百物語50話目「チューリップのサボテンの花」(実話怪談)
タイトルの意味が瞬時にわかるのは、一定年齢以上だな。
私の娘・むっちゃんの父親の養母が自殺した。
その日、私の実家では私が送ったサボテンが、長い年月をかけて初めて大きく花を咲かせていた。
その話を聞いて、
「そうか、これは寿命だったか……」
と思った。
自殺にも寿命があると思っているから。
で、そのサボテンの花は、数日前から蕾をふくらませていた。
もちろん。そのことを知ったのは、後からだ。
チューリップは博多が生んだ偉大なるミュージシャンだ。彼らの曲で有名な