日乃爽

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日乃爽

書きもの始めました。やりたかったのにやっていなかったこと、どんどんやっていくぞー。とりあえず書く。

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自分勝手な人と自由な人との違い

自分勝手な人は 自分中心に物事を考える 自由な人も 自分中心に物事を考える それぞれの違いは 自分を知っているかどうか 自分を大切にできているかどうか 自分勝手な人は 自分を知らないから 自分を満たせそうと感じるもの 全てに手を出す 自由な人は 自分を知っているから 自分を満たすものを知っていて それだけに手を出す 自分勝手な人は 自分で動こうとしない 他人任せにすることが多い 自由な人は まず自分が動く 自分勝手な人は うまくいかなかった時 他人のせいにしがち

    • いいなぁって言うけど

       看護師として働いている時、「資格持ってるっていいよなぁ〜!絶対職にあぶれないじゃん」と言われることが多々あった。  結婚して自営業になって子どもを産んで育てている今、「資格あるからいざなんかあっても心配いらないよね〜」と言われる。  いざ、というのは、離婚や事業の失敗、今ならコロナ倒産とか?かしら。  そして主に在宅で仕事している私に外に働きに行っている人は言うのだ。「通勤なくていいね」「ハラスメントなくていいね」「時間の調節できていいね」  私はストレスなく生きて

      • 見失わないで

         首相が辞任することになってなんだか一部荒れてるみたい。日本大好きラトビア人の青年のTwitterにはいろんな声が届いてる様子。「お体を大切にして、元気になってね」って言っただけなのにね。そしてそれってとても素敵なことだけどね。区別が上手で。そんな素敵な気持ちを持つ彼を誰も言葉で傷つけて欲しくないなと思う。  言葉って気持ちが乗るからね。嫌な気持ちを込めて発した言葉は必ず相手を嫌な気持ちにさせるし、そういう言葉は時間が経てば経つほど他のマイナスまで吸収して増悪してくんだよ。

        • [小説]ギフト〜知りたい〜

           響子はスマホをスーツのポケットに入れ、まずはキッチンに向かった。引き出しから袋を取り出し、製氷室から氷を掻き出し、袋に入れる。2〜3回分氷を入れて、今度はシンクへ。蛇口を上げ水を出し、氷が浸かるぐらい水を入れた。袋の口は輪ゴムできつく縛った。次に冷凍庫から保冷剤を2個出し、氷嚢とともに脱衣所へ向かう。脱衣所の棚から薄めのタオル3枚出し、一切合切を持ち階段を早足で上る。階段を上がって一番手前の部屋をノックする。 「入るよ」 言いながら扉を開ける。陽太は学校帰りのジャージの

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        記事

          [小説]ギフト〜誰がどうして〜

           ある日、うちの次男坊が派手に殴られて帰ってきた。私は激しく動揺した。 「どうしたのそれ!」 と言うが早いか、陽太の顔を両手で包み、何があったのか聞いた。だが、本人はこちらの動揺など意にも介さず、「何でもないよ」とそれ以外答えない。何でもない訳ないじゃない、と食い下がるも、陽太は自分の部屋に戻ってしまった。時計を見ると午後4時半。まだ学校に誰かいるかもしれない、と電話をかけた。  電話に出たのはちょうど顧問の先生だった。うちの息子が殴られて帰ってきたこと、何も話してくれ

          [小説]ギフト〜誰がどうして〜

          [小説]ギフト〜落ち着かない心〜

           誰がいつの間に呼びに行ったのか、顧問の先生がやって来た。部室の扉は開いていた。床に丸まったままのあいつと祥太に両腕を掴まれながら荒く息をしているおれを見て、まずあいつの状態を確認した。 「ちょっと見せてみろ」 丸まったあいつの隣で片膝をつき、右手であいつの左腕をそっとどかす。あいつは泣いていた。痛みからか、悔しさからか、驚きからか。 「誰か保健室連れてってやって。確か今日先生いるはずだから。そこでちょっと待ってて。後から行くから」 先生はあいつの周りの連中に声をかけ

          [小説]ギフト〜落ち着かない心〜

          [小説]ギフト〜怒り〜

           帰り道、校門のところで豊中に会った。 「お前どうしたのそれ」 両手に500mlのペットボトルが大量に入ったビニール袋を持ち、汗だくで坂下のコンビニから戻って来たところのようだった。一瞬、豊中の表情が強張ったように見えた。 「あぁ、もうすぐ練習終わるから、みんなの分の飲み物買い出しに行ったんだ」 豊中は笑顔で、少し両手の荷物を持ち上げて言った。 「うげ、バスケ部全員分?しんどいなそれ」 片方の荷物を持とうと手を出すと、 「だーい丈夫だよ。もうすぐそこだし」 豊

          [小説]ギフト〜怒り〜

          [小説]ギフト~練習~

           練習が始まる。ランニング、筋トレ、基本練習、ドリブル、パス回し、その後は顧問の先生の指示で変わる。1対1だったり3対2だったり、ミニゲームだったりセットプレーだったり。でも1年はパス回しまでやると、大きめの休憩を挟んでまたランニング、筋トレ、基本練習だ。どうやらうちの顧問はテクニックより体づくりに重きを置いているらしい。まぁ成長期だしな、と思いながらもやっぱりおれはゲームがしたかった。  一通りの練習メニューが終わり、それぞれ休憩していると遠くで先輩達が先生になにやら話を

