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何度も読み返す良著から思う、生産性のある会話がしたいという欲求 「私がオバさんになったよ」(ジェーン・スー)

本好きの両親の影響を多分に受け、昔から読書が好きです。
ここ一年くらいの中で一番のヒットは、幻冬社から出ている、ジェーン・スーさんの「私がオバさんになったよ
※このnoteは上記本が出版された後半年くらい経過した頃に書いたものです。

スーさんが8人の方とそれぞれ対談したものを文章化したものなんだけど、とにかく興味深いという意味でおもしろい!
対談者によって話の内容も視点も異なるので、今日は誰の話を読もう、と細切れに読めるのもすてき。

※対談者:光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さん、能町みね子さん

先日、女友達と3人でランチをしまして。

既婚子なしの私、冬に子供を産んだみーちゃん、小学生の子供がいるけいちゃん。

みーちゃんの子供も一緒だったので、話題はもっぱらみーちゃんの子供についてと、それぞれの夫婦関係・義実家との関係についての愚痴や悩み。

けいちゃんは、隣で母性を爆発させて終始みーちゃんの子供を愛でていましたが、そもそも子供にあまり興味がない私にとっては、みーちゃんの子供についての話題はとっても退屈。

「生後5-6ヶ月だから、そろそろ離乳食始める感じ?」
「そうだね、もうちょっとしたら始めなきゃと思ってるよ」
「食べ物に興味を持ち出したら、離乳食始めていい合図っていう話あるよね」
「そうなんだ。最近興味持ち始めたところだから、もう始めていいってことなのかなー」

この会話、子育て経験のない私はどのタイミングで何を言えば良かったのか、今でも正解がわかりませんが、その時私が考えていたのは↓

「なんで離乳食開始は生後5-6ヶ月?消化器官の機能がどう変わる?食べ物に興味を持ち出すのもなぜ?嗅覚か視覚の発達によるもの?それとも自分と母親の関係についての認知が何か変化して、自分も同じことしたいって思うのか?」

これをその場で発言することは不正解だと思ったので、心にとどめ、とにかくほほえみを絶やさないようにしていましたが。

酒井順子さんの言う、「優しくない人コンプレックス」

これは私にもあり、そのコンプレックスを解消したいがためだけに、子供がいてもいいかもな、なんて思い始める最近です。

※優しくない人コンプレックス:(本書より抜粋)作りものではない、自然ともわっと湧き出るもの。生き物としての、野性的な、自分のマタから生まれた瞬間にぺろぺろなめる的な。

私が男性と話すことを好む理由と、男友達から言われた言葉

付き合いの長い男友達から言われた言葉で印象的だったものが↓
「べらいみは女子にしては珍しく、ロジカルだからとても話が通じる。でも自己犠牲を払ってまでの他人への優しさはないよね」。

一般的に女同士の会話って、身近な誰かに対する感想や愚痴を述べあって共感する、の繰り返し。もちろん私もただ話を聞いてほしいというときもあるので、それはそれで良いけれど、基本的に学びや発見が少なくて。

一方で男性との会話は、人に関することよりも、圧倒的にモノかコトに対する話が多いので、建設的にそれぞれの考えを述べたり、その物事に対する共通項が発見できたり、何かと考えたり身になったりする内容が多い。

人に関する話をしても、女同士と違って、そこに居合わせていない誰かについてというよりも、その誰かとの関係性の中の相手、に対して意見することが多いので、自分や相手にとって気づきが生まれる。

前提としては、建設的な話をするためには、自分の感情をコントロールする力と、テーマに対して意見できる理解力とか何かの領域に対する知識が必要。


ジェンダーレスの世の中で、男女に切り分けることにあまり意味はないと思いながらも、傾向の話として。

結論のない話に耐えられないという、私の器の小ささを露呈しただけになってしまったけど、そういう意味でも仕事は一生したいと思うのでした。

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