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年間プラス収支にするWIN5の購入法

運よく22年4月24日のWIN5を的中させることができました。

220424WIN5 - コピー

↑↑↑こちらで的中時までの一部始終がご覧になれます。


これをたまたまの幸運で終わらせることなく、これを足掛かりにこれからも的中を重ねていきたいと思っています。

そこで、自分がWIN5について書いた記事を振り返っていたのですが、過去の自分がいいことを書いていると思ったので、noteにもアップしてみようと思いました。

データは19年3月時点のもので古いですが、考え方はいまでも十分通用するものだと思っています。

※本文中のデータはWIN5の発売開始から19年3月17日まで434回を集計したものです。

WIN5の必勝法は全通り買い⁉

19年2月24日に行われたWIN5。的中は1票だけで、4億7180万9030円という夢のような配当が飛び出しました。そして、翌週の19年3月3日のWIN5は的中者ゼロでキャリーオーバーに。ここでも4億超の払い戻しを独り占めできた可能性があります。

こういった一撃で人生の勝ち組になれるような配当を手にするために、今回はWIN5攻略をテーマに話をしていきたいと思います。

では、どうすれば億を超えるような配当を手にできるのか? 筆者がオススメしたいのは全通り買いです(笑) 史上最高配当が飛び出した2月24日のWIN5の総組み合わせ数は26万6112通り。なので、2700万円あれば全通り購入できます。ハズレなし。的中率は100%で、的中票数が2票になって配当が半分になったとしても、投資金額の10倍近い払い戻しが受けられるからです。

さらに、キャリーオーバーとなった3月3日のWIN5で全通り買いをしていれば配当の独り占めが可能。3780万円の投資で10倍以上の回収が見込める計算になります。

ちなみに、WIN5が始まってこれまで434回すべてで全通り買いを敢行した場合に必要な金額は約250億円。それに対し、配当金の合計額は約84億円。昔は配当の上限が2億円という縛りがあったし、キャリーオーバーになったときの払い戻しがゼロで計算されているので、それらがすべて獲り切れたとして計算しなおしても、130億円くらいにしかなりません。

払戻率の70%にも満たない回収しかできないので、前言撤回。やっぱり全通り買いはオススメできません。その前にマンション一軒分のお金をポンと用意できる人はそうはいないと思われますので、そもそも現実的な話ではないですが……。

WIN5はどういう馬券なのか

まずは、WIN5という馬券がどういうものなのか、まとめてみたいと思います。

先に、筆者なりの結論をいわせていただくと、「予想力だけで的中させることが難しい馬券である」ということと、「当てようと思うと点数が膨大になってしまうので、それをどうコントロールするか」ということが重要になってくると思っています。

例えば、的中率20%で単勝回収率120%の予想ができる腕利きの予想家がいたとします。その予想家がWIN5で期待できる回収率は120%の5乗で250%近くになる。しかし、それは期待値に収束した場合の話であって、その回収率を手にできるかどうかは別。的中率も5乗になるので、20%あった的中率は0.032%にまで下がってしまうからです。これは3000回参加して1回当たるかどうかといった程度。期待値通りに収束させるとなるとその何倍もの試行回数が必要になって来るし、年間50回程度しかないWIN5を3000回買うとなる60年近くかかります。一生かけて参加し続けても運が悪ければ一度も的中を手にできないかもしれません。

なにも1点で買う必要はなく、複数買えば的中率はアップできますが、2頭目、3頭目の精度はどうしても下がるので、複数買って同じ期待値が維持できるとは限りません。的中を優先させるため点数を増やした結果、期待値が1を割ってしまったら本末転倒です。

WIN5が発売される前の話。「馬券は買えば買うだけ儲かる」と豪語する凄腕の馬券師がいました。1日100万円以上、年間のべ1億超の馬券を買って回収率は110%もあったといいます。皆がうらやむ馬券生活者です。そして、こうも言っていました。「WIN5が始まれば億万長者になれる。これまでの馬券では年間1000万円儲けても、馬券のプラスが1億に達するのに10年必要だったが、これがこれからは一撃でいいのだから渡りに船だ」とも。

