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百物語38話目「尊厳維持局」(実話怪談)

年末進行の時期ですね。

みなさん大変だと思います。

さて、これは眠さに負けじと必死に仕事をしていたときのお話です。

私はテレビをつけて仕事をするタイプですが、いきなりテレビ画面が粒上の荒い画像になったかと思うと、黄金色に光りました。

そこにはロシア正教の司祭と思しき人と、両脇にはお付きの司祭。

「な、なに!?」

と、思って瞬きすると、元のテレビ画面です。

その話を娘にすると、

「こわっ! それって、まるで尊厳維持局みたいじゃん」

と言いまして、その説明を受けました。

尊厳維持局は簡単に言うと、どうしようもないくらいに国家が追い詰められたら、国が流す放送で、各自治体に自決用の薬があるから、取りにいって~みたいなやつらしいです。(娘情報)

フェイクなんだけど、最初はアメリカで流れて、それの日本用を誰か作ってて、出来がいいらしくインターネット怪談みたいに語られているのを初めて知りました。

たぶん、白昼夢みたいなものだろうけど、確かに終末感漂う画面だった。

今年の5月のことなんですけどね。

でも、もし同じ画面をたくさんの人が見ていたら、それはそれで物語の始まりみたいで、面白いとはおもいませんか?

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