スプラトゥーン2を遊び始めたきっかけを一年経過して振り返る

スプラトゥーンは一作目から遊んでいるひとが多いのは知っていて、ついていけなさそうな気がして勝手に線を引いていた。初期投資もいる。それだけ遊ぶか?という疑問もあったから手を出さなかった。

たまたま帰省したタイミングで、会って遊んでくれたひとたちがスプラトゥーンの熱心なユーザーのため、直近でアップデートされた内容や、それに沿う戦術の話などを始めた。
その時点で「複数人でインクを塗り合うゲームなんですよね?」くらいの認識しかない。
でも、横で聞いていてあまりに熱意がある。語れる幅も深さもあるのがすごい。
全然わからないなりに、「素人質問なのだけど、それってどういうこと?」と質問したりした。
そうしたら「まるで仕事の話じゃないか!?」と思えてきて、知らないワードが飛び交うゲームの話が急に我が身に引き寄せられてきた。

基本的には、スプラトゥーンは「一つのフィールドを2つのチームに分かれて4vs4で塗り合い、広い面積を塗った方が勝ち」になる。
手持ちの武器で敵を倒すこともできる。
倒されるとスタート地点まで戻されてしまうため、フィールドの前線(中央あたりで戦力が衝突する)からは離れてしまい、著しく不利になる。
よって、「敵を倒すことも重要ではあるが、勝利条件ではない」ことがポイントになる。つまり、個人プレイで「俺が敵何人をやったから強い!」といくら自慢しても何にもならない。

「(ゲームで)ここがわかってないひとが多いんですよ!」
「完全にわかる」
当時、病休で何人も穴が空いていて、いつ復帰になるか分からないから補充もない状況で、ひとつ上の役職のひとの分まで仕事をしないといけない状況だったことが影響していた。
「どういう遊び方をするかで、そのひとの人となりが見えてくる」「卑怯なことをしてるな、とかすぐわかる」「自分の何が良くなかったか、反省して調べて、を繰り返すと伸びる」
「聞けば聞くほど仕事の話、そのひとの話だから恐いね、しかも二人はめちゃくちゃ強いから一緒に遊んだらボコボコにされるよね」と笑った。

「でも、知らないひとにボコボコにされるよりいいでしょ?」

いま思えば、この時点で既に遊びたいと思い始めていたのだと思う。
帰省から戻った数日後、家電量販店にたまたま「Switchが再入荷しました!」と山積みにされていて、買って帰った。

遊び始めてみたら、思った以上に戦争だった。
フィールドを「塗りやすい」武器と「敵を倒しやすい」武器があって、後者はどんどん銃寄りになる。
インクを撃つ音も軽快なタタタタ…という音になり、敵が背後から迫っているとインクの音が聞こえる。
プレイヤーが撒き散らす敵インクでダメージを受けると、蓄積度合いによって画面がインクで汚れて、限界を迎えるとインクを弾けさせて武器を落として消える。「血のことなんだよな」と、アニメーション表現が最後に実写に切り替わった「戦場でワルツを」という映画のことをときどき思い出す。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?