WIN5発売と同時に買いまくったらしいのですが、他の馬券とは勝手が違い収束が遠い。なかなか思ったようなヒットを飛ばせず資金がショートしてしまったのか、消息不明となってしまいました。

回収率100%を超える予想力を持った人が参加しても、なかなか実力に収束してくれないので、予想力“だけ”で的中させることが難しい馬券であると考える理由です。

次に、点数と的中率のバランスについて考えてみたいと思います。WIN5に関する様々なデータをいくつか表にまとめました。

下記の表は、「5レース全てで1番人気を買い続けた場合」といったように、固定の買い方をした場合の成績を集計したものです。

購入方法

各レース1~5番人気の5頭ずつ買えば4回に1度くらいの割合で当たるようになりますが、一回の投資額が31万円も必要になる。逆に、1、2番人気の2頭ずつなら3200円で済みますが、的中率は3.9%しかなく当たるのは半年に一回程度。しかも、理論上の的中率よりもかなり高い数字となっており、実際は1年に一回当たるかどうかといったところでしょう。さらに、人気馬ばかりを購入しているので、これまでゲットできた最高配当は11万円台と配当の上振れもなく、払戻率の70%を大きく下回るような回収率にしかなりません。

配当の上振れを手にするには、穴馬の激走を上手く捕まえる必要がありますが、やみくもに人気馬を嫌うと的中率がスズメの涙となってしまう。1番人気が全滅する確率は21.2%しかなく、1、2番人気が全敗となると4.6%で20回に1回程度しかないからです。

WIN5データ

出現率の高い1番人気が1、2勝で、5番人気以下が1、2勝といった感じで人気馬と穴馬をバランスよく買うことが求められますが、それが難しい。

通過率を意識せよ

そこで、注目したいのが通過率です。通過率の高いレースを見つけてそういうレースで点数を絞りつつ、的中率も高めていくことが可能と思うからです。

WIN5対象レースの1番人気の勝率は29.5%ですが、ひとくちに1番人気といっても単勝1.2倍の確勝級の馬もいれば、混戦で押し上げられただけの頼りない1番人気もいる。単勝オッズが1.4倍以下の確勝級の馬の勝率は63.6%にもなるので、そういう馬がいるレースでは1点に絞って無駄な買い目を極力減らすことが可能。思わぬ取りこぼしがないとはいいませんが、そういうレアケースに期待しても的中率が下がって、収束が遠のくだけ。割り切って的中率の高いほうを信じたほうが得策ではないでしょうか。

そして、通過率が6割を超える、代表的な通過率の高いパターンは以下の4つです。

・単勝1.4倍以下の確勝級の馬のいるレース(1点)
・単勝1倍台の馬と2番人気(2点)
・2番人気の単勝オッズが2倍台の2強が拮抗しているレース(2点)
・3番人気の単勝オッズが3倍台の三つ巴レース(3点)

理論だけではわかりにくいので、ここからは具体例を交えながら説明していきたいと思います。単勝1.4倍以下の確勝級の馬といって、真っ先に思い出されるのは最近ならアーモンドアイでしょう。

18年のJCデーのWIN5を振り返ってみます。この日のWIN5で通過率の高いパターンを探してみると、単勝1.4倍のアーモンドアイのいる5レース目のJC。単勝1.7倍のコパノキッキングがいる4レース目のオータムリーフS。さらに、3レース目のウェルカムSも上位人気3頭の三つ巴の様相を呈しています。1、2レース目は人気が割れていて通過率の高いパターンに当てはまらないので、ここは全通り購入したと仮定します。

この場合の購入点数は「16点×14点×3点×2点(2番人気もおさえる)×1点」で1344点買い。通過率を意識して的中率を弾き出してみると、「100%×100%×60%×60%×60%」で21.6%となり5回に1回は当たる計算となります。そして、この日は通過率の高いレースでの波乱はなくこの買い方で的中。しかも、1レース目で10番人気のミックベンハーが勝ったため、払戻金は155万円になりました。

WIN5に13万円を投じることは難しいですが、5回に一回の割合で的中して、投じた額の10倍以上の払い戻しがあるなら余裕でプラスにもっていけるでしょう。

そして、ここから予想力を発揮して、単勝1.7倍のコパノキッキング1頭で十分と判断し、2番人気を押さえるのをやめれば、点数は半分の672点になります。さらに、全通り買っている最初の2レースでも余計な馬を削っていけばもっと点数をシェイプアップすることも可能です。