          [小説]ギフト~練習~

          また乾杯しよう

           あの夏、私は二十歳になった。そしてそんな私を、父は回らない寿司屋に連れて行ってくれた。  回転寿司にしか行ったことのない私は、最初のネタに「サーモン」と注文した。するとそこの大将に「ないです」と鼻で笑われた。せっかく父がいいところに連れて来てくれたのに、とんでもない恥をかかせてしまった、と私は俯いた。その後、何を頼んで何を食べ、何を飲んだのか、全く覚えていない。  寿司屋を出ると、今度は行きつけのスナックに連れて行ってくれた。田舎の歓楽街。私の通う高校は近くにあったが、

          また乾杯しよう

          わたしはわたし

           私の「好き」は無自覚のところから始まる。  私はきっと、自分の「好き」に無頓着なのかもしれない。「好き」と自覚するまで、結構な時間がかかることが多い。  例えば私は私の「好き」が集まった店を見つけても、名前をなかなか覚えない。あの場所にあるあのお店にあるあれ、というような感じだ。だから何度か、その場所から移動してしまって、あるいは無くなってしまって、探す手立てもないようなこともよくある。  そういう時は無くなってしまったことに寂しさを感じるのだが、そこまで深く落ち込みは

          わたしはわたし

          ギフト~坂道~

           あっという間に夏休みになった。といっても毎日のように部活があるから、あまり休みという感じはしない。おれは学校までのこの坂道が嫌いだ。春はまだ良かった。桜並木で、きれいだなと思った。でも少しでも暑くなってくると、もうしんどかった。校門までが遠く感じた。なんでバス停は校門前にないんだろうと何度も考えた。でも考えたところで仕方ない。部活があるから登らなきゃいけない。足取り重く坂を登り進んでいると、 「おー橘!おはよ〜!」 豊中が部活に向かうおれの後ろから駆けてきた。あの草むしりの

          ギフト~坂道~

          [小説]ギフト ~草むしり終了~

            結局しゃべりながらやるもんだから草むしりは一向に進まなかった。終わったら解散の掃除。今日は部活もないし、おれは早く帰りたかった。早く家に帰ってエアコンの効いた部屋でゆっくりマンガでも読みたいのだ。  八代先生が確認に来た。 「え~まだ終わってなかったの?!もうみんな終わって帰ってってるよ~。おしゃべりばっかりしてたんでしょ~?終わらないと帰れないからね!ほら!みんな頑張れ!」 おれはがんばってるよ。あいつらがしゃべりまくってんだよ。特に山崎だよ。ほんとしゃべりすぎだ

          [小説]ギフト ~草むしり終了~

          [小説]ギフト ~豊中~

           みんなの視線がおれに集まっているのがわかる。おれは草をむしり続けていた。 「橘~?お前に聞いてんだけど。無視しないで~」 豊中は首を伸ばし、おれの方を向いておどけた感じで改めて聞いてきた。 「・・・兄貴がいる」 おれは草をむしりながら、ぼそっと答えた。 「へぇ~!お前も兄貴いるんだ?ひとり?いくつなんだよ兄貴は」 豊中はおれの横に場所を移動してさらに質問してくる。めんどくせぇと思いながら、でも答えない方がめんどくさくなりそうだったので、6つ上の大学1年生だと正直

          [小説]ギフト ~豊中~

          [小説]ギフト~渡辺陽太~

           あいつと同じ掃除場所になるなんて・・・、と一瞬落ち込んだものの、さっさと終わらせて帰ればいいだけだと気持ちを切り替える。メンバーはおれとあいつと他に男子2人、女子2人だった。場所は中庭。暑い中で外の掃除はさらに気分を憂鬱にさせる。 「具体的に何やればいいんだ?中庭の掃除って」 みんなで移動する中、豊中が両手を頭の後ろに組んで伸びをしながら言う。 「とりあえず掃いときゃいいんじゃないの?」 田中は中庭に目線をやりながら言う。  中庭に着くと八代先生がいた。 「あ~

          [小説]ギフト~渡辺陽太~

          [小説]ギフト ~続くイライラ~

           気がつけばあっという間に毎日は過ぎ、6月。もう梅雨を吹っ飛ばして夏が来たのかと思うぐらい暑い。ワイシャツの下の白Tを日に3回くらい着替えたいほどだ。  同じクラスといえど、関わろうとしなければあいつとは何の接点もない。サッカー部でも特に組まされることもないから穏やかに過ぎている。ただ、やっぱり視界に入るだけでイラつく。なんであいつのことがこんなにイラついてしまうのかわからない。ただただイラつく。特に笑ってる顔がムカつく。笑い声が聞こえるのもムカつく。この気持ちの持って行きど

          [小説]ギフト ~続くイライラ~

          [小説]ギフト〜サッカー部〜

           この中学に帰宅部はない。みんな何かしらの部に属さなければいけない。入学してしばらくすると仮入部の申請ができる。おれは小学校の頃からサッカーをやっていたから、サッカー部に入ろうと思っていた。  仮入部の申請を出しにいざサッカー部のグラウンドに行くと、あいつがいた。内心、チッと思いながらもどうやら仮入部の人数は30人を超えてる。あいつと関わることはそうないだろうと思った。 「ゆーうと!!」 誰かが突然後ろから飛びついてきた。首から上だけ振り向くと色黒の肌に真っ白い歯のまゆ

          [小説]ギフト〜サッカー部〜