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2年ぶりの日記(死ぬの怖いことについて)

 2年前になるみたいです。最後に投稿したのは。昔の投稿見て、4年前に考えてたこと、全然今も悩んでいるなってのが面白かったです、見返してみて。堂々巡りしている感覚が結構続いていますね。
 あ、でも、死ぬの怖いなっていう感覚が30歳を超えたら薄まったみたいで、「ああ、あれって一過性の感覚だったんだ」って思ったというのが結構大きな変化かもしれません。30歳になるかならないかぐらいの時に、夜通し、鎌倉からみなとみらいまで徒歩で歩き通したことがあって、その時に思ったんです。
 夜には強烈に恐怖を感じていました。暗い大通り、街灯だけついてて、トラックが通り過ぎるだけの寂しい風景の中を何時間も歩いている時、死ぬの怖い、感覚がなくなるのが怖いって。でも朝になって、ふと、「あれ。同じような道を歩いているはずなのに、そんな怖くない」と気付いたんですね。なんかちょっと馬鹿らしいですが。ああ、そうか、あの「死ぬの怖い」感覚って、死ぬことに対する普遍的な感情ではなくて、特に夜に感じる寂しいような焦るような気分に「死ぬの怖い」っていう名前をつけてただけなんだって。
 怖い感覚、すごく嫌いでした。なんか、過呼吸になるような。焦り、どうしようもないような、ただ呼吸が速まって、突発的に叫んでしまうような。それが最近は全く起こらなくなりました。不思議ですけど。30歳っていう年齢って恣意的なものですけど、意外と物理的な変化が体に訪れるみたいです。顔もどんどんむくんできてるし。20代より死に近いはずなのに、恐怖は薄れていくっていう、矛盾したことが起きてますね。僕の場合ですが。
 あの感覚が失われて、少し寂しい、というと変ですが、なんかもうしょうがないか、という気持ちです。そういう感覚に変化するまで生き続けられたということ自体がものすごく幸運なことですね。


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