百物語百話目「ベトナムと大友宗麟」(実話怪談)

その昔、いきなりパソコンがうんともすんとも言わなくなったことがあった。

締め切りに追われ、どうしても動いてもらわなくてはいけなくて、困り果てた私は、近所で失せもの探しに強いと言われる神社にお参りしにいく。

すると、帰宅後すぐにパソコンが動き始めた。実はウィルスバスターのアップデートによる不具合で、そのパッチが配信されたので動くようになっていたのだ。

このとき、失せもの探しの神社でも、パソコン不具合に効くという実証実験結果が得られた。

それで、そう言えば、友達から似たような話を聞いたことがあるぞと思いまして、改めてベトナムにメッセージ送りまして、収穫しましたのが記念すべき百話目となります。

ベトナムの日本料理店で女将をやっている友達から聞いた話です。

この方! 痩せて綺麗になって羨ましい!!

彼女もオカルト好きだ! こんなラジオをやっていた!

さて、これは、まだ彼女が福岡にいたときのこと――。

とある団体の福岡支部立ち上げに尽力して欲しいというオファーを受けて、彼女はそのスカイプ商談のために事務所に向かっていた。

ところが、その途中、「オオトモ」という字と家紋が浮かんだそう。

「なんだろう?」と思いつつも、事務所について、スカイプを立ち上げようとしたら、立ち上がらない。

おかしいなと思っていたところに、サーバーダウンしたという電話が入る。「原因不明なんです。こんなことは初めて」ということで、復旧するまで、彼女は待たされることになった。

そこで、彼女はさっき浮かんだ「オオトモ」と家紋を検索したわけ。

すると、それが大友宗麟の家紋だとわかった。

「そんな武将いたんだ」と思っていると、いきなり頭の中に、

「あんなやつに九州を渡してはいかん」と声が聞こえた。

どうやら、その声の主が大友宗麟らしい。

で、彼女が「この話は断りますから」というと、スカイプが直ったのだ。

その後、しばらくは彼女は、この大友宗麟と名乗るおじさんをつけてまわることになる。

実際、霊能者に会ったときに、

「女性で武将の霊をつけてる人、初めて見た」

と言われたそうで。

まあ、それからいろいろあしまして、は省くとして――。

結局、価値観が合わず、大友宗麟さんは自分の銅像のある場所へ、彼女から置き去りにされてしまうんだけどね。

ただ、それから彼女はこの世ならざるものを、より感じるようになり、何かに導かれるようにして、今はベトナムで女将をやっていまーす。

みなさん、ベトナムにご旅行の際には、ぜひ彼女のお店へお寄りくださいませ~。

というわけで、百話完遂しました~~!!

パチパチパチパチ~。

今日の昼には飛行機に乗って、ノベルジャムグランドチャンピオン大会のために東京に向かいます。

このお話を気に入ってもらえましたら、ぜひ、NovelJam作品「帰りゃんせ」を投げ銭代わりに買ってくれると喜ぶよ。私の書いた怪談物語です!!

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