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百物語99話目「七つ葉のクローバー」(実話怪談)

百物語のウィキを調べてみたら、どうやら百話せねばならぬらしい。

安心してください。

ちょうど、ネタも後1話余分にあります。

というわけで、百話まで行きます。

その一歩手前の今回の話は絞りカスのような小ネタ集です。

というか実家マップみたいな感じ。

その1「山の上の屋敷」

山に囲まれた我が町は小学校のグラウンドから見渡しても、ぐるっと360度山、山、山!

その山の頂上に木の形が立派な楼門みたいに見える場所があって、「まあお屋敷の入り口みたい」と思ってました。いや、よく見れば木の枝の広がりなんだけどね。

でも、その屋敷に行く夢を、よく見た。

青白い夜、屋敷の門をくぐると、本宅までの石畳の道は両脇にかがり火が青く燃えている。

そこを私は進むのだ。先に誰か待ってるから――。

でも最後まで辿りついたことはない。

大人になって山を見上げても、あの楼門の形の木はない。

その2「窓からの海」

六年生のとき、校舎が建て替わったのだけど、そこから見える窓の外には海みたいに見える屋根があった。

隣あった建物の間に銀色に光るトタン屋根があったせいだと思うけど、それはまるで真夏の太陽をいっぱいに受け止めてギラギラと光り輝く海に見える。

「海だなあ」と思って眺めていたある日、屋根の上に小さな船が滑り出した。ご丁寧に釣り人も乗っている。

「え!」

まばたきをすると、それは消えた。

その3「クローバー」

確か、あさりよしとお先生の漫画に、四つ葉のクローバーばかりあるという話があって、そのオチが原子力マークの箱の近くだったというのがある。

それと似たような経験をした。

友達との秘密の場所が河原にあって、そこは四葉のクローバーが群生していて、よく探すと五つ葉、六つ葉が普通に見つかる。

私は七つ葉まで見つけたことがあった。

後年、その河原からは温泉が湧く。

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