アーモンドアイの秋華賞の日も見てみましょう。単勝1.3倍のアーモンドアイのいる秋華賞以外に、通過率の高そうなレースは単勝1.7倍のロシュフォールがいる2レース目の三年坂特別しかありません。それ以外のレースは法則に当てはまらないので、点数が増えてしまいますが、全通り買ったことにします。

「15点×2点(2番人気もおさえる)×18点×10点×1点」で5400点買い。的中率は「100%×60%×100%×100%×60%」で36.0%と3回に1回は当たる計算で、この日の配当は248万円。この日に限っては54万円投じても正解だったのですが、ポイントは2レース目です。

というのは、このレースで単勝1.7倍のロシュフォールが2着に敗れ、2番人気のサンラモンバレーが勝ったからです。単勝1倍台といっても1.5~1.9倍の勝率は44.2%と1.4倍以下の馬と比べるとかなり勝率が落ちるので、1頭に絞るか、2番人気も押さえるべきか悩みどころ。ここは2番人気のおさえがうまく機能したのですが、2番人気を押さえるとした根拠は1番人気の次に勝率が高く、WIN5対象レースでの勝率が18.5%なので、1番人気と合わせて買えば通過率が6割を超えるからです。なので、ここは2番人気にこだわるだけではなく、自分で予想した自信の穴馬を加えてもいいと考えます。あくまでも足りない分の通過率を補うことができればいいからです。

通過率6割超のレースがないときは?

ただ、通過率が6割超えるようなレースは意外と少ないのも事実。そこで、ハードルを下げて通過率4割以上のパターンも考えてみたいと思います。代表的なパターンは以下の2つです。

・単勝オッズ1.5~1.9倍の馬(1点)
・単勝4倍未満の馬と単勝5倍未満の馬の2頭(2点)

19年1月20日のWIN5を見てみましょう。1、2、3、5レース目に単勝1.5~1.9倍の馬がいるので、そこを1点に絞り、4レース目は1番人気のオッズが4倍台で混戦模様なので全通り買ったとすると、「1点×1点×1点×14点×1点」と14点で済みます。しかし、通過率から的中率を計算すると「40%×40%×40%×100%×40%」で2.5%しかなく、50回に1回当たるかどうかとところ。結果は4レースまで生存できたのですが、最後のAJCCで単勝1.7倍のフィエールマンがクビ差の2着に敗れドボン。的中率が示す通りでそう簡単には当たりません。

しかも、運よく当たったとしても1倍台の1番人気が4勝もしているので、配当も安い。

そこでちょっと買い方を工夫してみます。

「1点→1点→1点→全通り→全通り」
「1点→1点→全通り→全通り→1点」
「1点→全通り→1点→全通り→1点」
「全通り→1点→1点→全通り→1点」

このように、1倍台の馬といっても4連勝するのは難しいので、4頭のうち3頭が勝てばいいというふうに縛りを緩めてみます。この場合、購入点数は616点に膨れあがりますが、(複雑な計算の末に筆者が弾き出した)的中率は17.9%まで上がるので5、6回に1回的中する計算。こうすればAJCCのフィエールマンが2着に敗れても的中となり、この日の配当の68万馬券を手にできます。600点以上買っても、5、6回に一回投資額の10倍以上の配当がゲットできるなら、長い目で見ても十分プラスにもっていけるでしょう。

年間プラスを意識したWIN5の買い方とは?

ここから徐々に本題に入っていきたいと思います。理論上プラスになるといっても毎回数万円から数十万円の投資はなかなかできるものではありません。毎週買い続けるとなると、せいぜい5000円(50点)くらいが限界ではないでしょうか。

前述の例を参考に、通過率を意識して的中率の高い買い目を組み、そこから予想力を駆使して絞り込んでいくのがいいと考えています。一回の予算を5000円以内に設定すると年間の投資額は約26万円。的中率3%を意識して買い目を組めば、1年以内に的中する確率は約80%。2年以内だと96%にまでなります。そこで的中時50万以上の配当をゲットできれば長い目でみてプラスになる(はず)。

