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百物語56話目「サンタクロース怪談」(実話怪談)

メリークリスマス!

こんな夜は犬神家の一族を見た後に、怪談ですよね。

さて、娘のむっちゃんの話です。

むっちゃんは、サンタクロースを信じています。

なぜなら、小さい頃、サンタクロースに会ったことがあるから。

でも、それはじいさんがサンタクロースの恰好をして、プレゼントを持ってやってきたからなんですよ。

小さいから、本物だと思ってるんでしょうね。

「サンタクロースがじいちゃんかもと思ったんだけど、違うの。だって、外人だったもん」

ん?

「それにベランダから入ってきたんだよ」

ん? ん?

「そして、ベランダから、空に昇っていった」

あー、それサンタクロースだね。

たぶん……。

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