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百物語26話目「影と宇宙人」(実話怪談)

福岡の人ならインキューブの地下のグルメ街がわかるだろう。これはそこのとある店で後ろに座っていた人たちの話だ。あまりに興味深くて、印象に残っている。

「宇宙人ってさあ、人間にまぎれて、もうかなりの人数が入り込んでるんだって」

後ろの席で食事をしているふたりの、そういう話しだしに、私は耳をそばだてた。

「へえー、なにしに来てるの?」

「それがね、その宇宙人たちの星は光が強すぎるらしいんだよ。それで影ができない」

「影……?」

「で、地球人の影が欲しくて欲しくてたまらなくて、人間にまぎれてるらしいよ」

そうだったんだ――。

知らんかった――

もうひとつ書こうと思ってた付随ネタが徹底的に抵抗されたので、書くのやめたっす。

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