2月17日のWIN5を見てみましょう。この日、筆者が的中させることができたからです。1、2レース目が、2番人気の単勝オッズが2倍台の2強が拮抗していて通過率が6割を超えるレース。残りの3レースは通過率の高いパターンには当てはまらないので、ここで予想力を発揮しなければなりません。

5レース目のフェブラリーSは2番人気のゴールドドリームの単勝オッズが3.0倍なので、多少ルールを緩めて1番人気のインティとこの馬の2頭で通過率が高いレースと考えてもよかったのですが(WIN5の締め切りはレースの締め切りよりもかなり前なので、最終オッズは確認できない。なので、多少の幅を見て判断する必要があります)、インティは初の芝スタートに戸惑い、スムーズに逃げられないと思わぬ取りこぼしがあるかもしれないと思っていたので、3番人気以下の勝利もあるとみて5頭買うことにしました。

この日の勝負は4レース目の大和Sです。というのは、2月いっぱいで中村均厩舎の解散が決まっており、ヤマニンアンプリメはここがメイチの勝負だと思っていて、頭鉄板と思っていたからです。ここは迷わず1頭です。

そして、問題は3レース目の小倉大賞典。配当を考えると的中を優先させて人気馬を買うのはナンセンス。心を強くもって人気薄を買うのがプラスに持っていくための秘訣だと思っています。とうわけで抜擢したのは10番人気のマルターズアポジーです。逃げ先行馬が多数いてハイペースが予想されていましたが、そういうレースに限ってけん制し合ってペースが上がらないことがよくあるので、これまでハナを譲ったことがないマルターズアポジーが思いのほか楽に逃げられると読んだからです。まだまだ点数に余裕があったので、3番人気のスティッフェリオもおさえました。

というわけで、「2点×2点×2点×1点×5点」という40点で勝負しました。予想力を駆使して買い目を決めたレースの通過率は検証しようがありませんが、筆者の手ごたえではヤマニンアンプリメが勝つ確率は50%以上あると見ていましたし、小倉大賞典も4回に1回くらいは当たる予想をしたつもりです。フェブラリーSは1~3番人気を全て買っている時点で通過率は約6割。それに追加で2頭も買っているので、8割近くなっていると思います。

というわけで、的中率は「60%×60%×25%×50%×80%」で3.6%くらいと推定され年に一度は当たる計算。あとは、小倉大賞典かフェブラリーSで人気ない馬が勝ってくれれば年間プラス確定ショットを手にすることができるはず。

しかし、小倉大賞典はマルターズアポジーがまさかの出遅れ。一方、フェブラリーSはインティが好スタートを決めて危なげのない逃げ切り勝ち。とうわけで、年間プラス確定ショットとはならなかったのですが、どうにか的中させることができました。

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5万円台の安い配当とはいえ、4000円の投資で10倍以上の払い戻しとなっている。こういう細かい的中を積み重ねていき、資金に余裕ができたら、前述の例にあるような的中率の高い買い目に挑戦する。そうすれば、いつか億を超える配当にまで手が届くかもしれません。

ちなみに、史上最高配当が飛び出した2月27日は、通過率の高いレースは1レース目のすみれSだけ、キャリーオーバーとなった3月3日のWIN5で通過率の高いレースは5レース目の弥生賞だけでした(弥生賞で1、2番人気が共倒れになったのがキャリーオーバーになった大きな原因でしょう)。このように通過率の高いレースが少ない日は、当然ですが波乱になりやすいので、通過率を意識することで荒れやすい日なのか、堅そうな日なのかを見極めることができるのではないでしょうか。

今回の362万円の的中は、どういう狙いで的中させることができたのか。また、この記事を書いた後で新たに発見できたセオリー。さらに、買い方の工夫や1点買いを避けたい場合の保険のかけ方についても書いてみたいと思いますが、疲れたので今回はここまで。

ただ、WIN5の記事はあまり需要がないと思っているので、後回しになる可能性が高いですが、いいねや反響をたくさんいただけれれば、すぐに続きを書かせていただくと思います(笑)

みなさんに競馬を楽しんでいただくため、馬券の参考にしていただくため、頑張ります!これからもよろしくお願います!