしょうがない。

森若さんと。嬉しさと緊張の表情だね。





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