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近藤聡乃とかガロ系とか

近藤聡乃、知っているだろうか、

最近はメジャーな雑誌に漫画を書いているから知名度も思いっきり上がったと思う。

『不思議というには地味な話』が出た頃友人の勧めで読むようになった。

今の人のイメージは『A子さんの恋人』とか『ニューヨークで考え中』なのだろうか、

綺麗な絵で洗練された世界観を描く近藤聡乃ももちろん大好きだけど、

未読なら『いつものはなし』とか『はこにわ虫』とかの初期の作品も読んで欲しい。

いわゆる『ガロ系』と呼ばれるようなサブカルの匂いがプンプンする作品たち、

作者も公言しているが、つげ義春から影響を受けているような作品群、

ハマる人はそっちの方がハマると思う。
個人的には近藤さんが『うさぎのヨシオ』を出版したときは少し驚いた、メジャー路線だ!と、

作品の通ぶって、初期の方が好きだったけど最近は〜と言うのはナンセンスだからしないけれど、

もうちょっとどろどろしたものをやってから変化していくものと思っていたので、驚いて、そしてさすが、と嬉しくもなった。

ぼくも趣味で絵を描くが、周囲のお絵かき仲間が好きで描いていた『萌え系』の漫画絵に飽きてきていたところへ、
先程の友人が『こんなのもあるよ』と紹介してくれたのがアックス(ガロの後継誌)であって近藤聡乃だった、

その出会いがなかったらぼくは今はもう絵を描いていなかったかもしれない、

初めて買ったサブカル漫画は、花輪和一の『水精』だった。

何だか訳がわからないけどこれはとても良いものだ!!!と興奮したのを覚えている。

そして諸星大ニ郎、つげ義春、西岡兄妹、ねこぢる、、と定番の流れを通った。
AKIRAにハマったのもその頃だ。

こんなアートな漫画もあるのか、と嬉しくて一日中漫画のことを考えていた。

それは10年以上前の話で、今はインターネットやスマートフォンが普及していて、サブカルやアングラが隠されたものではなくなってきた、

正直寂しくもあるがいい時代だ、ビレバンなんかでもたくさん売ってるし、

いいものはいい、だよね!

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